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ウィンクラー法 酸性条件に用いる試液

【ウィンクラー法】で、溶存酸素(DO)を水酸化マンガンによって固定→硫酸酸性にしチオ硫酸ナトリウムで滴定この手順で、なぜ“硫酸”で酸性にするんですか?別に硫酸でなくても酸性条件にできる塩酸・硝酸等でもいいんですか?よろしくお願いします

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  • ベストアンサー
  • DexMachina
  • ベストアンサー率73% (1287/1744)
回答No.2

> 別に硫酸でなくても酸性条件にできる塩酸・硝酸等でもいいんですか? 硫酸イオンに比べると、硝酸イオンや塩化物イオンは、酸化還元反応に対して やや不安定です。 例えば、硫酸・硝酸と金属銅との反応性を比較すると、硫酸は熱濃硫酸でないと 銅を溶かせませんが、硝酸は薄めたものでも銅を溶かすことができます。 (=硝酸イオンは酸化力が強い) http://www2.yamamura.ac.jp/chemistry/chapter4/lecture2/lect4021.html また、化学的酸素要求量(COD)には過マンガン酸カリウムを使用した測定法が ありますが、この場合、硫酸はpH調整に使用できるのに対し、塩化物イオンは 過マンガン酸イオンを還元してしまうため、予め除去する必要があります。 (=塩化物イオンは条件によっては還元性を持つ) http://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/53/4/309/_pdf/-char/ja/ (5頁目の「3・6 塩化物イオンの影響」の段を参照) 溶存酸素は酸化還元滴定によって測定しますので、測定に万全を期す意味で、 酸化還元反応に対して、より安定な、硫酸を使用した方がよいと考えられます。 (塩化物イオンの還元性は弱いので、実際に塩酸で影響が出るかはわかりませんが、  硝酸については影響が出る危険性が高いのではないかと思います)

lucy_7_19
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 URLまでつけて頂いて、とても参考になりました。 ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • ayagu
  • ベストアンサー率45% (33/72)
回答No.1

酸性下というよりは、硫酸により沃素を遊離させる為だと思います。

lucy_7_19
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 硫酸が沃素を遊離させるのではないと思います… マンガンが酸性条件下でないとマンガンの酸化・還元の価数の関係で沃素が遊離しない気が…

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