実現へのネックは？長谷川VS徳山戦

質問

先日、世界王者の長谷川穂積選手が防衛で勝った後、ジム会長が次は、徳山選手とカードを組むようなことを言っていました。
　長期王者のウィラポンを倒し、今、安定王者に入りつっある長谷川と屈指のテクニック技巧で長期防衛を果たした徳山との試合は興味あるところですが、新聞は実現の可能性は低いと報じていました。

　両者の高額なファイトマネーを捻出できるかが課題とありましたが、現役の世界王者同士の試合ならば、注目度も高く、テレビの放映権、観客の入りも問題ないと思うのですが、無理なんでしょうか?
　徳山選手は引退したいようですが、ジムに説得されて、続けていますが、減量苦もあり、バンタム級で長谷川選手とやるなら、モチベーション、闘争心も上がると思うのですが、実現しない理由はお金だけの問題でしょうか?
　どちらかの陣営の会長が負けた場合のことを心配して、弱気になっているのでしょうか？12年前に薬師寺（正規）×辰吉(暫定）の王者同士の統一戦があり、白熱した好試合でした。この時も両者の高額のマネーや開催場所を名古屋か大阪のどちらにするかモメました。
　長谷川、徳山両選手は共に関西系のジム所属なので簡単だと思うのですが。K1や総合格闘技に押されているボクシング界は挽回の為に対戦を組むべきではないでしょうか?
　格下挑戦者を相手に防衛回数を重ねた方が儲かるのは分かります。千里馬、金沢会長には実現の熱意がないのでしょうか？

回答No.1

koko49

日本人同士であれば、視聴率も観客も入って儲かると思われているようですが、実際は逆ですね。儲からないです。
まず、世界チャンピオンのファイトマネーは人気次第ではありますが、３度防衛すると上がっていく仕組みになっています。ですので、３度防衛したチャンピオン同士のファイトマネーは高額になります。
通常であれば、日本人選手のファイトマネー＋１００万～５００万円、防衛回数が多いチャンピオンでも軽量級なら１０００万円、世界防衛新記録更新中のフライ級ポンサクレック選手で３０００万円前後（亀田選手との試合のときは億単位で吹っかけてきて試合が流れましたが）。
長谷川、徳山両選手の場合、それぞれ２０００～５０００万円といったところでしょうから、合計で５０００万円～１億円は必要。
ちなみに、視聴率は１時間半の平均２０％が確約できれば、１億円ぐらい拠出できますが、両選手とも単体なら１時間番組でしか興行がなりたたない選手ですし、視聴率も１０％いけば良い選手なので、ファイトマネーにまわせるのは３０００万ぐらいですかね？
ふたりの対決で確約できる視聴率も１時間半番組で１５％ですかね？たぶん、今の時代ですと、１時間番組でゴールデンタイムをずらすしかないとも思いますので、１時間で２０％弱ですかね？そうなると、二人で５０００万がやっとだと思います。
あまり、儲かる興行ではありません。
ちなみに、薬師寺×辰吉は両者の舌戦もあり、非常に盛り上がり、視聴率４０％が見えていましたので、発表では３億４０００万円。
ただし、これは日本テレビとＴＢＳの放映権争いがあり、入札で興行権を争うことになりました。薬師寺側はホームデシジョンを考え、この金額で入札をし、会場は名古屋、放送はＴＢＳで行うこととなりました。
もちろん、辰吉側には１億７０００万円支払われましたが、実は薬師寺には数千万円しか支払われていません。これは薬師寺のジムが事前に薬師寺の了解のもと予算以上の高額入札を行い、不足分は薬師寺のファイトマネーでカバーしたわけです。つまり、もとから２億円前後のお金しかファイトマネーとしては用意できない中で、興行権をとるために３億７０００万円という入札金額を提示したわけです。
このとき、一番得したのは辰吉ですね？本来なら１億円だっただろうに。
ですので、あれだけ盛り上がっていてもやっと１億円、それぐらいボクシングの世界は厳しいですよ。
特に中小企業であるボクシングジムが数千万円～数億円の借金をして、客席ガラガラで赤字だったら大変なことになってしまいますよね？
世界チャンピオンを持つジムの会長は首をつりたくなるようなプレッシャーの中で興行を考えていかなくてはならないんですよね。
儲かると思われますが、本当に大変だと思いますよ。

お礼

回答有難うございました。
＞世界チャンピオンを持つジムの会長は首をつりたくなるようなプレッシャーの中で興行を考えていかなくてはならない
　そうなんですか。
ジムの会長は自分のジムから世界王者を出したいと願っています。何人も王者を輩出した協栄（故金平）ヨネクラ、三迫、大阪帝拳（吉井）、松田らのジム会長さんもそうだったんですか？
　世界王者を出しても、儲からないのでしょうか?畑中清詞さんや大橋秀行さんらの元王者もジム会長です。自分のジムを持つことは夢と希望を持ってのことと思いますが、現実はそうではないのでしょうか？