サマータイム導入は技術的に可能か?
先ほどニュースを見ていたら今国会でサマータイム法案が通るとか通らないとか。今国会で通った場合、平成19年からサマータイム導入となるとのこと。
京都議定書とか省エネ効果とか余暇の充実とかの議論はさまざまありましょう。
しかし、2年以下で、日本のありとあらゆる時刻を持つ機械やシステムを全部対応させることなどできるのでしょうか。あまりに短すぎ、無茶としかいいようがないと思いますがいかがでしょう。
個人の家庭のビデオや炊飯器などのタイマーは未対応でも年に2回の「不便」のレベルで笑って済ませられるでしょうが、ライフライン(電気ガス水道電話等)や交通管制(鉄道、信号機、航空等)、各種の課金システム(切替日の切替時刻前後に電話かけたら1時間分余計に課金されるとか)、金融システム(みずほ銀行の例もあるし…)、情報通信などはどうなることでしょう。2000年問題の比ではないような気がします。民法や商法も問題でしょう。
うちの職場でも、13年前に導入したソフトをいまだに使っていて、もはや改修しようにも、開発した技術者や会社さえ存在しないソフトがざらにあります。
日本のソフト業界に、実質1年~1年半で、日本中のすべての時刻制御をもつソフトを改修するだけのキャパシティがあるのでしょうか。2000年問題のときも過労死事件があったと記憶していますが、このままではサマータイム過労死が出かねません。
サマータイム導入による省エネ効果とか経済波及効果だけが話題に上りますが、サマータイム導入のための社会的コストはどれだけかかってだれが負担するのか。マスコミでもこの問題はほとんど出ません。
サマータイム導入の技術的財政的問題についてはどうなっているのか、お考えの方からご意見をお寄せいただければ幸いです。