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E-ロゼット形成試験について
免疫検査学(一部、血液検査学も含む。)の質問内容なのですが………。 リンパ球のサブポピュ-レ-ションの検出法のお話です。 ↑サブポピュ-レ-ションの検出法って、何ですか? と、(1)E-ロゼット形成試験 (2)EA-ロゼット形成試験 (3)EAC-ロゼット形成試験 の違いが、分かりません。(違いについて、教えて下さい。) また、血液学的なことなのですが…… 末梢血 血液像での割合のことなのです。 リンパ球の中の、T細胞とB細胞の割合が、分かりません。 それと、T細胞とB細胞の鑑別の仕方が、分かりません。 (T細胞とB細胞の不明な点について、教えて下さい。) これらのことが、分かる方は、詳しく、教えて下さい。 宜しくお願いします。
- PIRPRI
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>リンパ球のサブポピュ-レ-ションの検出法のお話です。 >↑サブポピュ-レ-ションの検出法って、何ですか? リンパ球は、末梢血の塗抹標本では、一様な形状をしていますが、機能などの面から、T細胞、B細胞、NK細胞などの亜群(サブポピュレーション)に分類されます。 リンパ球のサブポピュレーション(Subpopulation)の分類(検出)は、白血病などの疾患の診断や治療に必要です。 >(1)E-ロゼット形成試験 >(2)EA-ロゼット形成試験 >(3)EAC-ロゼット形成試験 >の違いが、分かりません。(違いについて、教えて下さい。) E-ロゼット形成試験は、私は、昔、かなりの検体を扱いました。 E-ロゼット(E-rosette)は、ヒツジの赤血球(E)が、リンパ球の細胞表面に結合するか調べます。 E-ロゼットを形成するリンパ球は、T細胞が多いです。 E-ロゼットを形成するリンパ球は、細胞表面にCD2(LFA-2)と言う蛋白(インテグリン)を有していて、羊赤血球(の細胞表面の蛋白)と結合し、ロゼットを形成します。 E-ロゼットは、T細胞以外に、NK細胞も形成します(低親和性)。 http://hobab.fc2web.com/sub4-E-rosette.htm EA-ロゼット形成試験は、実際に行った経験はありませんが、 EA-ロゼットは、ウシの赤血球に、ウシの赤血球に対する抗体(IgG)を結合させ、抗体のFc部分が、リンパ球に結合するか調べます。 EA-ロゼットを形成するリンパ球は、細胞表面にFc受容体を有していて、抗体(免疫グロブリン)と結合します。 B細胞は、Fc受容体を有していて、EA-ロゼットを形成します。 http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp/qrs/imd/imd00302.html EAC-ロゼット形成試験は、ヒツジの赤血球に対するIgM抗体(IgG抗体を使用するとEA-ロゼットと区別出来ない)を結合させ、さらに、C5欠損マウス血清(C3を溶血なく赤血球に結合出来る)を加え、赤血球に結合したC3(補体)が、リンパ球に結合するか調べます。 EAC-ロゼットを形成するリンパ球は、細胞表面に補体受容体を有するB細胞です。 なお、E=赤血球(Erythrocyte)、A=抗体(Antibody)、C=補体(Complement)の略だったと思います。 >リンパ球の中の、T細胞とB細胞の割合が、分かりません。 末梢血のリンパ球の場合、T細胞が約8割(55~85%)、B細胞が約2割(5~20%)です。 骨髄血のリンパ球の場合、T細胞は25%以下、B細胞は75%以上と言われます。 扁桃腺のリンパ球の場合、T細胞が50%、B細胞が50%と言われます。 >T細胞とB細胞の鑑別の仕方が、分かりません。 従来は、E-ロゼット形成細胞=T細胞、表面免疫グロブリン陽性細胞(FITCなどを標識した抗ヒト免疫グロブリン抗体が結合する細胞)=B細胞と同定していました。 近年は、モノクローナル抗体とフローサイトメトリーを用いて、リンパ球表面抗原(表面マーカー)を検査するのが、一般的です。 T細胞は、モノクローナル抗体を用いると、B細胞の抗体産生を促進するヘルパーT細胞と、ウイルス感染細胞などを破壊するキラーT細胞とに、鑑別可能です。
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- hobabsan
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> 『フローサイトメトリー』って、どんなことですか?教えて下 > さい。 「フローサイトメトリー」とは、簡略には、リンパ球を浮遊させた液を、細く流して、そこにレーザー光を当てて、分析する方法です。 「フローサイトメトリー」は、当初、 「FACS」(ファックス:Fluorescence-Activated Cell Sorter)と呼ばれていました。 「FACS」では、リンパ球を、蛍光色素を結合した抗体と反応させ、マイクロノズルから浮遊液を滴下させ(水滴にはリンパ球1個のみが含まれます)、レーザー光を照射します。抗体が結合したリンパ球(陽性細胞)は、蛍光を発するので、その蛍光を受光器で感知し、オシログラフ上に蛍光強度の違いにより陽性細胞の分布や、大きさを分析し、表示します。また、浮遊液のリンパ球を、偏向板を用いて、蛍光を発する細胞(陽性細胞)と、蛍光を発しない細胞とに、分離させて集めること(Sorting)が可能となりました。 http://www.geocities.jp/motomchan/crypto/method/cytometry.htm 「フローサイトメトリー」を用いれば、顕微鏡で観察しなくても、ある抗原(CD分類で分類される血液細胞上の分子蛋白など)を、何%の細胞が、どの程度表面を有していて、その細胞がどの程度の大きさなのかを、分析することが可能です。 また、ある抗原(蛋白)を有するリンパ球のみを、細胞浮遊液中から分離して、取り出すことが可能です(Sorting)。 「フローサイトメトリー」は、ベックマン・コールターにより開発されました。 「フローサイトメトリー」の詳細は、ベックマン・コールター株式会社のHPを御覧になると良いでしょう。 http://www.bc-cytometry.com/cytometry.html
お礼
2回も、分かりやすく、教えていただき、有難うございます。 要約、実習で、やった、意味が、分かりました。 本当に、有難うございました。
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