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すみの江の岸による波よるさへや 夢のかよひ路人目よくらむ
和歌の意味を教えてください。
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※意味をお知りになりたい理由、もしくは、「ここはわかるが、この部分がわからない」とか書いていただかないと、課題の丸投げ(禁止事項)のようで回答してもらえないと思いますよ。 簡単にいえば、「ぜんぜん逢ってくれないんだね、逢いたいよ」という歌です。 すみの江:住の江、地名なのでそのまま訳す すみの江:「すみ」は「墨」との掛詞、暗い夜をあらわすが、感覚への味付けだけとして訳さずともよい。 よる波:寄る波 よる波:「よる」は「夜」との掛詞、「よるさへも」で夜でさえも、つまり「昼も夜も」という意味になり、「波は昼も夜も寄る」となる。 夢のかよい路:夢の中で恋人と逢うためのみち。つまり上の句の流れから夜の夢のなかでもあなたには逢えないという意味。 (有名なきまり文句なので、このような解説は失礼かもしれませんが、念のため) 人目よく:「よく」は「避く」で避ける意味。人目を避ける。 らむ:現在原因推量。「~からだろうか」
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- 783kaiketu
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この「住の江・・・」の短歌、 次の「難波潟 みじかき蘆・・・」 さらに「わびぬれば・・・難波なる みをつくしても・・・」 と、百人一首には、難波近辺の海沿いの短歌が続いています。 住の江・・・の和歌の内容は、ANo.1 のご回答で言い尽くされていますが、 男の立場から見る説によりますと、その主旨は 「夜でも、あなたに会えないのは わたしが人目を避けているからだろうか」 ともいわれています。 百人一首は、何回も読んで味わってゆけば、意味は感じ取れるように なるそうです。ご愛読下さい。 以上
お礼
実はこの歌が書かれているお茶碗を友人から頂戴したのですが(女性から) 確かな意味がわからなくて質問した次第です。 仰せのとおり難波近辺の歌はけっこう多いのですね。 「難波津にさくや此花冬ごもり いまを春べと・・・」などもそのうちの一首でしょうか。 この正月には何十年ぶりに百人一首を出してみようかと思います。 有難う御座いました。
お礼
ご丁寧に解説していただきまして有難う御座います。 とくに 「寄る波」は「夜」との掛詞であると理解できたのでその他の 部分も もつれた糸が解けるようにわかってきました。 とくに昔の和歌などには言葉の奥に深い意味が秘められているのだと言うことが改めてわかったような気がします。