- ベストアンサー
アラミド繊維の作り方なんですが
テレフタル酸ジクロリドを使っているようですが なぜテレフタル酸ではいけないのでしょうか? こちらのほうが塩素も入っていないので いい感じがしますが何かだめなことでもあるのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ものすごく簡単にいってしまうと、テレフタル酸とアミンを直接反応させると 反応がなかなか進まないのに対し、テレフタル酸ジクロリドを使うと反応が 進みやすくなるため、です。 (テレフタル酸の直接反応だと、「時間が掛かる」のと「(平衡反応のため、 充分に時間をかけても)かなりの原料が未反応で残る」ということで、 採算性が悪くなります) whiteleafさんは恐らく「有機系の塩素化合物は環境汚染が・・・」と考えられて 今回のご質問をされたのだと思いますが、いわゆるダイオキシンやDDTなどの 有機塩素化合物は、それなりの化学的安定性があるために分解されにくく、 自然界や体内にある程度の時間留まってしまうことが問題になります。 一方、今回ご質問のテレフタル酸ジクロリドといった酸塩化物などは、水(空気中 の水分を含む)と触れるだけで加水分解をするほど不安定なもののため、 環境に留まって害を及ぼすということはあまりありません。 (加水分解後はテレフタル酸と塩化水素(塩酸)になるため、(塩酸を中和すれば) 有害性はテレフタル酸と変わらないことになります) 但し、反応性が高い分、急性毒性は高いので、念のため。
お礼
ありがとうございます!! とても分かりやすい回答ありがとうございました^^ 凄い考えてて気になっていたので すっきりしました!