- ベストアンサー
かぐやと嫦娥の打ち上げロケットの差
かぐやが月から上がる地球のハイビジョン映像を送ってきました。 日本を追うように、中国も嫦娥一号を長征 ロケットで先月に打ち上げています。 某有名動画サイトで、かぐやを打ち上げたときのH2Aロケットの発射をみると、アメリカのスペースシャトル並に噴射煙が、広範囲に渡って巻き上がっています。 しかし、中国の嫦娥一号の打ち上げ映像をみると、ロケットの下にはおもったほど煙の幕がなく、ロケットの噴射自体も、日本の昔のウルトラマンの特撮や、北朝鮮のテポドンみたいな、わりとこんじまりした噴射の炎がはっきり見えます。 (それぞれ、「H2A かぐや 打上げ 」や「嫦娥一号」で動画を検索すると映像が見れます) 搭載されたかぐやは2.9トン程度で、嫦娥一号も2.3トン程度とさほど重さに違いはありません。 (素人の私からみると)一見すると中国のロケットのほうが、(もちろん燃料の違いがあると思いますが)むだなエネルギーを使わず上昇しているようにみえるのですが、この差は何なのでしょうか。 中国の科学技術は、かなり高いと見るのが正しいのか、あるいはロケットの性能は高くなく、ある特定の燃料でしか打ち上げられないのか、どんな状況なのでしょうか。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
簡単に言えば、燃料の差です。 スペースシャトルやH2Aは、メインエンジンは水素-酸素液体ロケットエンジン。補助ブースターとして、アルミ-酸化剤固体ロケットエンジンを使っています。 映像をよく見ればわかりますが、メインエンジンの噴射はほとんど見えません。水素-酸素の反応でできるものは水蒸気ですから。夜でもない限り光もほとんど見えません。 補助ブースターである固体ロケットは、酸化アルミを大量に噴出しています。これは煙のように見えるわけです。 見た目が派手だから固体ロケットがローテク…ということはありません。固体ロケットは、内部の燃焼剤を均一に作ることが大変難しく、特に大型化が難しいロケットです。この分野では、日本はアメリカにも引けをとりません。 ちなみに。マーキュリーの打ち上げ写真です。 http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/kaihatu_hikou_mahkturi3.html エンジンは、アルコールと液体酸素。燃焼ガスは、H2OとCO2。不可視ですね。燃焼温度が水素-酸素より低いので、黄色く見えます。 アポロの場合、ケロシン-液体酸素なので。窒素酸化物等で煙が出ます。 ついでに。 発射台下の水は、エンジンからの衝撃波の反射を抑えるものです。ロケット噴射は超音速ですから。この衝撃波が下に反射して機体に当たると、損傷を与える危険性があります。これを防ぐために、下に水を張っています。
その他の回答 (5)
- inaken11
- ベストアンサー率16% (1013/6245)
個体ロケットブースターの煙だと思います。 H2Aは打ち上げ後、ブースターを切り離すと煙が出なくなりますから。 中国のやつは燃料が何かわかりませんが、液体酸素と液体水素なら水蒸気しか出ませんから、煙の発生は無いですね。
お礼
そういえばブースターのあるなしの違いがありますね。どうもありがとうございました。
- LEVELUP100
- ベストアンサー率40% (183/453)
長征 (ロケット) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%BE%81_%28%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%29 H-IIAロケット http://ja.wikipedia.org/wiki/H-IIA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88 ウィキペディアを今読んできましたけど、推進剤が違うので炎が違って見えるのでしょうね。
お礼
基本的にな構造の違いは、その道ではないとわかりにくいですね。ありがとうございました。
- LEVELUP100
- ベストアンサー率40% (183/453)
動画のどこの部分に着目しているかにもよるのですけど、打ち上げシーケンスでメインエンジン点火の60秒当たり前で、「ウオーターカーテン散水開始」ってアナウンスしていますので、よく見れば確認ができると思います。
補足
水を使っているのは、#1さんの説明でわかりました。 上昇中の噴射がまったく見た目で異なるのは、何の違いなのでしょうね。
昔、固体ロケットを火薬で弾き飛ばしてたんだけど、これの導火線が切れちやって、 重くて、^^; 軌道まで乗んないで、^^; 失敗した。^○^ 色々ありますけど? 失敗が相次ぎ、 現在の成功率は日本は中国並だと思います。 http://images-jp.amazon.com/images/P/4822243834.09.LZZZZZZZ.jpg
お礼
意味不明ですが、どうもありがとうございました。
- parts
- ベストアンサー率62% (6366/10151)
まず、米国のスペースシャトルの白煙は発射台の下に水を敷くことで発射台の衝撃吸収を行う時の水蒸気です。知らない人は多いですが、発射台の下には打ち上げ直前に水を貯めて打ち上げ時のブースターから放たれる熱噴射による衝撃を吸収しているのです。これを行わなければいくら耐熱タイルなどを実装していても、機体の一部(特に底面)が反射熱によって破壊される恐れがあります。 これは、日本のH2A(及びH2)の打ち上げでも使われており、それが打ち上げ時の膨大な煙(水蒸気)として広がります。 長征2はそのような仕組みを打ち上げに使っているかどうか分かりませんが、使っていなければその差が生じますし、打ち上げ能力の差によっても違いは生じます。 ちなみに、打ち上げ能力はH2Aは最大約16トン以下、長征2は約8トン以下です。実際に打ち上げる物はそれ以下ですが、最大で上げられる能力はH2Aの方が高くなりますから、打ち上げ時の推進力も高くなります。 そのため、打ち上げ時の衝撃を抑える工夫が必要になるでしょう。 尚、技術において何とも言えないでしょう。何せ、打ち上げ能力差がありますからね。
お礼
下に水があることは初めて知りました。どうもありがとうございました。
お礼
アルミが煙のように見えたわけですね。これが知りたかったです。ありがとうございました。