• ベストアンサー

聖地イェルサレム

ユダヤ教とキリスト教にとって、イェルサレムの街が特別なのは分かるのですが、 イスラムにとって、それほど重要な聖地なのでしょうか? 「イスラム教にとっては、エルサレムはムハンマドが一夜のうちに昇天する旅を体験した場所」だそうですが、 長い間、争わなくてはならないほどに重要とは思えないのですが・・・。

  • 歴史
  • 回答数6
  • ありがとう数13

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.6

一神教の不寛容については、他の回答がありますので違った観点から。 ある宗教を理解するためには、やはりその「宗教の成り立ち≒歴史」を考察するのが一番かと思います。 ユダヤ教はイスラエルの民(ユダヤ人)が、作った宗教です。(かなり古いので成り立ちは良く分かっていませんが、おそらく多神教から徐々に一神教になったと考えられています。) 次にくるのが、キリスト教です。 イエス様は、最初はユダヤ教を改革しようとしました。 で、イエス様が亡くなったあと、弟子達の間で対立があり、そのウチのユダヤ人以外にもイエス様の教えを広げようという派が、今のキリスト教となります。 言ってしまえば、ユダヤ教とキリスト教は同じ細胞から分裂した兄弟と言えます。 一方、イスラム教はキリスト教(或いはユダヤ教)から分裂したかというと、実は全然違います。(誤解されてますが) 実は、ムハンマド様が宗教を作るときに、たまたま参考にしたのがユダヤ教やキリスト教だったんです。 彼は生まれながらにイスラム教徒(或いはユダヤ教やキリスト教の徒)だったわけではなく、若い頃はアラブの部族神を信じてました。(アラブ人は多くの部族に別れ、それぞれ神を持っていた。多神教の国) 以下は以前に回答した時のコピペですが。。。 ==引用== ムハンマドは、メッカの近郊にあるヒラー山という山でよく瞑想をしていたようです。 あるとき、ムハンマドがいつものように瞑想していると金縛りになり天使ガブリエルが降りてきて「誦め!」と迫った。 ムハンマドが恐怖におののきながら「誦めません」といっても「誦め!」と迫ってくる。 苦しさのあまり声をだしたら、誦めた。 すると、金縛りがとけ、ガブリエルも消えていた。 ムハンマドは慌てて逃げ帰りましたが、誰にもしゃべりませんでした。 ところが、何度も同じ体験を繰り返したので、とうとうハディージャ(妻)に打ち明けました。 心配になったハディージャは、物知りの従兄弟に相談しました。 その従兄弟は、アラブ人には珍しいキリスト教徒でした。 相談を受けた従兄弟は、「ムハンマドみたいに声を聞いた人は過去に沢山いる」といってモーゼやイエスの話をしました。 ムハンマドはその話をきいて、納得し受け入れました。 「受け入れた」というのは、「自分が神の声を聞く預言者である」ということをです。 そして、神は「イエスに言葉を伝えさせたけど、その後の人類は言葉を誤解している。ムハンマドに新たな言葉を預けるから、人々を導け」と言ってきた。 http://okwave.jp/qa3941560.html ==以上== つまり、ムハンマドは後から後からユダヤ・キリスト教の教義を取り入れて利用していくんですね。 もちろん、彼は神学や律法を体系的に勉強したわけではなく、聞き知った事で都合の良いところを利用したんですね。 特に、彼の始めた宗教が飛躍的に発展するメディナの街にはユダヤ教徒が沢山住んでました。 彼らかも多大な影響を受けることになります。 恐らく、その時の影響で最初はイエルサレムに向いたり、別の方向を向いたりと、色々と試行錯誤しながら礼拝をしていましたが、やはりメッカが一番良いだろうってことで、今のスタイルが出来上がりました。 で、なぜメッカの方向かというと、アラブ人にとって重要な「カアバ神殿」があったからです。 この神殿は、ムハンマドが生まれるよりもずっと前からあって、アラブの様々な神を一堂に集めて祀ってたんですね。 つまり、アラブ人の信仰にとってとても重要な施設だった。 ムハンマドは、630年にメッカを征服したときに、その神々の象を破壊(偶像崇拝否定のため)してしまいました。 その上で、重要なモスクとして定めたんですね。 アラブ人の信仰にとって重要な施設を、イスラム教の象徴としてのモスクにしてしまったんです。 これによって、アラブ人をイスラム教の元に纏めようとしたんですね。 なんで、イスラム教の人々(ムスリム)にとっては、イエルサレムよりもやはりメッカの方が聖地の中心と言えます。 でも、だからといって、他の聖地が要らないという訳ではない。 聖地というのは、人と神をつなぐ重要な場所ですから、信仰にとっては欠かせないんですね。 政治的な意味で言えば、やはり地理的に重要な位置に有ると言うことなんですが、その辺は世界地図で確認してみてください。 アジアとヨーロッパをつなぐ要衝であることが分かると思います。

platina-angel
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。 リンクも拝見いたしました。 とても興味深いです。

その他の回答 (5)

  • Scull
  • ベストアンサー率26% (248/951)
回答No.5

一番重要な要素をご存じないようです。 それは「ユダヤ教徒もキリスト教徒も、そしてムスリムも同じ神を信仰している」と言う事です。同じ神を信仰しているのですから、聖地だって同じです。相手が譲れないのであればこちらだって譲れません。「同じ神」について解釈が違うと言う事は、「相手が自分の神を冒涜している」と言う事なのですから。 この「元々不寛容な唯一神」について、何通りもの信仰の仕方を持っている事がそもそもの悲劇なんです。これがせめて多神教であったり、神が元々寛容であったりすればまた違った未来が開けたのでしょうけど。 この「アブラハムの神」に対する信仰にはあまりに暗い未来しかない様に思えます。

platina-angel
質問者

お礼

イエス・キリストは元々、新しい宗教を作るつもりではなくて、本人はユダヤ教の中での思想を説いていたと読んだことがあります。 (後に弟子たちによって、ユダヤ教と別の宗教とされたとか) ローマ人の物語の最初の方に、カトリックは多くの聖人たちに多神教の守護神のような役割を持たせている、 という面白いことが書かれていました。 ヒステリックなこともしてきたようですが、そう考えると面白いと思います。 (イスラム教に、このような聖人がいるのか知りませんが…) 急に思い出しました。 ご回答、どうもありがとうございました!

  • Big-Baby
  • ベストアンサー率58% (277/475)
回答No.4

イスラム教徒が1日5回礼拝する方向をキブラと言いますが、そもそも、最初のキブラはエルサレムのアル・アクサモスクと定められていたので、この地はやはり聖地のひとつでしょう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%96%E3%83%A9

platina-angel
質問者

お礼

キブラというのですね。 初めて知りました。 どうもありがとうございました!

回答No.3

宗教について補足ですが。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような一神教は、妥協という言葉がありません。 彼らは神に選ばれた存在です。これを選民思想といいますね。 神に選ばれたというのは、神とその存在について契約を結んでおり、戒律を守る代わりに、神の庇護の下で祝福を受けられるということです。 だから、自分たちの神以外の教えを信じるものは異端者で、排除の対象になります。 なぜ長い間争うのか、ということであれば、神が違うからです。 聖地が重要かどうかではなく、神が違うもの同士、お互いに排除の対象だから、どちらかが引くまで争わざるを得ないのです。 だから、場所はどこであろうと、本来お互い相容れないもの同士なので、絶えず争う結果になるんです。 ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、信じるもののために命を捨てることを良しとする宗教であり、 そのためには相手を徹底的に排除しなければならないという一神教の短所が顕著に現れているということです。

platina-angel
質問者

お礼

今、塩野七生さんの『ローマ人の物語』を最初から読み直しているのですが、 日本人同様、ローマ人も大変な多神教で、宗教的にはヒステリックでもないし、大らかですよね。 (仏教徒そのものも、宗教戦争がほとんどないように思いますが) 選民思想はユダヤ教について言うのではないでしょうか? (色々な理由のうち、それもあって、キリスト教から嫌われたように記憶しています。) 具体的なご回答、どうもありがとうございました!

  • ismael
  • ベストアンサー率33% (228/687)
回答No.2

なぜ重要と思えないのかその理由を述べていませんね。 宗教を考えるとき絶対に忘れてはならないのが政治です。 過去になればなるほど政治と宗教との関係は強くなります。 ムスリムに取ってのエルサレムは、宗教の観点よりも政治的に重要なのだと思います。 一つの参考例をあげておきます。 http://sarasaya.exblog.jp/892062

platina-angel
質問者

お礼

リンクもありがとうございました。 土地が絡むだけに、政治が関わってはくるとは思いますが、歴史的にもう何百年も争っているので、 メリットは少なく、もう信仰心の要素が大きいのかな?と思っていました。 今は、ユダヤとイスラムの抗争になっているように見えます。 どうもありがとうございました!

  • tukihana
  • ベストアンサー率23% (11/46)
回答No.1

宗教における聖地に重要度の差などありません。 その宗教で聖地だと定められているなら、それは絶対的に重要なのです。 よくエルサレムは、メッカ・メディナに次ぐイスラム教の第三の聖地だとされますが、 実際には順位などなく全てが大事なのです。

platina-angel
質問者

お礼

早速ありがとうございます。 メッカとメディナは世界史でも習ったのですが、高校を卒業するまでイェルサレムがイスラム教の聖地だとは知りませんでした。 (ちょっと考えれば、紛争の原因だと分かりそうなものですが) 自分が知らないから、あまり有名な聖地だとは思えなかったようです。

関連するQ&A

  • エルサレムに、なぜ3宗教の聖地が在るのですか?

    エルサレムでは、紛争が延々続いていますね。 あんなに狭い所に、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という3宗教が聖地を持っているから、トラブルが起きるのは当たり前だとは、とは思います。その3つの宗教は、ユダヤ教、それから発生したキリスト教、そしてそれらと影響のあるイスラム教、という関連のある宗教ですね。 世俗的には、エレサレムの街自体は、たとえば交通の要所とかではなく、たいして重要な街とは思えません。 それなのに、、なぜ3宗教は、エルサレムに聖地を持っているのですか? たまたまエルサレムに3聖地が混在するだけなのですか? あるいは、歴史上や宗教上で、何か慨依性を持っているのですか?

  • エルサレム

    エルサレムがユダヤ教、キリスト教の聖地なのはわかる。 でも、アラビア半島発のイスラム教の聖地なのは、なぜですか? アラブ人があの一帯に住んでいたのはわかりますが、モハメツトがなぜ、エルサレムで亡くなったのか、が、たまたますぎませんか?

  • なぜエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教

    なぜエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が重なってしまったのですか?

  • エルサレム問題とパレスチナ問題

    エルサレムってイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地で、それによって2000年もの間、紛争がおきていますよね。 この3つの宗教間の争いと、パレスチナ問題の関係がよくわかりません。 パレスチナ問題が起きている原因にはイギリスの2枚舌外交があるそうですが、パレスチナ人が今の場所にこだわる理由は宗教とは関係ないのでしょうか?

  • パレスチナ問題

    パレスチナ問題についてですが、古代エルサレムにはユダヤ人が住んでいたが、ローマにより迫害され追放され、難民となった。そして月日は流れ、今のパレスチナ人が住むようになったが、ユダヤ人は自分たちの聖地に帰りたいという願望を抱き、エルサレムに戻ったが、パレスチナ人はもちろん拒絶。ここから、パレスチナ問題(中東問題?)が発生と認識しているのですが、これはあっていますか?またエルサレムにはイスラム・ユダヤ・キリストの聖地とも聞きましたが、キリストはイエスの処刑された場所、ユダヤは元々の聖地?(あいまいだが)、イスラムは何なのでしょうか?長くてすいません。教えてください。

  • この映画知りませんか?(聖地エルサレムをめぐる話)

    以前見た事のある映画で名前を忘れてしまったので教えてください。 ある場所で城を治めたいたのだが、だまし討ちにあい、城と親を殺され、家来と王子(確か3人)はなんとかのがれ、後に十字軍に参加し、最終的に聖地エルサレムでイスラム教とキルスト教の戦いに参戦するという映画です。

  • キリスト教、ユダヤ教、イスラム教

    恥ずかしながら、あまり宗教に興味ないので知識が全くないのですが、 キリスト教、イスラム教、ユダヤ教って 元々は一緒の宗教だったのでしょうか? エルサレムに聖地がなぜ一極集中してるのでしょうか? 旧約聖書を少しウィキってみたのですが、難し過ぎて… 物凄く長い話になると思いますが 宜しければお教え願いませんでしょうか?

  • 【宗教・イスラム教の嘘】イスラム教の教えに矛盾を見

    【宗教・イスラム教の嘘】イスラム教の教えに矛盾を見つけてしまいました。 イスラム教の教祖はムハンマドで、ムハンマドこそがこの世の唯一の神である。地球の人間の誕生であるアダムとイブの直系の子孫で、兄弟の子孫にユダヤ教の教祖であるモーゼがいますが、モーゼの兄弟の子孫がイエスであり、キリスト教はイスラム教が誕生して、数世紀後にユダヤ教が生まれて、ユダヤ教の数世紀後にキリスト教が誕生したはずなのにイスラム教の教典のクルアーンにはキリスト教が登場します。 イスラム教の教祖のムハンマドが生きていた時代にはキリスト教は存在しなかったはずです。 いまイスラム教徒が信じて信仰している教えはムハンマドの教えではないのでは?

  • イスラエル観光旅行

    イスラエルの東エルサレムを観光旅行したいと考えています。 ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地ですし「嘆きの壁、聖墳墓教会、岩のドーム」を見てみたいです。 しかし治安が心配です。危険とのアドバイスが多数なら諦めます。 実際のところ観光旅行は大丈夫なのでしょうか?

  • ムハンマド(マホメット?)は何教徒だったのか。

     私は独学で宗教を勉強しているのですが、インターネットで検索調べても解けない謎があります。タイトルのとおりです。  キリストはユダヤ人でずーっとユダヤ教徒であり、弟子たちがキリスト教徒にまとめていったというようなことを読みました。  同じくユダヤ教キリスト教から別れてきた、イスラム教。その創始者であるムハンマドはもともとは何教徒だったのでしょうか?  ムハンマドについてもいろいろ文章を漁ってみましたが…メッカ郊外のヒラー山で瞑想をしていたら、天使に掲示されたなど…同じような事ばかり書かれているだけです。  ムハンマドはクライシュ族でとか、家族構成と人生みたいな資料はあるのですが、ムハンマドがどのようにしてイスラム教徒の構想を練っていったのかが知りたいのです。  詳しく知っている方がいましたら、お頼み申し上げます。また、それ以外に何か間違った箇所や、付加しておいたほうがいい知識がありましたらよろしくお願いします。