• ベストアンサー

他から見たドイツ語の印象ってどういう感じでしょうか

Parismadamの回答

  • ベストアンサー
  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.5

はじめまして。 ドイツ語は中学時代に独学し、その後社会人になって独学で勉強を続けました。その経験と英・仏在住経験より、欧州でのイメージについて回答致します。 ご質問1: <ドイツ語の音声的な印象ってどういう感じなのでしょうか?> 欧州ではズバリ「馬を飼育する言語」と言われています。 発音に子音の連続や摩擦音、破裂音が多いことから、欧州ではあまり洗練された言語とは思われていないようです。 イメージ的には、「軍隊調」のイメージがあります。なので、欧州の人やコメディアンがドイツ語を真似をする時は、「ヒットラ-の演説口調」、または「馬の調教口調」で、唾液をとばしながら話す感じで滑稽に話します。 ご質問2: <英語と近いようで、違うところが多いので、どう思われているのか興味があります。> 英国ではドイツ語は「英語訛り」と思われています。つまり、同じゲルマン語の流れを汲みながら「田舎の言語」「発音が野暮ったい」と考えられているようです。 英国人は発音や話し方にうるさい国民ですから、同じ国内でも、地域や階級などによって「発音差別」があるほどです。独語は同じ語源の外国語とはいえ、イントネーションにエレガンスさを感じないようです。 ドイツ語のイントネーションに近い英語を話すのは、英国では北アイルランドの英語に見られます。英国人は北アイルランドの言語を「田舎言語」と小馬鹿にしていますが、ドイツ語への蔑視と共通する部分があるかもしれません。 また、オランダからの移民が多いYorkshire地方などでは、ドイツ語の発音やアクセントの流れを汲むオランダ語の影響を受けた英語も、まま見られます。そういった地方ではオランダ語アクセントに似たドイツ語は、比較的親近感があるように映るかもしれません。 とはいえ、正統なブリティッシュ・イングリッシュも、「T」や「D」の発音はアメリカ英語に比べはっきり発音しますから、ドイツ語の特徴ある「T」の発音もフランス人ほどは気にならないようです。 フランス語は「T」の発音があまりありませんし、あっても「タ」に近い軽い発音ですから、「T」の発音が目立つドイツ語は「耳に痛い」ようです。 また、フランス語には「H」の発音が存在しませんから、ドイツ語のIch「イッヒ」など、chの多用による「ッハ」「ッヒ」「ッホ」などが耳障りで、「馬の調教?」と揶揄されるのです。 フランス人のドイツ語揶揄は英国人より極端ですが、これも弟2次戦争中占領されたというトラウマに起因するのかもしれません。占領軍という「意地悪な兵隊」の話す独語を毎日耳にしていれば、心理的にマイナスイメージが植え付けられたのかもしれません。 日本でもおなじみの仏映画「TAXI(タクシー)」でも、Part1では悪役はドイツ人でしたし、、、。あの悪役の話すドイツ語がさらに「悪役」のイメージを増強させるのに、効果絶大でした。 ご質問3: <日本語の場合は、世界的に見れば、口をあまり開けないで、口をパクパクさせて金魚のように話す言語だと聞いたことがあるので> 日本語に対する欧州人のイメージは、「タタタタタタ」「カタカタカタ」といった、短い子音を小刻みに連続して話すイメージがあるようです。 日本語は「タイプライター」のような話し方、という人もいます。 これは例えば、 「わたしはとうきょうからきました」 という日本語を、外国人耳で聞いてみると、そのフィーリングが感じられるかもしれません。 ちなみに現在住んでいるフランスでは、回りに何故かドイツ人やドイツ人と仏人のハーフなどの知り合いが結構いますし、2軒隣の年配のご婦人もドイツ人です(ご主人は仏人)。彼らと独語で話すことはありませんが、仏語で会話する時、ドイツ語訛りの殆どない仏語を話します。 そして、今まで知り合った独人は、例外なく英語を上手に話します。子音や破裂音の多いドイツ語は恐らく、話すのにも多言語よりエネルギーを消耗しているような感さえ受けます。なので、英語や仏語のように「発音にエネルギーをあまり使わない」言語だと、彼らにとっては比較的発音は簡単なのかもしれません。 仏語でも日本人や外国人にとって苦手な「R」の発音も、喉ひこを震わせるドイツ語の「R」の発音に慣れているドイツ人にとっては、簡単にクリアできます。逆に、仏人がドイツ語発音に慣れるのは、恐らくより困難でしょう(笑)。 以上ご参考までに。

mamirs3876
質問者

お礼

お礼が遅くなりすみません。回答ありがとうございます。 >欧州ではズバリ「馬を飼育する言語」と言われています。 へええ~~!!知らなかったです。 たくさん引用したいのですが 「へえ!」くらいしか書けないのでやめておきます(笑) とにかく知らないことばかりで楽しく読ませていただきました! もはや本が一冊書けそうなくらいの盛りだくさんな回答だと感じました(笑) きっと楽しく読めそう!

関連するQ&A

  • 英語、ドイツ語を応用して

    英語は学校で習いました。ドイツ語も習いました。でも英語はそれなりに使えますが、ドイツ語は忘れたりしてます。でもそこでならった言語を応用しないとやはりなかなかおぼえにくいです。新しいのは文法など壁があると感じます。ドイツ語はそれ以上はゲルマンの古い言葉ですので、複雑でそれ以上なかなかのびないと感じました。どれが学校などを使わず、習得できる言語はあるでしょうか。できるくらいで小さい労力でしたいです。当然日本語と3つでそれを応用して。英語もヒアリングがつよくはないです。

  • ドイツ訛りの英語に慣れたい

    仕事でドイツ人とやり取りすることがあるのですが、ドイツ訛りの英語が聞き取り辛くて困っています。 TOECIもそうですが、通常の英語教材だとアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの発音が多いので、ドイツの発音に慣れるためにはどうしたらいいでしょうか?

  • フランス語を習うと他のヨーロッパ語の習得がしやすいというのは本当ですか?

    大学4年にしてフランス語を習い始めましたが、以前フランス語を習うと他のヨーロッパ言語の取得が容易になるという話を聞いたことがあります。 たとえば大学ではドイツ語もありますが、ドイツ語を習ってからフランス語をならうよりも、フランス語を習ってからドイツ語を習うほうがいいそうです。なんでも英語やドイツ語はゲルマン系であるのに対し、フランス語はゲルマン系ではないので、ゲルマン系の英語とゲルマン系でないフランス語を取得しておけば、スペイン語やイタリア語などの取得も容易とのことでした。 でも、これは本当なのでしょうか???

  • 英語圏の人にとって…。

    英語圏の人(イギリス人やアメリカ人等)にとってドイツ語やオランダ語って覚え易い言語なのですか?英語はドイツ語やオランダ語同様ゲルマン語派の言語ではありますが、英語圏の人にとってドイツ語やオランダ語って覚え易い言語なのでしょうか?

  • ドイツ語R音に似た英・中国語の音は、ほぼ皆無では?

     ドイツ語の語頭のR音は英語や中国語の語頭のRやHとは全然違いますね。  でも、ドイツ語の語中や語末のRは、弱化して、Bier=ビァ などの如く、「ァ」に成ることも多いです。  よって、英語の、イギリス的な巻き舌(舌顫音)のRでない方(ほう)のR、殊に、イギリス英語の、here = ヒァ などのァ音に近いです。但し、音声学的には、厳密には、少し違う音らしいですが。IPA発音記号の厳密表記が違い、口の構え(構音)が違うようです。  中国語でも、r化(「児」化)の語末音は、それに近いのではないでしょうか。それは、もっと、はっきりとした反り舌音ですか?つまり、弱音化したりしませんか?

  • ドイツ語の語順について

    ある本によると、ドイツ語の語順は、同系統のゲルマン語に当たるオランダ語同様SOVであると書いてあります。これについては長らく論争が続いているものの、ほぼ、SOV説に傾きつつあるとのことです。これが今一つよく分かりません。以下の理由からです。 単純文系、つまり副文がない文系では英語やロマンス語同様のSVOであり、これがやはりドイツ語の神髄とも言える基本的語順だと思います。特に副文を構築する際、初めてSOVで日本語の語順に似てきます(これを根拠に日本語と語順がそっくりとする参考書もありますが)。なぜこれをもってSOV言語と呼べるのでしょうか。主文よりも副文のそれを基本に考えることに違和感を覚えます。 確かにドイツ語は副文が大変よく出てきます。熟語等でも(S)OV的な語順を呈しています。 実際、やはりSOV言語と考えるのが妥当なのでしょうか、またその決定的理由はどこにあるのでしょうか。また、ついでですが、ドイツ語の熟語の不定形の語順にも今一つすっきりしません。英語の様に主文となる場合のように語順を当てはめるのではいけないのでしょうか。 また、ドイツ人自身は、ドイツ語をSVO言語、それともSOV言語のどちらと考えているのでしょうか。 宜しくお願いします。

  • ドイツ語について

    ドイツ語について何点かお聞きしたいのですが、 ドイツ語ができると理解できる他の言語や勉強し易い言語はありますか? オランダ語や北欧(フィンランド除く)の言語は多少勉強し易そうですが…他にもあれば教えてください。 そして、私の知り合いから聞いたのですが、ドイツ語を勉強すると英語を忘れないとやりずらいと聞きましたが、 英語からドイツ語を勉強するのはそんなに困難なのでしょうか? ドイツ語に詳しい方是非教えてください。

  • 名前という言葉

    名前という言葉は世界共通だと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?なまえ、name、確かに発音も似ていると思います。日本語と英語しか知らなくて恥ずかしいのですが、他の言語ではどのように発音しますか? ちなみに、オンライン翻訳サービスで調べた結果、ゲルマン系の言葉のスペルやはり似ていました。でもどう発音するのか解らないです。 nombre (スペイン語) nom (フランス語) Name  (ドイツ語) nome  (イタリア語) De naam  (オランダ語) nome  (ポルトガル語) название(имя)  (ロシア語) navn  (ノルウェー語)

  • 英語を母国語としない民族で英語が最も上手な民族は?

    私はドイツ人だと思いますが。いかがでしょうか? ゲルマン民族はアングロサクソンの元祖でもある訳で、訛りのない綺麗な英語を話すと思います。 とても聞き易い英語を話してくれます。私が最初に英語を習ったのはドイツ人でした。 当のイギリス人の英語でも北部スコットランドや中部マンチェスターや南部諸都市やロンドン周辺地域では違いますね。シェークスピアの生まれ育ったロンドン北部からミッドランドあたりの英語が標準なのでしょうかね?ベッカムの話すロンドンの下町の英語は一種の方言なのでしょうかね非常に聞き取り辛いですよね。 英語を母国語とする民族のアメリカ人でもやはりフランス系やイタリア系そしてスペイン系の人々はラテン的な発音になり、カナダ人は母国語が英語にも関わらず完全なフランス語なまりですよね。 そんな中でオーストラリアやニュージーランド人の英語は聞き取り易いと思いますね。 北欧の民族が話す英語はどうなのでしょうかね?北欧出身の友人がいないので良くわかりませんが、ゲルマン民族を祖とする人々ですから英語の発音はアングロサクソンに近いのでしょうかね? ロシアの影響を受けたフィンランド人の英語は聞き取り易かったですね。 あと中国人が話す英語なのですが(ジャッキーチェンが話す英語)、最近海外で良く耳にしますが、中国語なのか広東語なのか英語なのかよくわかりませんね。でも英語を母国語としている人々には通じているのですから、それはそれで良いのでしょうね。

  • 英語、仏語、スペイン語、ドイツ語など、同じアルファベットを使ってるのに

    英語、仏語、スペイン語、ドイツ語など、同じアルファベットを使ってるのに、なぜ異なる言語になったのでしょう? 日本語に当てはめれば、同じ平仮名、漢字を使ってるのに語順や発音が違う言語が存在してる感じなのでしょうか?