- ベストアンサー
発生 分化のシグナル? mRNA?
動物は1つの細胞から始まり、分裂・分化を続けることで形態を形成しますよね? 質問は、どの様な仕組みで「この細胞は体軸の左」and「この細胞は手足」等の予定運命が決定されるのか、ということです。 初期発生における、mRNAの濃度差が分化に寄与する、という所までは教科書にのっていました。 では、mRNAの濃度差を作り出す因子って何なのでしょうか?? オーガナイザーって、胚の一部分の事を指しています。(教科書では)どうして、オーガナイザーは胚の一部分に現れるのですか? 私は、外部環境(特に重力)がmRNAの濃度差を生み出すんじゃないかな、と思うのですが、どなたかご存じですか?? 宜しくお願いします。
- KIYO123456
- お礼率35% (17/48)
- 生物学
- 回答数2
- ありがとう数2
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
発生におけるmRNAの濃度差によって、その部分の予定運命が決まっているということの良いモデルは、ショウジョウバエとアフリカツメガエルをはじめとした両生類です。 これらの生物では卵を母体が作るときに、mRNAの濃度勾配が作られていきます。この辺は発生学の教科書に良く出てくるのでご一読されることをお勧めします。 特に、ショウジョウバエではbicoidとnanosという遺伝子のmRNAの濃度差について調べてみると良く分かると思います。 >mRNAの濃度差を作り出す因子って何なのでしょうか?? これは難しい話になるのですが、mRNAにはタンパク質に翻訳されない部分が存在していまして、それを非翻訳領域(UTR)といいます。 この部分には、そこに結合するタンパク質が存在していて、そのタンパク質によって卵内でmRNAを移動したりします。 このように発生時のmRNAに存在する非翻訳領域はいろいろな調節領域となっていることが多いです。 また、単純に前のほうで作られたmRNAが後ろに向かって拡散する時、自然と前のほうが濃くて後ろが薄いという濃度勾配になることもあります。 重力で濃度勾配が出来るほどmRNAは重さがありません。 以上のことも教科書によく解説してあると思います。 参考までにこちらをごらんください。 http://www.tuat.ac.jp/~flylab/DevGenetics/DevGen1.htm
その他の回答 (1)
- nativepage
- ベストアンサー率40% (24/60)
卵の物質の勾配を作る際には一つ初めから母体内で作っておくという方法があります。 もう一つは、完成後の卵に入る刺激から勾配を作る方法もあります。 例えば、精子の進入した点から走るシグナルがあれば、精子の侵入した側とその反対側は違う状態にすることができます。 また、哺乳類では子宮に着床した面とその反対側は条件が違うので、そこから勾配を作り出すことができます。 左右差を作り出す原因は何かというのは非常に難しい問題で、 まだまだわからないこともたくさんあります。 脊椎動物では初期発生時に繊毛の動きにより、左側にのみシグナルが集積するという仕組みがわかっています http://www.takeda-foundation.jp/symposium2006/m_12_06.html
お礼
返答有り難うございます。 繊毛もシグナルの局在に関係するんですね。 興味深いです。
関連するQ&A
- 胚→ 細胞分裂を【くりかえして】・・・?
こんにちは。 胚の説明で、 「受精卵が 細胞分裂を繰り返して 胚ができる・・・」 とありました。 ただ、教科書の図を見ると、「受精卵が一回細胞分裂をしたら、そこから先は、すべて、 胚 と呼ばれるものになっています。 繰り返すことによって、胚ができるのか、 それとも、何回細胞分裂をしても、とにかく、それらすべては 「胚」と呼ばれるステージだから、「繰り返してできる・・・」という表現なのでしょうか。 もしかすると、国語的な質問になってしまうのかもしれませんが、、。他の問題集を見てみても、やっぱり 全く同じ説明がされているので、気になって、投稿してみます。 ご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします!
- ベストアンサー
- 生物学
- 予定運命と発生運命の違いは?
「予定運命」と「発生運命」の違いは何でしょうか? 第一学習社と東京書籍の改訂版生物Iの教科書では使い分けがなされていますが、何が違うのか調べても分かりませんでした。 「発生運命」で検索をかけてみると、大阪大学大学院のページが引っかかったり、確かに使われている言葉のようです。 気になってしかたがありませんので、ご存知の方がいらっしゃいましたらお願いいたします。 ちなみに私の感覚では、 まだ発生が完了していない胚が手元にあり、この胚のこの部分は将来これに分化するはずだ!…という場面では「予定運命」という言葉を使う。 すでに発生が完了した幼生が手元にあり、この部位の運命はこの時期に決定されたはずだ!…という場面では「発生運命」という言葉を使う。 ニュアンスは伝わりますでしょうか?観察者にとって、まだ結果が予想でしかない状態と、すでに結果が出たあとの状態での違い、なのかなぁ~と思いながらもまったく納得できていません…。
- 締切済み
- 生物学
- 裸子植物の受精について
裸子植物の受精は、重複受精がおこらず、胚乳の核相はnのままだと、教科書にはかいてありますが、胚のうができる際には、被子植物のように核分裂を行って、多核の状態にはならないんでしょうか?(被子植物ならば、中央細胞に極核(2n)ができるのですが、、、)胚のう母細胞から胚のう(そしてその中の造卵器)ができるまでの詳しい説明がしりたいのですが、どなたか詳しい方いらっしゃいませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 生物学
- 遺伝子とその転写
細胞内のゲノムDNAのある部分がそれぞれ、決まったタイミングや場所で転写されることが、細胞、器官の形や機能を作り上げる主要因と理解しています。タイミングや場所に関するシグナルが、プロモーターに伝わり、転写が開始されると考えるのですが、うまくイメージできません。 プロモーターはシス配列としてゲノム中にあるとして、そのトランス因子はどこから来るのでしょうか?転写因子がありますが、それはゲノムの別の位置にコードされているのだとしたら、転写因子のプロモーターがあるはずで、ということは転写因子の転写因子があって・・・のようにこんがらがってきます。 さらに例えばタンパク質の翻訳はATGから終止コドンまでという制御がされていて非常に分かりやすいのですが(転写は決まったときしか起きないけど、転写されたmRNAは基本的に全部タンパク質に翻訳される?)、mRNAとなる転写領域とはどこからどこまでなのでしょうか。遺伝子とはどの範囲のことをいうのでしょうか。(スプライスされた後のATG~終止コドンまで?それともその上流、下流を含めるなら端はどこ?) つまり細胞があって、それがそれぞれ役割をもつ過程が不思議だということと、「遺伝子」という定義がわからないということです。分かりにくい質問ですが、どなたか教えていただけないでしょうか。お願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- 生物 「形成体になる能力を獲得している」とは?
1990年度のセンター試験の問題で、よく理解出来ない所があるのですが、 カエルの発生において、 「桑実胚から切り離した形成体域を、カエルの生理的塩類溶液中で培養したら脊索ができた。」 と言う実験結果から、 (1)形成体域は、自ら脊索に分化する能力を持っていることがわかる。 (↑これはよくわかります) (2)このことから、桑実胚から切り離した形成体域は「形成体」になる能力を獲得している」と判断できる。 となっていますが(2)について何故そう言えるのでしょうか?? 形成体とは、『未分化の他の細胞群に分化を促す「誘導」を行う部分』みたいな認識でいたのですが、まだ他の細胞群を誘導していないのに、 (実際この後の実験で誘導を出来ない結果が記載されています) どうして、「形成体になれる」のでしょうか?? と言うことは、誘導する能力がなくても、形成体になれる?? でも、それは形成体とは言わないのでは? と、ちんぷんかんぷんです。 「形成体になる」と言う意味の定義を間違っているのでしょうか? ご教授お願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- ビタミンAについて
現在、レチノイン(ビタミンA)を高濃度に含んだ化粧品(クリームなど)が多く販売されています。 私も使ったことがあるのですが、これを使うと古い皮膚がどんどんはがれて、新しいつるつるした肌になります。 以前学校では、トレチノイン酸やビタミンAは転写活性化因子だと習いました。 肌にクリームを塗ったとき、ビタミンAが細胞内に吸収され、転写を活性化しているのでしょうか。 また、肌が新しくなるということは、細胞分裂(DNAの複製)も活性化していると考えられますよね。ということは、このようなクリームをずっと使い続けた場合、普通の人より早くテロメアが短くなって一気に老化が始まるなんてことになるのでしょうか。 クリームは使い続けたいけど、このような疑問が湧き、不安です。ご存知の方、よろしければ教えていただけないでしょうか。
- ベストアンサー
- 生物学
お礼
返答有り難うございます! 提示された参考HP,使わせていただきます。