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徒然草について

shiremonoの回答

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  • shiremono
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回答No.2

古文 (玉勝間) の引用文中で 「かのほうし (法師)」 のいったことが批判されているということは、前後の評論文からもわかりそうですね。そのことを手がかりにもう少し細かくみると、引用文にはつぎのように、「かのほうしがいへるごとくなる」 (あの法師 ― 兼好 「徒然草」 137段 ― のいったこと) は、 [ A であって B ではない] 、と書かれています。 A 人の心にさかひたる   後の世のさかしら心の   ( 1 ) 風流 B ( 2 ) のみやびごころ 引用文の作者(宣長)が肯定しているものに ○、否定しているものに × をつけると、 ○ 「人の心」        ⇔  × 「後の世のさかしら心」 × 「後の世のさかしら心」 =  × 「(1) 風流」 ○ 「人の心」        =  ○ 「(2) のみやびごころ」 × 「(1) 風流」       ⇔  ○ 「(2) のみやびごころ」 という価値関係がみえると思います。 したがって、 (1) には × の価値、 (2) には ○ の価値をもつことばがはいります。 質問者さんの解答では、価値関係が反対になってしまいます。ひっくりかえすと、 「後の世風流」、 「人の心のみやびごころ」 になりました。しかし、ことばのつながりとして抵抗があるので、正解ではなさそうです。じつは、引用の後の評論文にヒントがあります。 「右も 『さかしら心』 『つくり』 もので 『まこと』 でないという。」 これも [ A であって B ではない] という文で、引用文の要約です。× は 「さかしら心」、 「つくり」 (もの)、 ○ は 「まこと」 です。「つくり」、 「まこと」 にもカギ括弧がついているので、引用文中にあるはずのことばです。したがって、 × 「つくり風流」 ○ 「まことのみやびごころ」 とあてはめればよいことになります。 「つくり風流」 は耳慣れないことばかもしれませんが、評論文で 「『つくり』 もの」 と 「もの」 をおぎなっているので、「つくり」 が名詞につながるとわかります。

luckyand007
質問者

お礼

とても分かりやすくありがとうございました

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