• ベストアンサー

塩化ベンゾイルからのアセトフェノンの合成について

1モルの塩化ベンゾイルにジエチルアミンを2モル、反応させて、Clが置換されて、その後「何か」と反応させて、酸性で処理するとアセトフェノンが出来るのですが、一体何を反応させるのかわかりません。どうか教えてください。もしかしたらグリニャール試薬かとも思うのですが。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#62864
noname#62864
回答No.2

>ご指摘のAr-C(CH3)2-OMgが主だと思うのですが、他の生成物として何かないでしょうか? アセトフェノンが得られると思います。 >「塩化ベンゾイルとCH3MgBr、どちらも1モルづつ無水エーテル中で反応させた時、反応後、エーテル溶液に含まれる主な有機化合物とおおよそのモル数を示せ。化合物は一種類とは限らない」 問題の主旨としては、未反応の塩化ベンゾイルと反応生成物のアセトフェノンがランダムにCH3MgBrと反応するということであり、便宜的にその反応速度定数比を1:1として考えなさいということでしょうか。ただし、現実問題として、その速度定数比が妥当なものであるかどうかわかりません。問題中にそれに関する記述はありませんか? これをまともに解くのであれば、アセトフェノンと塩化ベンゾイルの濃度比の経時変化を考えながら積分することになるでしょうが、仮に速度比を1:1として、大雑把に考えるならば、塩化ベンゾイル:アセトフェノン:ArC(OH)(CH3)2=1:1:1すなわち、各0.33molになると思います。 >Ar-C(O-MgBr)(-CH3)Cl という化合物も考えられるでしょうか?  それはないでしょう。一時的に生じたとしても、すみやかにアセトフェノンになるはずです。 >塩化ベンゾイルについて、塩素は共鳴効果では電子供与、誘起効果では吸引で、この場合、誘起効果の方が強く働いているのでカルボニル炭素はよりδ+性になっているのでしょうか? そのとおりです。 >塩化ベンゾイルにCH3CuLiを反応させると容易にアセトフェノンは合成されるでしょうか? CH3MgBrに比べて、(CH3)2CuLi(ですよね?)の方が、カルボニル基への1,2-付加を起こしにくい(つまりケトンとの反応を起こしにくい)ために、第1段階の反応で生じたアセトフェノンよりも、未反応の塩化ベンゾイルの方が優先的に(CH3)2CuLiと反応するということでしょう。

ogiyan
質問者

お礼

ありがとうございました。本当に参考になりました。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

noname#62864
noname#62864
回答No.1

アセトフェノンができるとすれば、形式的にメチルアニオンと等価なものを導入するということでしょう。 また、第1段階の生成物は安息香酸のアミドでしょうね。 だとすれば、 C6H5C(=O)Cl + 2 HNEt2 → C6H5C(=O)NEt2 + HNEt2・HCl C6H5C(=O)NEt2 + CH3MgBr → C6H5C(CH3)(OMgBr)NEt2 C6H5C(CH3)(OMgBr)NEt2 + H3O+ → C6H5C(=O)CH3 ということでしょう。 なお、塩化ベンゾイルを直接CH3MgBrと反応させることも可能ですが、そうすると2個のメチル基が導入される可能性があるので、それを避けるために、アミドを経由するということでしょう。

ogiyan
質問者

お礼

 本当にありがとうございます。普通はプロトンが、 -O-Mg に作用して -OH なるところが、ーNEt2の不対電子対に作用して、HNEt2 となり脱離するっていう事が思いつかなくて、CH3MgBrだと Ar-C(OH)CH3になってしまうなぁと思って悩んでいました。 それと、ご指摘して下さった塩化ベンゾイルとCH3MgBrの直接の反応についてなんですが、もちろんこれを無水エーテル中で行って、できる生成物でほとんどアセトフェノンは得られないらしいので、やはりご指摘のAr-C(CH3)2-OMgが主だと思うのですが、他の生成物として何かないでしょうか? 問題で「塩化ベンゾイルとCH3MgBr、どちらも1モルづつ無水エーテル中で反応させた時、反応後、エーテル溶液に含まれる主な有機化合物とおおよそのモル数を示せ。化合物は一種類とは限らない」とあったので・・。 Ar-C(O-MgBr)(-CH3)Cl という化合物も考えられるでしょうか?  塩化ベンゾイルについて、塩素は共鳴効果では電子供与、誘起効果では吸引で、この場合、誘起効果の方が強く働いているのでカルボニル炭素はよりδ+性になっているのでしょうか? そして、塩化ベンゾイルにCH3CuLiを反応させると容易にアセトフェノンは合成されるでしょうか? 色々聞いて、本当にすみません。よろしければ、ご教授していければと思います。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • アセトフェノンの合成

    安息香酸メチルからアセトフェノンを合成する問題なのですが、CH3MgBrでGrignard試薬(求核アシル置換反応)の反応はできないのでしょうか?解答集ではLiAlH4でアルコールにした後PCCでアルデヒド→CH3MgBr→酸→PCCでアセトフェノンを合成していました。

  • カルボン酸塩化物のグリニャール反応について

    いつもお世話になっております。 有機化学を勉強している大学生です。 酢酸塩化物にグリニャール試薬であるC6H5MgBrを反応させた時に得られる化合物がわかりません。 回答の方よろしくお願いします。

  • グリニャール反応について

    グリニャール試薬1モルにつき、酢酸エチルを0.5モル反応させるのと、1モル反応させるのでは反応にどのような違いがありますか?

  • ターボグリニャール試薬調製時のLiClの吸湿対策

    私は現在、3-ブロモチオフェンを原料としたグリニャール反応を行なっているのですが、こういったヘテロ環化合物はマグネシウムと直接反応させてグリニャール試薬を作ることができないため、ターボグリニャール試薬とハロゲン・メタル交換反応をさせて調製しています。 バルクスケールでの合成を予定しているので、ターボグリニャール試薬も自社で合成しようとしているのですが、塩化リチウムの吸湿性に悩まされています。 ターボグリニャール試薬は下記の論文を参考に合成しています。 1、http://www.organic-chemistry.org/abstracts/literature/722.shtm 2、http://sci-hub.bz/10.1002/anie.200454084 2番の論文では、マグネシウムと2-クロロプロパン(沸点35℃)を反応させていますが、沸点が低すぎて扱いづらいので、2-クロロブタン(沸点68℃)で代用しています。 また、論文では最初から無水塩化リチウムを投入していますが、こちらで同じやり方で行うと、秤量時に吸湿してしまうためか、加熱しなければ反応が始まらず、何度か暴走しかけました。 塩化リチウムをグリニャール試薬調製完了後に投入すると、この問題は起きませんでした。 そこで疑問なのですが、論文では塩化リチウムを加えて反応を始めた後、12時間撹拌して放置しているのですが、グリニャール試薬と塩化リチウムの錯体形成には、ある程度の時間が必要なのでしょうか? なお、反応が始動していないTHF溶液に塩化リチウムを入れると、大分溶け残りますが、すでに完全にマグネシウムが反応し終わった後のTHF溶液に同じ量を入れると、完全に溶けます。 おそらく、「完全に溶ける=錯体になっている」ということなのだろうと認識しているのですが、そうではない可能性もあるのでしょうか? また、塩化リチウムを吸湿させずに反応溶液に投入させる方法、または吸湿しても簡単に乾燥させる方法はあるでしょうか? (こちらの設備では、ガスパージ可能なグローブボックスはありません) 例えばTHFに塩化リチウムを入れた後、何か乾燥剤を投入するという方法も考えたのですが、塩化リチウムはグリニャール試薬を含んでいないTHFに対してはあまり溶けないため、モレキュラーシーブのような乾燥剤だと、沈んでいる塩化リチウムとの分離が困難になってしまいます。 素人考えですが、モレキュラーシーブを底に沈めたまま、マグネシウムを入れてグリニャール反応を行なうというのは無茶でしょうか? そしてもう一つ疑問なのですが、ターボグリニャール試薬は、マグネシウムと塩化アルキルから調製しなければならないのでしょうか? 前記の1番のページ(2番の論文のダイジェストになっています)では、図で2-ヨードプロパンが描かれていますが、2番の論文では2-クロロプロパンしか出てこないので、もしかすると1番のページの図は誤記なのではないかと疑っています。 ヨウ化アルキルや臭化アルキルからもターボグリニャール試薬を調製できるのであれば、反応性が高いので、暴走の心配を懸念しなくて済むのですが、それであれば2番の論文でわざわざ塩化アルキルを使用している意味はないと考えてしまいます。 どなたか、分かる方がいらっしゃいましたら、アドバイスを頂けると幸いです。

  • グリニャールetc・・・

    グリニャール試薬を用いた反応のクエンチにおいて、塩酸や塩化アンモニウム水溶液のような酸性水溶液ではなく水を用いると実験操作上どのような不都合が生じるのでしょうか? あと、グリニャール試薬と三塩化ビスマスからトリフェニルビスマスを生成したのですが、これを分離して回収するときに氷冷した塩化アンモニウム水溶液に注ぐ作業をしました。この作業、塩化アンモニウム水溶液をトリフェニルビスマスの入った三口フラスコに入れるのではなく、トリフェニルビスマスを氷冷した塩化アンモニウム(ビーカー)に入れなければならないようなのですが、なぜでしょうか?そもそのなぜ塩化アンモニウムは冷却しておかなければならないのでしょうか?発熱とかの安全面を考えてですかね・・? そして・・3つ目の質問ですいません。。 エーテル層を食塩水で洗ってきれいに分離する作業をしましたが、食塩水ってなぜそんなにきれいに分離できるんでしょうか?化学的に詳しく説明ができたら少し気になるので聞きたいです。。

  • 塩化ヒドロキシルアンモニウムの半反応式は?

    塩化ヒドロキシルアンモニウムHONH3Clの半反応式を知りたいと思い、調べましたがどこにも書いてありません。ごく一般的な還元剤なのですが、多分あまり面白みのない反応なので載せていないのだろうと思います。どのように分解して最終的にどんな物質になり塩化ヒドロキシルアンモニウム1モルあたり電子を何個出すのか、ご存知の方教えていただけませんでしょうか。

  • 1-ベンゾイル-4-ピペリジンカルバルデヒドの合成法について教えてください

    Aldrichに載っていないため1-ベンゾイル-4-ピペリジンカルバルデヒドの合成を考えています。 現在、安息香酸と4-ピペリジンカルボキシアミドを脱水縮合した後、アミドをはずしたらどうか?と考えていますが この反応必要な試薬、使うべき試薬がよくわかりません。 ご存じの方がいらしましたら、是非とも教えてください。

  • グリニャール試薬の調製

    試験でグリニャール試薬を調製することになりました。 (先輩方がジエチルエーテル溶媒中で、 ヨウ化メチルとMgを反応させて調製していました) 自分は溶媒をイソプロピルエーテルに変えて ヨウ化メチルとMgから調製することになったのですが、 液が白濁するのみで黒~灰色にならず、 グリニャール試薬ができません(滴定で確認しました)。 溶媒とヨウ化メチルはモレキュラーシーブで脱水処理済のものを使い、 Mgは削り状(99.9%)のものを開封してすぐに、窒素雰囲気下に入れています。 反応装置は乾燥機から出して、熱いうちに組み立てて、窒素を流しています。 手順として、Mgを秤量して反応装置に入れ、イソプロピルエーテルを加え、 ゆっくりヨウ化メチルを加えました。 反応が起きないようでしたので、湯浴で40℃程度まで加温しています。 --------------------------------------------------------------- 作業上のミスなのか、溶媒に原因があるのか、グリニャール試薬が 出来なかった原因が分かりません。 留意すべき点など、ご教授お願いいたします。

  • フィニルヒドラゾンについて

    化学の宿題です。よろしくお願いします。 1.ある既知純粋試料Aと、おそらくAと同じだと思われる試薬Bがあるとする。このとき、混融試験を行うことでBがAとまったく同じであるかどうか判断できる混融試験について調べなさい。 2.この反応の反応構造を示せ。 3.エチルアミンとアセトフェノンを反応させたときの反応構造と生成物を推定せよ。

  • ベンゼンからサリチル酸を合成する方法

    コルベ法を使わずに、ベンゼンからサリチル酸を合成する方法を教えてください。 使える反応(反応と組み合わせ可能)・反応と試薬 ・加熱 ・氷冷 ・カラムによる異性体の分離 ・酸性化[HCIaq] ・塩基性化[NaOHaq] ・ジアゾ化[NaNO2*HCIaq] ・ニトロ化[concHNO3*concH2SO4] ・メチル化[CH3Cl*AlCl3] ・過マンガン酸酸化[KMnO4*H3O+] ・還元[Sn*HClaq] 回答お願いします

裏面住所のみ印刷設定の仕方
このQ&Aのポイント
  • 裏面印刷の住所のみの印刷方法が出来るのか、EPSON製品についてお伺いします。
  • カラリオ印刷設定についてご教授願います。先にデザイン部分を印刷してある場合です。
  • EPSON製品を使用して、裏面の住所のみを印刷する方法を教えてください。
回答を見る