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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ヘミングウェイ「フランシス・マコンバー」中の一節)

ヘミングウェイの短編「フランシス・マコンバーの短くも幸福な人生」一節の解釈について

noname#34556の回答

noname#34556
noname#34556
回答No.2

こんにちは。 #1のものです。 まずはsquashingさんの勉強熱心さに感心しております。勉強熱心というと語弊があるかも知れませんが、ひとつの文献や作品だけとしてではなく、対訳として読んでいくという方向性について、私自身も非常に興味がありますので、squashingさんのご意見もとても貴重なものとして拝見しております。 >「もうやきもきしてた」(龍口)とか、「もうあのことを気に病んでる」(大久保)という文章は、私の感じ方では、不自然な日本語です。 やきもきする→事が思うように運ばずに気をもんでいる 気に病む→くよくよと思い悩んでいるさま おっしゃるように間違った日本語ではありませんが、この場ではちょっと不適切かも知れません。双方を比べますと、意味の違いが生じている雰囲気は私も良くわかります。私自身の考えになってしまいますが、この両者は、あらすじや事の成り行き、それから結果まで、全てひとまとめにした上で訳してしまったようなかんじはあります。確かにそうなってしまうと、"訳"ではなく読み手に別な観点から働きかけてしまう可能性は多いにありますよね。 有名な著書で、何度もいろいろな翻訳家によって翻訳され、出版されるとなると翻訳家自身もそれぞれの創意を表現しようとするために、少しでも違った表現を試みようとするのかも知れませんね。個人的には「やっこさん」というもどうかな、と少し思いましたが笑("さん"はいらないんじゃないか、などと思ったりも)。 >読解の障害になり、疑問をおおきく膨らませる一助になったのでした 文学作品や小説などは、専門的なものと違い答えがひとつとは限らない場合も多いので、日本語との対比は本当に難しいと思いますが、興味深いものでもあります。 >参考URLは、学生のレポートなんでしょうか? 恐らく学生だとは思いますが、それなりに古いものだと思います。正解、不正解かは別として「なるほど、こういう考え方もあるのね」という思いで読みました。 長くなりすみませんでした。あくまでも一意見です。これから先、また面白い訳などあったら是非伺いたいです。

noname#73834
質問者

お礼

ふたたびのご意見、ありがとうございます。 また、予期せぬ誉め言葉さえいただいたようなところもあり、気恥ずかしい思いです。 さて、当該箇所をしつこく反芻しながら考えているうちに、私自身が、自分の出した質問を理解していないようなところがあることに気づきました。 worried about it already ――この4つの単語のうち、一番厄介なのは、実は already なのかもしれません。 そもそも、it は「(夫が)前日のような醜態を再び露呈しかねないこと」だと理解しておきますが、だとすると、it は、“前日”という過去と“間もなく”という未来を内容的に含んでいる。 その二重性を、私は"worry の機能"に帰属させうると誤解して、そもそもの疑問を発したらしいのです。 だから、“worry は過去のことを問題視する語か、未来を念頭に置く語か”というような奇妙な問い方をしてしまった。 つまり、たとえば、regretは過去を問題とし、hopeは未来を問題とする語であるように、単語としてworryはどうなのか、と。 しかし、それは的外れだったんですね。itに依存するものだから。 こんな問いに、schoolmarmさんが時制を解説されたのも、もっともです。私の問い方に、すれ違いの原因がありました。 結局、worryの核となる意味を追求するのでも、時制を検討するのでもなく、alreadyという語に焦点を絞って、問いを立てるべきだったと反省しています。 翻訳でも、「もう」が、気持ち悪いのです。 ガイドの男としては、マーゴットが心配するのは、いずれ必然であるとしても、この会話の段階では、まだ早すぎる、と考えていることになります。このような彼の発想のしかたが、ちょっと分かりにくかった。 それがいま、ようやく分かりかけてきた気がします。

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