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天文学の意味って??

joshua01の回答

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  • joshua01
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回答No.8

こんにちは。 おっしゃるとおり、現在の天文学は、最も社会や経済への応用のしにくい学問のひとつとは思います。その点、多くの方が同様に感じておられるでしょうし、お持ちの印象は間違いではないと言ってよいでしょう。  しかし、他の回答者と同じく、少々、天文学への弁護から入りますと、古来からの歴史をみたとき、畏敬や憧れ以外に天文学は極めて重要な応用がされてきた例も多いと思います。  かなり単純な例をあげさせていただけば、 (1)古代において太陽や星の位置から1年のサイクルとその基準日を発見し、寒暖や雨季等の気候の変動を予測することができるようになり、農業生産性は著しく向上したでしょう。これに到る以前には、星の動きを眺めて物語をする羊飼いは、「何の役にも立たない無駄話をする奴」と言われていたかも知れません。 (2)惑星の、見かけ上の不思議な運行は、しかしそれが「惑っている」のでなく、「何かの単純な規則で動いている」と考えた数少ない者たちにより、多くの数学の発展をもたらしました。数学は現在、良くも悪くも多くの便利な「技術」を生み出している原動力です。 (3)多様な星は、地上では実施困難な大規模・多様な実験が「天然に」行われている場所です。天文学の社会へ応用の可能性でいえば、現在はこれが一番の理由かもしれません。気球を浮かせたり、酸素等に邪魔されずにデリケートな化学反応を行う場を提供したりと応用の広い「ヘリウムガス」は、地球上では発見されにくい性質のため、太陽や星の観測の中で特定の色(スペクトル)を出す物質として発見(予言)され、後に地球上でも抽出できるようになりました。現在では、将来の夢の発電方式と目されている「核融合」関連の現象が、あまりの高温が必要で地上では再現できないため、星々の観測から得られた知見が多く利用されています。  このように、天文学も、社会・経済への応用の道がありますが、一方、現在では、「新発見でも、地上ではとても応用にはならない」率は格段に高く、応用の道があっても多くが数十年から百年先という気の長い学問であることも事実。さらに、ロケットなど宇宙開発と同様、必要とされる設備が極端に高価で、その意味でも効率が悪いのがご質問の主旨でもあるのでしょう。  したがって、現代の天文学は、自ずと「国や社会が持つ余力」の範囲に大きく影響を受けるのもやむを得ません。  しかしながら、そこが踏ん張りどころ。何十億光年先の何の影響も応用もない発見でも、できるだけ大袈裟に「夢」や「ロマン」を演出しましょう。  もっとも身近な影響では、「読書少年」「虫少年」「模型少年」「アマチュア無線少年」「化石少年」と並んで、科学技術立国日本の技術者への入口であった「天文少年」(少女)もまた極端に減少して、判で押したような「テレビゲーム少年」の大量増殖により、次の世代の我が国技術の国際競争力は、もはや低下の一途をたどっております。  次の世代を背負う子供たちに、一人でも「こちら(科学)の世界」に来て欲しいと願っています。 ご参考になれば幸いです。

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