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地球温暖化について

coralseaco2の回答

回答No.8

1と2の( )内は「地表からの地球放射を炭酸ガスが吸収して温度が上がる」ことを示していますが、違います。「炭酸ガスは地表からの地球放射を吸収して温度が上がることなく、吸収した波長(15μm)と同じ波長で地表に再放射」とするべきです。本によっては地球の熱収支図で地表に向かう大気放射を温室効果という言葉で表現しているものもあります。熱収支図の温室効果は水蒸気、炭酸ガス、メタン、一酸化二窒素の温室効果(下向き再放射、大気放射)の合計です。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/01/01080201/03.gif  地球放射を吸収した炭酸ガスは再放射せずに無放射緩和過程により、周囲の酸素、窒素分子とすぐにぶつかって暖めると思い込んでいる人が相当数いますが、それも違っています。 地表では15μmについて、上向き地球放射(15度での黒体放射)と同じ大きさの下向き大気放射が観測されています。 http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの図 3.5 もし、地球放射を吸収した炭酸ガスが周囲の窒素、酸素主体の空気を暖めてしまい、その空気が対流で上空に移動してしまうならば、炭酸ガスの再放射による大気放射はゼロになり、地球放射の大きさよりも小さくなって観測事実と合わなくなり、つじつまが合いません。 周囲の空気を暖めることなく、再放射し、上に向かった分も吸収と再放射を繰り返しながら、最終的に全部下向きになって地表に大気放射として届くと考えると、観測事実と合います。周囲の空気を暖めませんから、実は無放射緩和過程は起こっていません。 15度の地表からの15μmの地球放射を吸収した炭酸ガスの温度が2.5度上昇するということがあった仮定としても、周囲の空気の量は0.04%の炭酸ガスの2500倍ですから、無放射緩和過程によって周囲の空気は0.001度上昇するにすぎず、暖まるとは言えない無視できるレベルです。  4と5は違います。  4について、炭酸ガスが増えても温室効果は増さず、赤外線が地表に再放射される量も増えません。炭酸ガスが吸収できる15μmの地表からの地球放射は1m以内で9割以上が炭酸ガスに吸収され、10m未満で全部吸収されます。そして、炭酸ガスは周囲の空気を無放射緩和過程によって暖めることなく、全ての方向に再放射します。地表では波長15μmについて、地球放射と同じ大きさの大気放射が観測されていますから、炭酸ガスによる上方向への再放射は吸収と再放射を繰り返しながら、最終的には全部地表に向かったということになります。 http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの図3.5  この15μmの大気放射の大きさが炭酸ガスによる温室効果の大きさで、大気放射は地球放射の大きさを超えることはできませんから、炭酸ガスは温室効果を既に100%発揮済みです。 炭酸ガスの濃度が高くなっても、赤外線が地表に再放射(15μmの大気放射)される量は増えません。 平たく言うと、炭酸ガスの吸収波長の15μmでは、地表は全く放射冷却によって冷えていません。放射冷却は水蒸気と炭酸ガス、メタン、一酸化二窒素が吸収できない大気の窓領域(8~14μm)の地球放射によって生じています。 5.の気温の上昇は炭酸ガスの温室効果の増大によるものではなくて、1900年代後半の8000年ぶりという極めて活発な太陽活動によるものです。 過去400年で見ても1900年代後半の太陽活動は最も活発です。太陽活動の気温への影響のタイムラグ(時間的遅れ)は15年位であり、太陽活動の低下の影響は2015年頃から出てくるはずです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%A4%89%E5%8B%95  太陽変動 ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Sunspot_Numbers.png 400年間の太陽黒点数の推移 20世紀の太陽活動の変化による光の強さの変化は0.2%ですが、0.3度前後の温度上昇をもたらします。過去100年の温度上昇は0.7度ですから、これだけでも半分近くを占めます。 http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat009j/pdf/mat009j.pdf  元気象研究所所長 柳原一夫氏の報告 太陽活動の変化により、紫外線強度は8%も変化することが知られていて、成層圏上部のオゾン層の温度を上げることを通じて、対流圏に影響を与えています。 また、太陽活動が活発になると、太陽風速度が高まり、大気圏に入ってくる宇宙線が減少して、雲の核が減少し、雲による日射の遮りと反射が減って、地表まで届く日射が多くなりますから気温が高くなります。  これがスベンスマルク効果で、IPCCは検討したが十分な証拠がなかったという理由で取り入れていませんが、宇宙線強度と下層雲の量、太陽活動と9000~6000年前のオマーンのモンスーン(降水量)、過去6億年の宇宙線強度と温度には明瞭な相関があり、天文学的要因が気候に大きな影響を与えています。 http://stesun5.stelab.nagoya-u.ac.jp/study/sub8.htm  太陽風速度、宇宙線が気温に影響を与えるメカニズム  アルプスの氷河は太陽活動が活発な時期に後退し、極小期に前進することを繰り返しています。 http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/37  http://www.envi.osakafu-u.ac.jp/atmenv/aono/CliHis.html 太陽活動が不活発だった極小期はいずれも寒冷な気候となり、京都のヤマザクラの開花が遅れていることからも、太陽活動と気温の密接な関係がうかがわれます。 http://www.mission-k.net/globalwarming/cosmicray/cosmicray.html  オマーンのモンスーンと太陽活動に非常に密接な相関 http://file.akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/43b86032.jpg  過去6億年の宇宙線強度と海水温に密接な関係  炭酸ガス濃度が高くなると、宇宙から見える放射の高さが高くなって、放射平衡を満たすようにその高度の温度が放射平衡温度まで上昇し、気温減率は変わらないはずであるから地上温度が上昇するという真鍋氏の模式図の発表以来続いている主張が誤りであることを次に述べます。  宇宙からとらえた炭酸ガスによる15μmの放射は-53度(220K)の所からのものがとらえられています。 http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf  そこは成層圏下部であり、高さによる温度変化がないところです。 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-1-1.html 従って、炭酸ガス濃度が高くなって、放射高度が500m高くなったとしても、そこの温度は同じ-53度であり、炭酸ガスが宇宙に放射する時の温度は変わりません。 一方、炭酸ガス濃度が高くなった場合でも、大気の窓領域の波長の地球放射は高さ0mの地表から出て行きますし、水蒸気の吸収波長域からの放射もそれまでと同じ数千mの高さから宇宙に向けて出て行き、どちらも放射する高さ、温度ともに変わりません。 炭酸ガス濃度が高くなると、より高度が高い低温の所から放射が行われるようになり、放射平衡を満たすようにそこの温度が上がり、気温減率が維持されるはずだから地上温度が上がるという論理はもともと成り立ちません。 真鍋氏の論理では、炭酸ガスの放射が高さによる温度勾配がある対流圏から出ていなければなりませんが、それは炭酸ガスによる15μmの赤外線の吸収を極端に小さく見積もっていて、事実と違います。実際には炭酸ガスによる波長15μmの赤外線の吸収はものすごく強いものであり、地表付近では10m未満で全部吸収しますし、高度11kmの対流圏と成層圏の境界でも吸収は飽和しています。宇宙から見て、対流圏の炭酸ガスからの放射が見えるなどということはありえませんし、人工衛星からの観測結果とも合いません。 このように、真鍋氏の模式図を根拠とした温暖化炭酸ガス原因説は明らかに誤りです。

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