ALCはコンクリート製品ですが、鉄筋コンクリート造建物の一般的な界壁と比べて以下の点が異なります。
1)工場製品なので運搬が楽なようになっており、軽量化している
2)現場打ちでは製造が困難な薄い壁をつくれ、厚さ100mmの程度のものが規格品である(鉄筋コンクリート造の分譲マンションの遮音性を検討している界壁は鉄筋コンクリート製で150mm程度の厚さがある)。
一般に遮音性能は重い材料ほど効果があり、また同じ重さなら厚い方が効果があります。
つまり一般的な鉄筋コンクリート製界壁に比べれば、ALCの遮音性は劣ります。
ちなみに賃貸に多い鉄骨造の場合は、ボードで壁をつくることが多く、これよりはましといえます。
厚さ150mmの鉄筋コンクリート製の壁が50デシベルの遮音性能を有しているのに対して、厚さ100mmのALCに両側15mmのプラスター塗りを行った場合で、遮音性能は40デシベルです。
集合住宅において50デシベルの遮音性能は、「特に気をしなくとも一様快適な生活ができるレベル」、40デシベルの遮音性能は「お互いに我慢し合って生活のルールを守る必要がある」レベルですので、隣人が騒音を出していることに気付かない、気にしない人逆にかなり気にする人の場合はトラブルになる可能性があるレベルです。
テレビや会話の音についていうと、50デシベルならほとんど聞こえないレベルで、隣人をほとんど意識しないで居られるレベル、40デシベルなら小さく聞こえるレベルで、隣の生活状況が把握できる程度の音漏れが予想されています。
ALCの厚さにもよりますが、一般的な厚さだと、合法だが安かろう悪かろうのレベルだと思っておけばよい程度の性能であると想定されます。
お礼
ありがとうございます!! 住んでみると、ほとんど隣の音は聞こえません。 大きな笑い声は聞こえますが。。。