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ラプラス変換法について(微分方程式)

微分方程式を解くとき使うとされる、ラプラス変換法について教えてください。 できれば、どのようにするのか具体的に教えてください。 また、文献などがある場合、それについても教えてください。

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  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.1

微分方程式:x”(t)+a・x’(t)+b・x(t)=g(x)・・・(1) 初期条件:x(0)=α,x’(0)=β を解いてみましょう h(t)・x(t)の両側ラプラス変換をL(h(t)・x(t))≡X(s)とし h(t)・g(t)の両側ラプラス変換をL(h(t)・g(t))≡G(s)とする (h(t)・x(t))’=δ(t)・x(t)+h(t)・x’(t) であるから s・L(h(t)・x(t))=x(0)+L(h(t)・x’(t)) ∴L(h(t)・x’(t))=s・X(s)-α (h(t)・x(t))”=(δ(t)・x(t)+h(t)・x’(t))’ =δ’(t)・x(t)+2・δ(t)・x’(t)+h(t)・x”(t) であるから s^2・L(h(t)・x(t))=s・x(0)+2・x’(0)+L(h(t)・x”(t)) ∴L(h(t)・x”(t))=s^2・X(s)-s・α-2・β (1)式の両辺にh(t)をかけて両側ラプラス変換をすると L(h(t)・x”(t))+a・L(h(t)・x’(t))+b・L(h(t)・x(t))=L(h(t)・g(t)) すなわち (s^2+a・s+b)・X(s)=s・α+β+a・α+G(s) ∴X(s)≡(s・α+β+a・α)/(s^2+a・s+b)+G(s)/(s^2+a・s+b) このあと部分分数展開と両側ラプラス変換表からx(t)を求める

tondeketako
質問者

お礼

ありがとうございます。 具体的な例を挙げてもらい、わかりやすかったです。 ファーマコキネティックスで用いられる微分方程式で、これを使って解いて理解を深めたいと思います。

その他の回答 (4)

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.5

重大なミスが有りましたので報告します (h(t)・g(t))’=δ(t)・g(t)+h(t)・g’(t) はいいのですが (h(t)・g(t))”=(δ(t)・g(t)+h(t)・g’(t))’ =δ’(t)・g(t)+2・δ(t)・g’(t)+h(t)・g”(t) は間違いです 正しくは (h(t)・g(t))”=(δ(t)・g(0)+h(t)・g’(t))’ =δ’(t)・g(0)+δ(t)・g’(t)+h(t)・g”(t) =δ’(t)・g(0)+δ(t)・g’(0)+h(t)・g”(t) です つまり δ(t)・g(t)=δ(t)・g(0) ですから (δ(t)・g(t))’=δ’(t)・g(t)+δ(t)・g’(t) ではなく (δ(t)・g(t))’=(δ(t)・g(0))’=δ’(t)・g(0) なのです 以上を元にNo.1を修正します 微分方程式:x”(t)+a・x’(t)+b・x(t)=g(x)・・・(1) 初期条件:x(0)=α,x’(0)=β を解いてみましょう h(t)・x(t)の両側ラプラス変換をL(h(t)・x(t))(s)≡X(s)とし h(t)・g(t)の両側ラプラス変換をL(h(t)・g(t))(s)≡G(s)とする (h(t)・x(t))’=δ(t)・x(0)+h(t)・x’(t) であるから s・L(h(t)・x(t))=x(0)+L(h(t)・x’(t)) ∴L(h(t)・x’(t))=s・X(s)-α (h(t)・x(t))”=(δ(t)・x(0)+h(t)・x’(t))’ =δ’(t)・x(0)+δ(t)・x’(0)+h(t)・x”(t) であるから s^2・L(h(t)・x(t))(s)=s・x(0)+x’(0)+L(h(t)・x”(t))(s) ∴L(h(t)・x”(t))(s)=s^2・X(s)-s・α-β (1)式の両辺にh(t)をかけて両側ラプラス変換をすると L(h(t)・x”(t))(s)+a・L(h(t)・x’(t))(s)+b・L(h(t)・x(t))(s) =L(h(t)・g(t))(s) すなわち (s^2+a・s+b)・X(s)=s・α+β+a・α+G(s) ∴X(s)≡ (s・α+β+a・α)/(s^2+a・s+b)+G(s)/(s^2+a・s+b) このあと部分分数展開と両側ラプラス変換表からx(t)を求める

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.4

L(δ(t))(s)=1

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.3

両側変換表: L(a・f(t)+b・g(t))(s)=a・L(f(t))(s)+b・L(g(t))(s) L(g’(t))(s)=s・L(g(t))(s) L(∫(-∞<τ<t)dτ・g(τ))(s)=L(g(t))(s)/s L(∫(-∞<τ<∞)dτ・f(τ)・g(t-τ))(s)=L(f(t))(s)・L(g(t))(s) L(g(t-a))(s)=exp(-a・s)・L(g(t))(s) L(g(t)・exp(-a・t))(s)=L(g(t))(s+a) L(h(t)・t^α)(s)=Γ(α+1)/s^(α+1) L(h(t)・cos(ω・t))(s)=s/(s^2+ω^2) L(h(t)・sin(ω・t))(s)=ω/(s^2+ω^2) 片側ラプラス変換と違って両側ラプラス変換はこれだけでokです 簡単ですね

  • Umada
  • ベストアンサー率83% (1169/1405)
回答No.2

解き方はnubouさんのおっしゃる通りですので、やや蛇足になりますが私は文章での補足説明をば。 Laplace変換は微分方程式の代数的解法の一つです。ある微分方程式が与えられた場合、それを直接解かずにいったん普通の方程式に変換(Laplace変換)して解き、それを再度変換して関数に戻し解を得ます。これは例えばあるかけ算をする時に、直接掛けずにいったん対数に変換してから足し算を行い、対数表(今は関数電卓でやるでしょうけど)で元に戻して積の真数表示を得るのに似ています。 このほか微分方程式を解く場合に意外と厄介な初期条件の検討を、方程式を解くのと同時に行えてしまうというメリットもあります。 Laplace変換Lは、nubouさんのおっしゃる両側Laplace変換のほかに片側Laplace変換があります。 これは1価関数f(t)があったとき     ∞ L[F(x)]=∫F(t) exp(-st) dt     0 などと定義され、F(s)などと表示されます。f(t)を「表関数」、F(s)を「裏関数」などと呼ぶこともあります。 実際にはこの変換を行うことはほとんどなく、代表的な関数(ステップ関数、t^n、三角関数、指数関数など)については変換したものが表(Laplace変換表)として用意されていますので、機械的に置き換えるだけです。 具体的な解き方はnubouさんの回答を参考にされて下さい。まずLaplace変換を行い、これを代数的に処理(部分分数に展開)し、それを逆変換して表関数に戻します。表関数に戻す時もLaplace変換表を用います。 文献はどのようなものを紹介したらよいでしょうか(といっても、勿体をつける程は知らないのですが)。例えば、具体的なLaplace変換のやり方といくつかの例に対しての解法の説明でしたら、大学3,4年程度の微分方程式の参考書をいくつか探せば出てきますよ。 参考URLにはLaplace変換表を付けておきます。

参考URL:
http://www4.justnet.ne.jp/~masema/Laplace_t.html
tondeketako
質問者

お礼

文章で教えていただいて、よくわかりました。 大学の図書館で参考書を調べてみます。 大学では、微分方程式の解法を講義しないので、感謝しています。

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