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人間の自由の歴史について・・・・
日本国憲法のレポートで、 「人間の自由の歴史は、その多くが手続き的保障の遵守の歴史である」 という命題を、1200字程度で論評しろ というのが出ました。 ずっと、1週間ほど自由の歴史について調べたのですが、 「手続き的保証の遵守の歴史である」と言うのが どうしても分かりません。 この命題を、分かりやすく説明していただけませんでしょうか?
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まず前提として,憲法は,誰が,なんのために制定するのか,というところが出発点ですね。いわゆる民主主義国家における憲法は,市民が,自分たちの自由を確保するために自ら制定したと考えるものでしょう。 それでは,なぜ人は社会において自由に行動できるのでしょうか?それは,自由な行動が許容される部分が明確にされているからです。基本的人権として保障されていることはその根本ですね。 そうだとしたら,もし「これは今までは自由だったけど,わしのやり方では違法になったよーん」と突然言われたらどうでしょうか?法律を執行する人それぞれで,合法とされる行為と違法とされる行為が変わってしまったらどうでしょうか?おそらく,人はみな萎縮してしまい,自由な行動,発言などをしなくなるでしょう。 たとえば,Aと発言する行為は昨日までなんら法律違反ではなかったが,今日からは徹底的に取り締まると法の改正も何もなく,突然言われたらどうしますか? 自由とは,恣意的な行為の規制をされないことの裏返しです。言い換えれば,行為の規制方法が憲法及びその下位法令により厳格に定められている社会であるからこそ,人は自由に行動できるのです。ルソーが社会契約論において,囚人に労役を課す監獄船(でしたか?)に「自由」との表札が掲げてあるのはとてもわかりやすいことだと述べたのは,このことです。 要するに,手続保障(日本国憲法第31条)は,市民が社会において自由な活動をすることを裏側から保障していることになるのです。人は,ある行為が違法行為として処罰されるか否かを法律の定めにより知ることができます。そして,その法律は市民の代表である立法府により定められることで,市民が関与しています。そして,その法律や規則に従うのでなければ,人は処罰されることはありません(罪刑法定主義)。ここまでの手続が保障されることにより,初めて人は国家の恣意的な支配から自由になれるのです。 刑法で勉強する罪刑法定主義も,当然の事ながら憲法の原理から導かれるものなのです。 もう少しわかりやすく説明できる方の補足をお願いします。 m(_ _)m
お礼
こんにちは。 ご丁寧に答えてくださって、ほんとうにどうも、 ありがとうございます!! 明日がレポートの締め切りで、もう単位を諦めかけていたけど kottoさんのおかげで、レポートが書けそうです!! 徹夜になりそうだけど。。。^^; とてもよく分かりました。 本当に感謝します。 レポートがんばります!!