言語の流れ

質問

今、大学のレポートを書いているのですが、「言語の流れ」という言葉を説明しようと思っているのですがなかなかいい資料が見つかりませんでした。ですので、ここに投稿して皆さんの意見を聞かせてください。

「言語の流れ」というのは、中世の時代にラテン語が唯一、無競争の学問の言語でありその流れはフランス語へ移り、今日では英語にあります。
と、テキストに書いてありました。しかし、その「言葉の流れ」という言葉は詳しく説明されていませんでした。
ラテン語がどうして唯一、無競争の学問の言語であり得た理由、それからラテン語～フランス語へ、フランス語～英語へという流れを、当時の情勢を交えてどういう経緯でそうなったかを教えてください。

回答No.2

noname#118466 · ベストアンサー

ヨーロッパの歴史はローマによる征服史でもあります。従ってローマ軍の支配した地域にはラテン語が定着しました。ラテン語とともに、進んだローマ文化が定着したのはいうまでもありません。しかし、ローマ帝国の崩壊により、ローマからの新しい文化、技術、情報の注入が途切れ各地に土着の言語と混合した新しいラテン語が生まれました。それがイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語やカタルーニャ語です。これらの言語が完成したのは15世紀から16世紀にかけてです。ヨーロッパでラテン語が長く支配語の位置にあったことは事実ですが、無競争ではなく多数派だったというのが正確でしょう。理由はNo.1の方が述べているように、８世紀から１４世紀頃までスペインに進出したアラブ人が、アラビア語を持ち込んだからです。アラビアは当時最先進の科学技術力を持った国家で、当時のヨーロッパ諸国はスペインへ競って留学生や研修生を派遣したといわれます。政治、土木、建築、農業、文学などの分野で大きな影響を与えています。シェークスピアの作品も影響を受けているといわれます（オテロ、じゃじゃ馬馴らしなど）

暗黒時代のヨーロッパに文明の火をともし、ヨーロッパ人が忘れていた古代ギリシャの優れた文明を紹介したアラブ人もコロンブスがアメリカ大陸を発見した年を最後にスペインから追い出されました。

その後のフランスの台頭から戦後アメリカの時代を迎えるまでの歴史は省略します。言語はいかに優れていても国力のバックがなければ支配語の地位を守ることはできません。そういう意味で英語が未来永劫に支配語でありつづけるかどうかは何ら保証のないことです。

お礼

わずかな文からこんなに多くの回答をしていただきありがとうございました。
高校生のときには世界史が好きだったので、martinbuhoさんの話はとても興味深かったです。

出来れば、今回省略されたフランスの台頭から戦後アメリカの時代を迎えるまでの歴史についても教えて欲しいと思っています。『言語の流れ２』で質問をしますので暇がありましたらご協力お願いします。

marutinbuhoさんの回答を少しレポートに引用してしまいました。許可なくやってしまいましたが許してください。

回答No.1

Singollo

それは偏った見方だと思います
中世はアラブ世界の方が学問の発達した分野が多く、アラビア語で書かれた成果も数多くあります
それらが、ルネッサンス期のヨーロッパに『再発見』されたのです

お礼

回答ありがとうございました。
高校生の時の世界史の教科書を見てみたらSingolloさんの言う通りでした。
参考になりました。