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マルクス主義の現状
私が学生時代(30年前)には、マルクス主義が全盛でした。 私自身経済学部なのですが経済学部を卒業するためには いわゆるマル経の単位を4つぐらいは取らなければいけませんでした。 そのころ、マルクス経済学のこの辺がおかしいと言うと 「まあ、そう言わずにまずは勉強しろよ」とか「資本論を読んでから議論しろよ」とか言われました。 ところがソ連が崩壊し、中国も事実上、経済の枠組みの中に資本主義を取り込み始めると みな、口をぬぐって、マルクスを語らなくなりました。当時あれほどマルクス主義を語らなければ インテリの端くれでもないとしていた人たちがです。 人間がそこまで変節できることが不思議でしょうがありません。 そこで質問です。 あのころ、マルクス経済学を信奉していた人たちは 今、どうしているのでしょうか? 結局のところマルクス経済学のどこが正しくて、どこが間違っていたのでしょうか? どなたかそれぞれの経験でご教授いただければ幸いです。
- 岩尾 俊志(@arakan)
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- 経済学・経営学
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>>結局のところマルクス経済学のどこが正しくて、どこが間違っていたのでしょうか? どなたかそれぞれの経験でご教授いただければ幸いです。 僕も、共産主義社会の経験は無いので、条件は満たしていませんが、ちょっと書いてみます。 ☆マル経の誤りについては、 1)人間の努力で生産性は向上するという点の見落とし。 2)唯物論により、人間を単なる「物質と」して考え、「心」を考えなかった。 というところではないでしょうか?生産性がアップしないということは、大きさが変わらないパイの分配問題です。 この場合、「(権力によって)いかに公平に分配するか」が焦点になります。 しかし現実には、努力と自由な発想による生産技術・科学技術の発展により10倍どころか千倍、1万倍もの 生産性向上が可能です。すると、生産性アップに寄与した少数の人の配分が50%であろうとも、その他の人々も配分は増えます。 そして、搾取されているはずの自由主義経済の人々のほうが、共産主義・社会主義国の人々よりも豊かになるという結果になりました。 また、才能の発揮等で、成功者が出ると、「嫉妬心」から引きずりおろす行動になり発展の阻害になっていたと思えます。 次に、人間をロボットのような単なる物質と見なすことは、「才能が劣る人・障害を持つ人・反旗を翻す人」を「故障したロボット」のように見なし、強制収容所・大量粛清を通して、何百万人も殺しましたね。こうした方法で「公平」が守られるほうがいいと思う人は少数だと思います。 結論として、人間は「公平な分配」の共産主義よりも、「富の分配に不公平がある」だろうけれど「物質的に豊かな生活」と「心に自由がある社会」を与えてくれる自由主義のほうが、「幸福な社会」だと選択したのだと思います。 ただし、最近では、小泉政権下による労働関連法の改悪により、共産主義が批判した「資本家に搾取される労働者」が若年層に増加していると思えます。 「労働者の幸福のために公平な分配を!」という共産主義の主張は、人々の幸福を願っている正しい部分だったと思いますし、それだからこそ、多くの人々に支持されたんだと思います。 この8/15に、第二次大戦の意味を見直すTV番組が多数放映されてますが、「格差社会」がいわれる今日、「人間の幸福」と共産主義・資本主義について考えてみる必要があるかもしれないですね。
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- OHISAMA_sunsun
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経験者ではありませんけど・・・・一言書いてみようかな。 つい先日、革マル派でしたか?の指導者がなくなりましたね。 この質問をされた意図は、その件と何か関わりがあるのでしょうか? 確かマルクスによると高度に発展した資本主義社会から 社会主義をへて共産主義に発展するんではなかったですかね。 ソビエトにしろ中共にしても、全然高度に発展した資本主義社会ではなかったですよね。後進農業国からいきなり共産主義へと・・・。 一方、国内においても過激派と言われる人達がテロや仲間をリンチで殺したりしていたわけです。この人達の行いは、マルクスともコミュニズムとも全然関係ないですよね。 結局、こういった現実を見ると国内においても国外においてもマルクス主義を標榜しながら、実際はマルクス経済学と無縁の人達ばかりだったのではないでしょうかね。 マルクス経済学が正しいとか間違っているとかいう以前の問題のような気がします。 ところで最近の日本は格差が広がっているそうですが・・・・ 格差が広がって、やがて階級が生じ、高度に発達した資本主義社会から 共産化へ進まないだろうな?大丈夫か?ニッポン(笑
お礼
いえ、指導者の人の死とは関係ありません。 ご回答ありがとうございました。
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お礼
すばらしい意見ありがとうございます。 ご指摘のとおりで、マルクス経済学の誤りは「心」=「付加価値」の部分が抜けていた点です。 マルクス出現当時は、産業資本主義の勃興期なので 鉄なら鉄を生産さえすれば売れた時代なので、労働力を加えさえすれば価値が増殖し、 その増殖した価値がもともと資本を持っていた有産階級に配分され、 さらに富の偏在が進む。という社会矛盾があったわけですが、 それがだんだん妥当しなくなってきたわけです。 ところが当時の、がちがちのマルキストはその(今考えれば当たり前の)理屈を 見ようとせずに、マルクスを絶対視していたわけです。 その人たちは今ごろ、どこにいて、どう弁解するのかを知りたいのです。