漂白剤など入れないでください。川で汲んだ水を使うとかなら話は別ですが、水道水には十分含まれていますので、こまめに水を変えるだけで十分です。水変えをしたくないというなら、入れると効果があるのは事実ですが、延命ではなく早死にさせないという効果に過ぎません。普通の漂白剤は遊離の塩素や酸素のイオンがあることで、殺菌効果があるわけですが、一日程度で効果は無くなってしまいます。水を腐らせたくないなら、長期にわたって殺菌効果のある薬剤を使う必要があります。
洗剤の様な界面活性剤には一定の効果はあります。花を買ってきたときに、水の中で茎を切る「水切り」というのを良くやりますが、あれは茎の切断面に空気ではなく、水が入るようにしているものです。界面活性剤は切断面に水が付着するのを助ける効果があり、水切りをしないズボラな人には効果があります。しかし、最初の水揚げを助けるだけですので、きちんと水切りをしている場合には延命効果はないでしょう。
さて、砂糖(スクロース)ですが、5~8%の濃度で花、特にトルコギキョウ切り花の日持ち効果があることが確認されています。延命剤として利用されているPHPACだけよりも効果があることは明らかなそうです。試験をしたのは農林水産省野菜・茶業試験場です。なお、生きた細胞は分子量の大きなものでも、必要なものは細胞膜表面にあるタンパク質が仲立ちとなって内外を通過させます。