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「毒になる親」などの書籍は兄弟にすすめても良いものでしょうか?

田舎で親と暮らす兄について、質問させていただきます。 無関心の父と過干渉の母に育てられて、兄(35)と私(30)はそれぞれ 違う歪み方で育ってしまいました。 私は実家を敬遠して自立心だけは旺盛な娘に。大学から上京して実家との 連絡は最低限に抑えています。実家(≒母親)から電話の着信があると血の気が 引いてげんなりするほどです。 一方兄は、寡黙で偏屈になってしまい、そのくせ実家から離れられない。 とにかく何を考えているのか分からないタイプで、今でも家族や親戚とは まともに挨拶もできないような内向的な人間です。 彼は大学で一旦外に出たものの、親のコネ半分で就職して実家に戻ってきました。 30歳前後のとき、母親から「結婚しないと恥」と怒鳴られ続けて一応 結婚をし、敷地内に家を建ててもらって生活。 しかし彼はEDだったらしく、一度も性交渉の無いまま最初の奥さんは 数年後に家を出て行きました。 これまた数年後、母親の肝煎り?で連れてきた女性とお見合いで結婚したの ですが、EDを隠して結婚したのでまた同じような状態になっています。 兄がどのくらい危機感を持っているかは不明です。家庭のことになると異常なほど 行動力が無くなり、無関心になるので周囲もお手上げです。 (こんな風に書くと暗愚な兄に思われますが、仕事もできて職場では 評判が良いようです。) とはいえ、今年になって色々と実家に災難が襲い、ほぼ同居しているような 長男の兄がこれからもっと大人としてしっかりしなければいけない状況にあります。 長男なのに頼りない、とか離婚を繰り返すのはまあ仕方ないとしても、一度 兄が自分の状態と正面から向合っていかないと彼自身生き辛いのではないかと案じています。 私自身、昔は神経症になってしまったのですが精神科に通ったり色々と葛藤した末、 「毒になる親」という本や精神科医に救われ、家族として適当な距離をおきつつ コミットできるようになっています。神経症もほぼ完治して幸せな結婚をしています。 幸い兄と私は少しは話せる仲にあり、こういう本を薦めてみれば何かの助けになるか とも思うのですが、彼が短絡的に親への憎悪を募らせるような結果になっても薮蛇だと 懸念しているのが現状です。 (私が一時期神経症だったことは話していません。) 果たしてこのような書籍を、安易に兄弟に勧めても良いものか、お知恵を 拝借したく書き込みさせていただいた次第です。

みんなの回答

  • maremare
  • ベストアンサー率61% (563/913)
回答No.2

>兄がどのくらい危機感を持っているかは不明です。 問題はここだと思うんです。 あなた自身は神経症を患ったりその他つらい経験があり、 その治療の過程で生育歴(生い立ち、家庭環境、性格など)を 医師に話す機会があって、そこで医師から家庭環境の問題点を指摘され、 問題を問題として受け入れることができたんですよね。 ご自身で自立心旺盛と言われるとおり、そこにある問題を問題として 自分で何とかしよう、距離を置こう、という自分なりの危機意識も 持つことができ、その結果方策を立てることができたわけですね。 お兄さんが親との関係を「問題」だとはっきり感じていなかったら、 あるいは感じていても、それをどうにかしたい、なんとかせねば という危機意識が持てない場合は、問題や解決策を示されても なかなかそれを「自分のこと」として受け入れるのが難しいんですよね。 仕事は親のコネ、親に家を建ててもらい、結婚相手も母親の言いなりで…… という生活を「何も考えずに済ませられて楽だ」と 感じているとしたら、ご両親から離れることがかえって本人にとって 対峙せずに済ませられていた苦痛や悩みと向き合う恐怖心を招く 可能性もなくはないですよね。 お兄さんと話すことがあれば、ご両親との関係で お兄さん本人が悩んだり苦痛に感じていることを何か言ってないか、 探し出してみるといいでしょうね。書籍以外の受け入れられやすいものを 見せるといった小手先のテクを使ったところで、本人の危機意識が薄ければ 「自分のこと」と受け入れられないのですから、意味がありません。 お兄さん自身が問題を「問題」として感じていること、 悩ましく思っていることをとらえ、そこに話のポイントを当てて きっかけをつかむのがいいかもしれません。 EDでもいいし、母親に怒鳴られる苦痛でも、どんなことでもです。 それを「問題だ」「病気だ」と頭から丸め込むような言い方ではなく 「それを誰かに相談すると楽になるんじゃない?」という すすめ方をして、危機意識と解決への意欲を上げていくことですね。 あなたの神経症のように、きっかけは別の問題であっても その問題解決の過程で本人が根本的な要因に気づかされたら、 それから本を勧めるというやり方でもいいと思うんです。 お兄さんのお話を慎重によく聴いてみてください。ご参考になれば幸いです。

monoco160
質問者

お礼

maremareさん、長文の相談をしっかり受け止めて読んでくださり、親身なご回答いただけたこと本当に感謝いたします! >いう危機意識が持てない場合は、問題や解決策を示されても >なかなかそれを「自分のこと」として受け入れるのが難しいんですよね。 こういうアドバイスをいただいたおかげで、ちょっと近視眼的になっていた自分を冷静に捉えなおすことができました。「自分がそうだったから兄がおかしいのも同じ原因で、ソリューションさえだせば兄も変わる」というふうに、思考が突っ走ってしまっていました。 >あなたの神経症のように、きっかけは別の問題であっても >その問題解決の過程で本人が根本的な要因に気づかされたら 本当にそうですね。一足飛びに本だの資料だのというより、まずは話を聞いたりすることからですね。幸か不幸か、父親が倒れ、兄や実家と接する機会も増えたので解決の糸口がないか、すこしずつ模索してみます! ほんとうにありがとうございました。maremareさんのおかげで胸が少しすっきりしました。

  • psfa_mig
  • ベストアンサー率29% (135/452)
回答No.1

単に本を薦めて意図を汲んで欲しいと言ってもコミュニケーションが正しく上手くケースは少ないでしょう。 あれこれ疑心暗鬼になるのは当たり前だと思います。 具体的に「何が問題で」「何の目的で」「どうなって欲しいのか」の意図を伝えながら本を渡すといいでしょう。 あなたの兄自身、何が問題なのかを自覚していたとしたら、おそらくそれらはすぐに直していると思います。 それらが自覚出来ていないため今の状況に至っていると考えるのが自然でしょう。 家庭環境がかなり特殊な、周囲の情報から隔離されて育ったようですので、何がスタンダードなのかわからない事が原因ではないでしょうか。 一般に言える事なのですが、実家を出てみないと、客観的な視点が持てないため、自分の家の変ってる部分って気付きようがないです。 懸念点としては、あなたの兄の視点で考えると、 「家を出ている人間の立場でいきなり外から何か持ってきて薦め、気付いて欲しい」 と言われて素直に受け入れられるかという問題があります。 手段としては特に書籍に拘らなくてもいいでしょうから、ビデオや雑誌、Webサイトなど受け入れられ易そうなものがいいのではないでしょうか。 あとは本人の興味や問題意識とマッチさせられるよう、うまくあなたがコミュニケーションを取って調整出来れば成功すると思います。 あなたがやろうとしている行為自体はいいことだと思いますよ。

monoco160
質問者

お礼

psfa_migさん、早速の親身なご回答ありがとうございます。 >懸念点としては、あなたの兄の視点で考えると、 >「家を出ている人間の立場でいきなり外から何か持ってきて薦め、気>付いて欲しい」 >と言われて素直に受け入れられるかという問題があります。 おっしゃるとおりです。自分の心の、いわばいちばんプライベートな領域に踏み込むような事でもんね。 いきなり「われわれは歪んでいた!」などと言って小難しい本を渡すようなことはなるべく避け、まず兄がどういう心持ちでいるのか少しずつ解きほぐしてみようかと思っています。 顔見知りには相談しようがない内容なので悩んでいたのですが、こうして書いたり回答をいただいたりすることで心が落ち着き、問題点がクリアになってきた気がします。ほんとうにありがとうございました!

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