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重症筋無力症について
我が家のワンと仲良しで、生後6~7ヶ月位のボーダーコリー♂の子がご近所にいるのですが、 「重症筋無力症」という病気にかかり、歩行困難になって緊急入院し、 今は帰宅しているものの、ご飯を口から食べる事も出来ず、管を通している状態だとの事。 そして今日お話を聞いたら、入れたものも吐いてしまったりしており、 「もう楽にさせてやろうかと家族と話している・・・」とおっしゃってました。 思わず涙ぐんでしまったのですが、もうどうにもする事は出来ないのでしょうか? 一応病院は他にもあたる事は出来ないのか?と聞いてみましたが、 半分諦めている感じにも見受けました。 その子の他にも1頭同じ年頃の多感な時期の子が居て、 その子にも精神的な影響が出てしまうような感じでもありました。 色んな事を思うと、もう仕方ないのでしょうか。 ネットでどんな病気かも調べてみましたが、 あまり見込みある状態ではないのかもしれません。 何か出来ることはないかとまだ諦めきれません。 もし重症筋無力症に詳しい獣医さんや、治った子が居たら、 何でも良いので情報を頂けないでしょうか。
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えーと、重症筋無力症と言うのは大別すると3つに分かれるんですね。一過性の重症筋無力症、先天性重症筋無力症、後天性重症筋無力症です。 正常な犬でしたら普通、アセチルコリン受容体と言うものを通じて神経の命令を筋肉に伝えるんです。ところがこれを邪魔する抗体と言うのが自己免疫から何故か勝手に出来てしまって、その受容体にくっつき、活動を阻害する事があります。すると神経からの命令がうまく伝わらなくなってしまう訳ですから、筋肉もうまく動かなくなってしまうと言う事です。 で、話は戻りますが。一過性の重症筋無力症と言うのは、このアセチルコリン受容体にくっついて正常な動きを邪魔する抗体が、重症筋無力症の母親の胎盤を通して子供に入る訳ですね。これは子供が成長するに従って排除されますから、一時的に重症筋無力症にはなりますが、排除されたら自然治癒をするんで重症筋無力症のうちに入らないとされています。 先天性重症筋無力症と言うのは、先天性と書かれていても遺伝ではないです(重症筋無力症は遺伝しません)。これはアセチルコリン受容体そのものの生まれつき(原因は不明)の遺伝子の異常から、神経からの命令をうまく伝えられない障害です。 後天性重症筋無力症は上記にありますように、アセチルコリン受容体の活動を阻害する抗体が体内に出来てそれが継続する状態です。 重症筋無力症の怖い所は筋肉の弛緩ですが、一番と言っていいものは「クリーゼ」と言う状態です。「クリーゼ」も種類があるのですが、重症筋無力症の場合、感染や外傷、ストレスから来る「筋無力性クリーゼ」と、薬の過剰投与による「コリン作動性クリーゼ」の事です。いずれも呼吸筋麻痺を起こし、呼吸困難になり、人工呼吸器が必要になってしまいます。反対に言えば、この「クリーゼ」にならなければ重篤な状態には陥らないと言う事です。 重症筋無力症はその子の体内の構成上、四肢も立たなくなりますし、食べる事も出来なければ吐く事もありますよ。気をつける事は、この病気は筋肉を使えば使うほど悪くなると言う点で、出来るだけ筋肉を使わないよう安静にさせてストレスを溜めさせない事です。 ある程度の処置は可能ですが原因療法(原因を突き止めて治す)は難しく、完治はしません。対症療法(症状を緩和させる)のみです。ですが胸腺摘出手術等も効果があると言いますし、適量の薬物投与(ステロイド、免疫抑制剤等)も効果があるとされています。もちろん、対症療法になりますが、完治せずとも症状が緩和され回復した子もいます。 胸腺摘出手術は神経外科の担当で、薬物投与等は神経内科の担当です。どっちも揃っている病院がいいですしありますよ。近いかどうかはわからないけれど、参考URLにそこのHPを貼っておきます。他には腫瘍科と神経内科が揃っている病院もありますし、大学病院と言う手もあるかも知れませんね。介護は大変ですけど諦めるにはまだ早いです。
- 参考URL:
- http://www.mvcj.com/
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- oesky
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神経が筋肉に動け~!って命令しているんですが、 その神経と筋肉命令をやり取りする部分が、免疫が誤って攻撃してしまう病気です。神経からの命令が筋肉に行かなくなってしまう結果、動けなくなってしまいます。 軽症~重症まで様々なんですが、この病気で死んでしまう子はそこまで多くない病気だと思います。 しかし一生薬とおつき合いしなければなりませんし、副作用のこともあります。眠らせてあげることも考えても悪くはないと思います(決して、安楽殺を薦めているわけではありません。ただその子の飼い主さんもその選択は相当つらいはずです。安易に止めてしまうと飼い主さんも必要以上に悩まれてしまいますので、そっとしておいた方がいいかなと思います。 それなりに費用もかかりますが、関東圏内なら大学病院、地方なら中核病院にいけば、先端の治療は受けることができるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ネットで色々と調べてみた処、私が見た様々な症例では、 助からなかった子ばかりであるようでした。 なので、もう一頭の子の事などでのご家族の決断を見守るつもりではいます。 ただもし何か特効薬的な情報が見つかればと、薬を打つ前にと思いました。 死んでしまう子は少ないとの事ですが、難病である事には間違いないですし、 このままずっと闘病生活をさせるのは酷ですよね。 残された子のためにこれからも頑張らなくてはならない訳ですし。 余談ですが、昔実家に居た猫が事故でほどこしようがない 安楽死を進められた事がありましたが、 諦めきれず病院を変え、助けて欲しいと懇願したら、 手術が無事成功し、その後10年近く生きた子が居ました。 全く状況も種類も違うのですが、方法は一つじゃない身にしみた経験でした。 言葉を話さない動物達にとって、何が良い選択かは常に難しいテーマですね・・・
お礼
ご回答ありがとうございます 今現在の状況が確認できなくて、心配な状態です。 偶然にも参考の病院は近所なので、すぐに知らせたいのですが。 ありがとうございます。 完治はしない病気なのですね・・・。 まだ1歳に満たない子なのでとても不憫です。 一緒に我が子とも走り回って遊んでいた事を悔やみます。 ただ随分大人しい子で、遊びもすぐに辞めたりと前兆は今思うとありました。 一度足の事を聞いたこともありました。 早期であれば治ったのでしょうか。