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トルコン・・・?

noname#2748の回答

noname#2748
noname#2748
回答No.7

トルコンとは正確にはトルクコンバーターと呼ばれる装置です。この装置は動力の伝達を動作油を介して行う一種の流体継ぎ手です。構造を簡単に説明するとエンジンに直結されたポンプインぺラーとトランスミッションに接続されたタービンランナー・それとその間に設けられたステーターによって成り立ち内部にはATフルードが満たされています。 まず、エンジンの動作によってポンプインぺラーが回転すると内部の動作油がタービンイランナーの方向に押し出されるように流れます。この流れの中に置かれたタービンランナーには回転しようとする力が発生します。簡単に言ってしまえば扇風機の前に風車を置いたのと同じような方法で回転を伝えるわけです。ここまでならば単なる流体継ぎ手なのですが、トルクコンバーターにはもう一つステーターという部品があり、これがとても大きな働きをしています。たとえば車の速度が遅くエンジンの回転が高い場合はポンプインペラーから押し出された動作油はタービンランナーの回転が遅いため速い速度を持ったままで、タービンランナーを出てきます。この動作油は与えられたエネルギーのかなりの部分をもったままで出てくるので、ステーターに設けた羽根でポンプインペラーを加速する方向に向きを変えて戻してやると、ポンプインペラーにはエンジンの駆動力+戻ってきた動作油の駆動力が働くことによってトルク(簡単に言えば軸をまわそうとする力の大きさ)が増大されたことになります。この作用はポンプインペラーとタービンイランナーの回転速度の差が大きいほど強く現れます。このためポンプインペラーとタービンランナーの回転の差が大きくなる発進加速時にはより大きなトルクのエンジンを持っているようなメリットがあります。ただし両方の速度が近づくにつれ、トルクの増大作用はなくなり、また、両方の回転が完全に同じなった状態では動力に伝達自体ができなくなるという欠点もあります。これは、走行中はトルクコンバーター内部ですべりが発生していることになり、燃費の悪化などの原因になります。そこで、現在ではロックアップ機構(ある条件が満たされた場合、油圧などで動作するクラッチ機構でポンプインペラーとタービンランナーを直結にしてしまう仕組み)などを設けているものが多いようです。 また、先に述べたように動力の伝達はすべて動作油を介して行われ、直接機械的なつながりがないためエンジンが回転している状態で車が止まっていても、ギアを入れたとたんにエンストしてしまうようなことはありません。 トルクコンバーターはマニュアル車のクラッチの役目とトルクの増大作用という二つの役目を持った装置なのでマニュアルシフトの車にはついていません。また、マニュアル車とオートマチック車ではトランスミッションのギアの切り替え方が異なるので、マニュアル車のクラッチの替わりにトルクコンバーターを使うことはできません。これはクラッチのように完全にエンジンとトランスミッションを切り離す事ができないためスムーズなシフト操作が難しいからです。

参考URL:
http://www.atr-net.co.jp/converter.htm
fwje5604
質問者

お礼

参考URL・詳しい説明付の回答ありがとうございます。さっそく見てきました。 トルクコンバーターにはトルク増幅作用があるということですが、低速時などはMT車よりもトルクがある、ということでしょうか? やはり、MT車にトルコン設置は機構的に難しいんですね。 ところで、トルコンって面白い形してるんですね(笑)

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