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塩酸キニーネの確認試験について
塩酸キニーネの日本薬局方収載の確認試験について質問です。「塩酸キニーネの水溶液(1→50)は蛍光を発しないが、その1mLに水100mLおよび希硫酸1滴を加えるとき、青色の蛍光を発する」とありますが、塩酸キニーネの水溶液(1→50)が蛍光を発しないのはなぜでしょうか。教えてください。
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少し古いですが,「第十一改正 日本薬局方解説書」(廣川書店)によると,『自己消光(self quenching)による』との事です。 薬学部の方でしょうか,図書館に行けば,もっと新しい解説書があると思います。御自分で確認して下さい。
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- anthracene
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回答No.3
硫酸の効果よく分からん、とか変なこと書いてました。 キニーネはプロトン化してないと光りません。 フリー体は、アミンを分子内に持つため、電荷移動消光が起きてしまいます。 使っているのがそもそも塩酸塩だから別にいらないじゃん、と思われるかもしれませんが、希釈したことで R3NH^+ <> R3N + H^+ の解離平衡の寄与が生じることを避けるためだと思います。
- anthracene
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回答No.2
硫酸の効果は良く分かりませんが、最初の溶液は濃度が濃すぎるので自己消光しているのでしょう。 蛍光を正確に測定するには、吸光度にもよりますけど、マイクロモーラー(10^-6 M)くらいの濃度で測定するのが普通です。 それでも吸光が強いと自己吸収して強度が減る、発光スペクトル形状が変化する、など不都合が起きます。さらに濃度を下げる、光路長を短くする、などの工夫をします。 一般にキニーネは希硫酸溶液で使います。 塩酸でもいいのかもしれませんが、揮発性の酸である塩酸を使うのが嫌、ということなのかもしれません。
お礼
ありがとうございました。参考になりました。