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コンタクトレンズの煮沸消毒のやり方
ずっと、ワンデイの使い捨てコンタクトをしています。友達が「最初、私がコンタクトをしたときは使い捨てがなくて、煮沸したり、ケアが大変だったのよー」と言っていました。 昔のコンタクトレンズは、どういうケアの方式だったのでしょうか?必要な道具や薬品、どのぐらいの時間がかかったかなど教えてください。やっぱり、大変なんでしょうか・・・。 また、私が小学生のとき、理科の時間、先生が、蒸留水の説明をするときに、「皆さんの家にも、コンタクトをしている人がいたらありますよね?」と言っていたのですが、私は使ったことがありません。どういう用途で使うものだったのでしょうか?ご存知の方は、教えてください。
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一般的には、クリーナー、保存液、ケース、煮沸消毒器の4つが普段のケアに必要で、 それ以外に1週間に1回ぐらいタンパク除去というのをするために タンパク除去剤、タンパク除去に使うケースが必要でした。 昔のソフトコンタクトは毎日煮沸消毒をしました。 まずはずしたら、クリーナーでこすり洗いして(50~100回ぐらいかな) それからケースに入れ煮沸器にセットします。 電源を入れると30分ぐらい煮沸して止まります。 さめるまで待って完了。 ケースに入れる時に保存液に入れますよね。 ワンデイのものだと開けたときにパッケージに入っている液体です。 これは生理食塩水です。 生理食塩水や保存液を買ってしまえばそのまま使えて便利なのですが、 コンタクト専用の保存液を作るための食塩(純度の高いもので、調製時に計らなくても 丁度生理食塩水になるよう1パックの量が調節してある)というのが売っていて、 1パックを専用の容器に入れて精製水で調整して保存液作ったりしたのです。 こちらの方がお値段が安かったり、少しずつ調製するので腐敗しにくいという利点がありました。 実際には精製水であって、先生がおっしゃった蒸留水ではないのですが 先生も知識だけで実際にはコンタクトをお使いではなかったのかもしれませんね。 精製水と蒸留水の違いは 精製水はイオン交換やろ過などの方法でも一定の基準に達していれば精製水と呼ばれますが、 蒸留水は蒸留して精製し基準に達したものです。 もちろん蒸留水で保存液を作ってもOKなんですよ。 でも精製水に比べて値段が高いのと、普通にドラッグストアなどにたくさん売っていたのが精製水なので 普通はそちらを使っていました。 タンパク除去というのは、毎日クリーナーで洗っても落ちないで残った タンパクの汚れを落とすために行います。 熱で消毒するので残っているたんぱく質が凝固してコンタクトにたまっていくので、 1週間に1回ぐらい必要でした。 タンパク除去剤というのは、タンパク分解酵素というものが錠剤になっている物です。 専用のケース(バイアルという名前でした)にコンタクトと 規定の量の保存液を入れます。そこにこの蛋白除去剤を入れると 発泡して溶けていきますので、そのまま1晩ぐらい漬けておきます。(もう少し短くてもよかったかな) その後、クリーナーで洗って煮沸消毒をします。 昔はかなり手間がかかったんですよ。 それにお金もね。コンタクト自体が高かったので丁寧に扱ってました。 この後もっと簡単にケアできるものが次々とでてきて、 今は使いすてではなくてもかなり楽になってきていると思います。 煮沸消毒なんてしませんしね~ これで参考になっているといいんですけれど... おまけですが、一応回答者は薬剤師です。
お礼
すごくご丁寧な回答、ありがとうございます。ケアの方法が本当に複雑だったんですね。 蒸留水というのは、私の記憶違いで、多分、先生は「精製水」と言っていたのだと思います。先生はコンタクトユーザーでしたので。 本当に手間がかかったんですね。荷物も多く、泊りがけの旅行など、本当に大変だったのではないかと思います。コンタクトにするというのが凄いことで、眼鏡を嫌う大人の女性だけが使っているイメージがありました。