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ビタミンAについて
現在、レチノイン(ビタミンA)を高濃度に含んだ化粧品(クリームなど)が多く販売されています。 私も使ったことがあるのですが、これを使うと古い皮膚がどんどんはがれて、新しいつるつるした肌になります。 以前学校では、トレチノイン酸やビタミンAは転写活性化因子だと習いました。 肌にクリームを塗ったとき、ビタミンAが細胞内に吸収され、転写を活性化しているのでしょうか。 また、肌が新しくなるということは、細胞分裂(DNAの複製)も活性化していると考えられますよね。ということは、このようなクリームをずっと使い続けた場合、普通の人より早くテロメアが短くなって一気に老化が始まるなんてことになるのでしょうか。 クリームは使い続けたいけど、このような疑問が湧き、不安です。ご存知の方、よろしければ教えていただけないでしょうか。
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これも友人から聞いた話ですいません。一般にビタミンAは過剰摂取の危険性があるため、ビタミンAを薬剤で投与する場合、ビタミンAの前駆体を投与することが多いと聞きました。私の勝手な考えですが、ビタミンA前駆体の摂取により、細胞が必要な分だけビタミンAの前駆体からビタミンAを合成できているのではないかと思います。これなら、細胞の必要分だけ、細胞に与えることになるので害にならない?私もぜひとも専門家の意見を聞いてみたいと思いますので回答の投稿楽しみです。
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- kagakusuki
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レチノイン酸に関するURLを見つけました。 http://www.st.rim.or.jp/~ktyoshi/list/rejuv.html http://www.st.rim.or.jp/~ktyoshi/list/tretinoin.html これによると、レチノイン酸以外にも様々な類似のビタミンA誘導体が用いられているようですが、効力や毒性は各々の物質で異なっていますので、十把一からげにして論じる事は出来ないと思われます。 ビタミンAはレチノイン酸を含む複数の化学物質の総称ですが、それらの物質の中で最も代表的なものはレチノールです。 レチノールの許容上限摂取量は5000IU(=約1.5mg)ですが、他のビタミンAでは同じ値とは限りません。 (参考URL:http://www.gak.co.jp/vitaminh/table1.html) 実際、レチノールの前駆体であるカロチンも、ビタミンA一種と言えますが、毒性は無く大過剰摂取による弊害らしきものと言えば、体脂肪に蓄積するので、皮膚の色(正確には皮膚を透かして見える皮下脂肪の色)が黄色味を帯びる程度だそうです。(白人にとっては健康的に日焼けしたような色らしい) 更に、カロチンにはα-カロチン、β-カロチン、γ-カロチン等がありますが、β-カロチンはα-カロチンやγ-カロチンの約2倍の効力がありますので、国際単位の値等しくした場合、カロチンの種類によって、質量が異なっています。 ただ、元々皮膚からの吸収量は少ないため、レチノイン酸催奇性に関しては問題なさそうです。 おそらく、ビタミンAとその誘導体の毒性に関しても、同じ事が言えるのではないかと、私は推測します。(過剰になるほど吸収はされない) それから、レチノイン酸は確かに細胞分裂を活性化させるようですが、皮膚を作り出す元となっている上皮組織の幹細胞等では、生殖細胞と同等かどうかは判らないものの、テロメアーゼという酵素が働いて、テロメアの長さを延長しているらしいと言われています(そう考えないと活性化されていない場合の皮膚の細胞分裂すら説明できなくなります)ので、少なくともテロメアの長さは気にされる必要はないと思います。 (参考URL:http://www.include.ne.jp/kashima/ronbun/telomere.htmの第5段落目)
お礼
詳しい説明ありがとうございます。テロメアのことは気にする必要はない、と説明をいただいて、少しほっとしているところです。 ご回答、どうもありがとうございました。
私も不思議です。。。一般人ですが、考えたことを書きます。 『笑う!遺伝子』(村上和雄著)に、「笑って、健康遺伝子スイッチオン!」(笑うと健康遺伝子の転写が活性化される)といったことが書かれています。転写が活性化すれば、老化が早まる事はなさそうです。笑っている人って長生きしそうですから。どの遺伝子を活性化するかが問題だと思います。 ・ビタミンAは脂溶性なので、皮脂になじんでゆっくり真皮に到達できる。その抗酸化作用により、テロメアの短縮を遅く出来る。DNAの複製が活発になっても、それ以上に、分裂回数の限界を引き上げられる。 ・テロメアーゼ(テロメア合成酵素)を活性化すればテロメアは伸長できる。ただ、テロメアーゼは、生殖細胞と癌細胞くらいにしかない。 ・水溶性と違って、尿で排出されず、体に蓄積されるのではないか?ビタミンAの代謝産物であるレチノイン酸は催奇性が強い・・・
お礼
笑うことで健康になるなんて、すごい! 面白そうな本なので、私も読んでみようと思います。 テロメアーゼは生殖細胞と癌細胞にしかないのですね、残念。。。少量はその他の細胞にもあるのかと思い込んでいました。 ご回答、ありがとうございました。
- Tacosan
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ビタミンA の急性中毒では呼吸困難, 慢性中毒では骨が脆くなることが知られています > #1 化石人類の中には骨が脆くなっているものがあり, その一部は (食性の変化に伴う) ビタミンA の過剰摂取によるものだと考えられているんじゃなかったかな. ちなみに水溶性ビタミンでも大過剰だと障害が起きるとか.
お礼
呼吸困難、骨がもろくなるなどの障害が出るとは、知らなかったです。やはり過剰摂取は良くないのですね。回答、ありがとうございました。
- kaitaradou
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私も知りたいです。養毛剤などについても,有効な養毛剤が効能のとおり働いたら早期に毛根の細胞が枯渇するのではないかと思います。そのころ老人になって居ればそれはそれで良いのかもしれませんが。少なくともあなたの心配にはかなり可能性のある根拠があると思いますから,別の方法をさがした方が良いのではないでしょうか?
お礼
やはり可能性があるのですね。なんか、ショックです。また、養毛剤などでもこのようなことが考えられるということは、初めて知りました。 ご回答、どうもありがとうございました。
- hagfish
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私は品種改良など遺伝が専門なのでビタミンはあまり詳しくありませんが水産食品研究の専門の友人からビタミンAについて聞いた話しがあります。 たしか、ビタミンは脂溶性(ビタミンAなど)と水溶性(ビタミンB・Cなど)の二つがあり、水溶性のものは過剰摂取しても尿として排出されるから害はないけど、脂溶性のものは体に蓄積するから過剰摂取した場合、体に害になるときいたことがあります。たしか、魚類の一種で肝臓に多量のビタミンAが含まれていて毒性があるとして指定されているものがあったはずです。
お礼
肝臓への害ですか。これは考えてもいませんでした。やはり、過剰摂取はよくないのですね。回答、ありがとうございました。
お礼
なるほど。ちなみに私の持っているクリームの成分表記には、トレチノイン0.05%となっていました。 もしも、hagfishさんのおっしゃるように細胞の必要な分だけビタミンAが合成され、それが転写活性化因子として使われれば、安全ですよね。 調べてみたところ、「トレチノインはレチノイン酸とおなじ意味。レチノイン酸はビタミンAの末端のCH2OHがCOOHとなったもので、ビタミンAの酸化によって得られる。相対生物活性はビタミンAと同等」だそうです。 これから、細胞での代謝についても調べてみようと思います。 ご回答ありがとうございました。