- ベストアンサー
チラシの印刷の墨汁のはじき方
こんにちは、零細学習塾を経営していている者です。 先ほど中学生の宿題の書初めをチラシで練習していて、同じ紙が印刷の色によって墨のはじき具合が違うことに生徒が驚いていました。白い部分ははじかず、正月らしい墨を模した縦書きあいさつのチラシは同じ黒でもはじきません。 墨の親水性とインクの親油性の違いと思いますが、この違いをより正確に化学的な説明をするとすればどういえばいいのでしょうか。 大変初歩的な質問でお手数かけますが、よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ポイントは,墨,つまり炭素は疎水性であること,それを水に分散させるための保護コロイドとしてにかわ (ゼラチン) が使われていること,でしょうか. あと,印刷プロセスで印刷版にインクを乗せるとき,インクの乗って欲しいところと欲しくないところは水をはじくかどうかに違いがあり (そうなるように版を作る),親水性のインクを乗せないところにはごくわずかに水を塗って (湿し水という) インクをはじくようにし,水のつかないインクの乗るところにだけインクを乗せ,それを紙に転写するということを理解するといいかと思います. 詳しいことはもう少しちゃんと調べた方がいいとは思いますが,調べるとっかかり口くらいにはなるでしょう.
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。お礼遅くなりまして申し訳ございません。 なるほど、とくに「浸し水」などはまったく知らなかったので大変勉強になりました。あっという間の印刷過程で、それだけ複雑な作業が行われているとは驚きです。 科学のブラックボックス化が進んでいますが、生徒にはできるだけ詳しい説明をしてやれればと思っています。とはいえどうしても手に余る疑問もあるため、「教えてgoo」のようなシステムは非常に貴重ですね。 今度来た時、その生徒にも伝えていおきます。 また、よろしくお願いします。