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マルクス主義と世界システム論について
マルクス主義歴史学は 発展史観(人間は発展・進歩していく)という考えで 世界システム論はウォーラーステインが考えたもので 先進国の豊かさと発展地上国の貧困は表裏一体のものである というのは分かるのですが 双方をどのようにしてまとめればいいとおもいますか? 自分としては… 歴史的・社会的にまとめて 現代社会の豊かさと貧しさの違いを どのようにして説明しているか を説明しようと思っています。 どのように書けばいいと思いますか?
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ヘーゲル・マルクス的史観(発展史観)に加えて、戦後に台頭したフェルナン・ブローデルのアナール学派史観(こちらは、歴史を社会学的視点等から考察する史観)を取り入れたのがイマニュエル・ウォーラーステインの世界システム史観ですね。 この変化は、やはり社会が歴史主義(あらゆるモノを歴史と結びつける思想)から経済主義(同じくあらゆるモノを経済と結びつける思想)への変化が関係していると個人的には思いますね。 18~19世紀(ヘーゲル以降)は、歴史主義が中心でした。 しかし20世紀、特に二つの世界大戦以後は経済が中心になりました。 この変化の間に居たのがマルクス、体現しているのがウォーラーステインだと思います。 私の場合は、思想史・歴史観史的な面から切り込んだ方が纏めやすいのでそちらをお薦めしますね。 (18C)ヘーゲル>(19C)マルクス+実証主義(ランケ主義)>(20C)アナール学派>ウォーラーステインと、思想史的に纏めると良いかな~と。 その課題で自分が纏めるなら~という設定で考えてみただけですので、参考程度ですが、お役に立てれば幸いです。
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- a-koshino
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19世紀的史観と20世紀的史観として比較すればよいような気はしますが、19世紀と20世紀をまとめちゃうのは無謀というか、歴史的変化を無視することになってしまうのではないかと。 「マルクス主義」を名乗る歴史学が、ほぼ絶滅しそうなタイミングで登場したのがウォーラーステインですので。