なぜジェミニ宇宙船には緊急脱出用ロケットがないのか?
- かつての宇宙船には緊急脱出用の固体燃料ブースターがあったが、ジェミニ宇宙船には射出座席が搭載されていた。
- ジェミニ宇宙船には射出座席が採用され、飛行士は脱出時にハッチから脱出することができた。
- ジェミニ宇宙船には宇宙遊泳をする際に楽に出入りできるため、二つのハッチが備えられていた。
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緊急脱出用ロケットは何故ジェミニ宇宙船にはないの?
かつて、マーキュリー(一人乗り)やアポロ(三人乗り)宇宙船の先端には緊急脱出用の固体燃料ブースターが取り付けられていて、打ち上げ時にアクシデントが発生した際、噴射してカプセルを切り離し安全な高度まで運びパラシュートを開き軟着陸させるというもので、最も危険なロケット打ち上げ時のいわば飛行士の心の支えになっていたそうです。 しかし、ジェミニ(二人乗り)には当時の写真や映像で見る限り緊急脱出用ブースターが付いていません。 疑問に思い、一応調べたらジェミニの場合、射出座席だということです。 ということはジェット戦闘機と同じように二つあるハッチからそれぞれ脱出するということになります。 尚、ジェミニにハッチが二つあったのは宇宙遊泳をする際、楽に出入りするためだとか。 でもどうしてジェミニだけが射出座席だったのでしょうか?(使えるのは大気圏内に限られますし) 打ち上げ時、この方式だとなんだかとても危ないと思うのですが・・・(といっても1960年代にジェミニ計画はすでに無事に終了してますが!) いまさらですが、お分かりの方ご教示ください。
- jupitan
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マーキュリーとジェミニは共にマクダネル社製ですよね。 同じメーカーなのにナゼ?。 諸説あるようですが、複座のカプセルを離床させるタワーロケットの重量&コストが大きく、 射出シートに歩があったんでしょう。 それにこの頃になって射出シートの作動安全性が大幅に向上したようです。 ただし、射出に伴う危険性は極めて大きく、シートサイズぎりぎりのハッチに干渉しないように乗員はシートに縛り付けられたようです。 ジェミニカプセルはコンパクトながら汎用性があり、飛行士からの信頼性も高いすぐれた宇宙機だったようです。 ジェミニ計画の草案にはパラグライダーで滑空し、3点姿勢で着陸する。スカイラブのような宇宙実験室を備え打ち上げる。 というアイディアもあったようです。 その後のアポロではロックウェル社製の三人乗りとなりましたが、3基の射出シートの運用には無理があることで、安全確実なプロテクトカバー付きタワーロケットとなったのではないでしょうか。
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当時は、まだどういう脱出装置が最も良いのか、分からない部分が多過ぎたからでしょうね。大気圏外まで行って帰って来るというのは、普通に空を飛ぶのとわけが違いますので。 スペースシャトルでも、試験機には脱出装置がありましたが、実用飛行に入るときに外されました。チャレンジャー事故以降、ハッチから緊急脱出できるようになりましたが、マッハ3以下まで減速しないと、使えないものでした。 マッハ20からそこまで減速するまでの間では、脱出した途端、生きてはいられないからです。マッハ3でも安全だということではありません。一か八かでも、そこまで待たなければならかったということです。 緊急脱出ブースターでは、10~17Gという加速度がかかります。これはこれで危ない代物です。しかも、それ自体が重く、搭載することによって事故の危険性を増すことにもなります。打ち上げ時なら、もっと推力を上げなければいけないわけですから。 しかし、やはり緊急脱出ブースターのほうが安全性が高いという意見が強くなっていて、スペースシャトルの後継機では、こちらが採用予定になっています。 今までも試行錯誤で安全を図ってきました。ジェミニはそういう試行錯誤の中で、たまたま射出座席が採用されたということです。 現在でもまだ、決め手と言えるほどのものは開発されていません。今後も、まだまだ試行錯誤が続きます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 マーキュリー=ブースター→ジェミニ=射出座席→アポロ=ブースター、そして次期オリオン=ブースターの流れをみると射出座席はジェミニだけのものだったようですね。 例えばジェット戦闘機の射出座席で緊急脱出した場合、高速で飛んでいる機から体がむき出し(?)のまま強烈なロケット噴射により猛烈なGで放り出されるのですから考えただけでも・・・実際に脱出し命が助かったパイロットは皆口々に「アレは死ぬほどの恐怖、二度と使いたくない」と言ってるとか・・・ ロケットの場合、ブースター脱出時にGがかかるといってもすでにロケット打ち上げでGはかかっていますからなんのその、やはりカプセル内に居ながらにして安全に脱出したほうがいいですよね。
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