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電離度と価数について
こんにちは。 高1のflankです。 酸や塩基の酸性や塩基性の強さは、電離度に関係するが、 価数には関係しない。 と習いました。 酸性や塩基性は要するにH+やOH-の物質量に関係するんですよね?? そうすると、電離度が高いと酸性や塩基性が強くなるというのは 納得がいくんですが、価数が多くてもH+やOH-の物質量が増えて、 酸性や塩基性が強くなると思うのですが・・・。 どちらが正しいのでしょうか。
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おっしゃるとおり、酸の強さは、H+を放出する能力と考えることができるのですが、2価の酸であれば、2回分H+を放出することになります。 酸によって2回それぞれの電離度は異なり、また1回目の方が2回目に比べて電離度(H+を放出する割合)が大きいため、酸の強さを決めるのに重要なのは、1回目の電離度ということになります。 一方、2回目の電離度(H+を放出する割合)は小さいので、酸の強さにはそんなに影響しないため、「酸の強さは価数には関係しない」となります。 実際に、2価の酸である硫酸は強酸でも、同じく2価の酸である炭酸は弱酸なのも、1回目の電離度の違いが原因です。 (酸で説明しましたが、塩基の場合はもちろんこの逆です。
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- c80s3xxx
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電離度で強弱を云々している時点で,その記述は適当ではありません. 酸塩基の強さをきちんと云々するなら解離定数を使うしかなく,それを誤魔化して「電離度と関係する」とやるなら,価数にだって「関係する」としかいえませんから,やはり元の記述はおかしい.
- c80s3xxx
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電離度で強弱を云々している時点で,その記述は適当ではありません. 酸塩基の強さをきちんと云々するなら解離定数を使うしかなく,それを誤魔化して「電離度と関係する」とやるなら,価数にだって「関係する」としかいえませんから,やはり元の記述はおかしい.
そもそも、酸や塩基の強さをどう考えるかということが問題です。 酸の強さというのは、基本的に2つの物質を混ぜたときに、どちらの物質が相手にH+をあたえるかということによって決まります。ただし、扱いを容易にするために、水を基準として、どの程度の割合でH+をあたえることになるかを計算し、その大小によって酸の強弱を判定します。 こうした基準(ブレンステッド-ローリーの酸塩基)で酸の強弱を判断する場合に、H2SO4とHSO4-を別の酸として扱います。つまり、2価の酸であっても1段階目の電離のみを評価します。2段階目の電離度は1段階目に比べて遥かに弱くなり、H2SO4の酸としての強さを考える時には2段階目は無視します、というより、それは定義外であるといった方がよいでしょう。すなわち、基本的に酸の強弱を考える時には、1段階目でH+をあたえる能力の高さで判断するということになり、酸の価数は関係ないことになります。 ただ、酸の水溶液を考える場合、特にその酸が強酸であれば、2段階目の電離も水にH+をあたえるのに十分な強さの酸になっています。したがって、たとえば1mol/lの硫酸水溶液の[H+]は2mol/lということになりまる。 普通は、[H+]が2mol/lのものは1mol/lのものよりも「強い酸」であるとか、「強酸」であるという言い方をするかもしれませんが、実際は強い酸ではなく、「濃い酸」あるいは「[H+]が高い酸」であると言った方がよいかもしれません。 つまり、上記のようないい方が混乱の原因になったと思います。 分りにくい説明で申し訳ありませんが、「酸の強さ」と「水溶液の水素イオン濃度」は別のものです。それをごっちゃにした説明を受けたのでわからなくなったということだと思います。 う~ん、それにしても我ながら、わりにくい説明でしたね。
- Kenkoutaro
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#2です。 すみません。勘違いしていました。 >酸や塩基の酸性や塩基性の強さは、電離度に関係するが、 価数には関係しない。 これは、間違っています。酸や塩基の(×酸性や塩基性の)(○酸として、塩基としての)強さは、電離度に関係するが、価数には関係しない。 溶液の酸性・塩基性では、価数は少し関係あります。#1の方がおしゃっているとおりです。 弱酸の場合、そもそも電離度が低い上に二段目、三段目の電離度がもっと下がります。 また、弱酸の濃度を高くすると電離度は小さくなります。(化学平衡論) 訂正します。
- Kenkoutaro
- ベストアンサー率22% (20/87)
>酸や塩基の酸性や塩基性の強さは、電離度に関係するが、 価数には関係しない。 この通りです。 酸・塩基は、反応の様子を見て決定します。 つまり、”役割”と考えてください。 弱酸の遊離の例では、塩酸HClと硫化水素H2Sでは、塩酸の方が電離度は大きいです。硫化水素の塩Na2Sと塩酸の反応では、 Na2S + 2HCl → 2NaCl + H2S (S2- + 2H+ → H2S)となり、硫化水素側は”塩基”の役をします。おおまかにいうと、塩基の役割をしやすいのが弱酸ということになります。(電離度が小さいということは、H+と陰イオンが結合しやすい) これは、電離度で決まり、価数には関係ありません。