- 締切済み
古語や現代語や。「が」と「の」の違い
「がために」と「のために」の違いは何?「が」は古語、「の」は現代語? 両者は同じと思います。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
はじめまして。 ご質問1: <「が」は古語、「の」は現代語?> 1.「が」は文語、「の」は口語になります。「が」も、現代でも使われているので「古語」とはいいません。 例: 我が家「私の家」 我が子「私の子」 2.「が」の用法: (1)体言(に準ずるもの)Aと体言Bとの間に用いて、連体修飾格を表します。 (2)多くはAがBの所有主になります。 例: 「たがそで」:誰の袖 「君が代」:帝が国統治する時代(国は帝の所有物という認識から) 「梅が香」:梅の香り 「我が人生」:私の人生 (3)この時、Aが人を指す場合は「の」と違って親愛の気持ちを込めて使われることがあります。 例:「君が代」「我が子」 ご質問2: <「がために」と「のために」の違いは何?> 1.「がために」の「が」には次の用法があります。 (1)名詞や活用語の連体形に接続します。 (2)原因・理由を表す名詞「ため」(+格助詞「に」)の修飾格となる格助詞です。 (3)「のために」と同じ意味・用法になりますが、上記で述べたように、「の」に比べて「親愛」の気持ちを込めて使われることがあります。 例えば、「君がために」の方が「君のために」より、親愛の気持ちが伝わることもあります。 (4)なお動詞の連体形に接続する場合は、「の」ではなく「が」が用いられます。 例: 「雪が降った(が)ために、道が閉ざされた」 この「降った」の「た」は過去の助動詞「た」の連体形です。 ここでは「が」の代わりに「の」を用いることはできません。 2.「のために」の「の」には次の用法があります。 (1)名詞の連体形に接続し、活用語には接続しません。 (2)原因・理由を表す名詞「ため」(+格助詞「に」)の修飾格となる格助詞です。 (3)現代口語で一般に用いられている用法です。 その他に「~がごとく」「~のごとく」=(~のように)も、上記と同じような用法になります。 (1)「~がごとく」は文語的、「~のごとく」は口語的。 (2)「~がごとく」は名詞と活用語の連体形に接続し、「~のごとく」は名詞のみに接続。 以上ご参考までに。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
「誰がために鐘は鳴る」の「が」は、「我らが母校」の「が」と同じで、所有・所属を表します。 「誰のために鐘は鳴る」や「我らの母校」と実際に言うかどうかはさておいて、 意味としては「が」と「の」は同じです。 たしかに、このような「が」は現代語では頻繁には使いませんので、 文語(古語)の一種と見なしてよいでしょうね。 しかし、こういう例もありますけど。 「厳しく叱責したがために、かえって子供はやる気を無くしてしまった。」 「郵政民営化をしたがために、過疎地でのサービスが低下し、地域間格差が拡大した。」