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犯人を捕まえた店員がなぜ過失致死の疑い?

sarutahiko52の回答

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回答No.9

No.3でお答えした者です。 私は前回、正当防衛や緊急避難については「詳細な説明は略」すと書きました(3項、参照)が、その後の展開を見ると正当防衛や緊急避難に関心が集中しているようです。 従って前回、「略」とした部分について追加説明することにいたします。 1、正当防衛については 本件でそれが適用されるとしたら、万引き「犯人」とされる男が凶器を持っており、取り押さえようとする店員を殺害しようとする程度の凶暴さをもって店員に襲い掛かった場合です。 「急迫不正」の侵害、そして「やむを得ざる」行為であるという条件のあることは、皆様がご存知の通りです。 そしてそれが日本で認められるケースの少ないこともNo.5さんがおっしゃっておられる通りです。 もちろん、過剰防衛とされる場合もあるでしょう。 2、もう一つの緊急避難が店員に適用されるケースは実際には非常に少ないでしょう。 私自身はあまり想定ができませんでしたが、コンビニの店舗の構造や周囲の人との関係次第ではありうると考え、一応、つけ加えておきました。 3、いずれにしても、死体は何も語ることができません。 この事件を処理するには前回、私が書きましたように 一人の人間の死という厳粛な事実を前にしては、 A、死体の解剖、  B、店員の調査、 C、その他、周囲の目撃者の証言やビデオなど証拠物の検討 が必要不可欠になります。 従って質問者のおっしゃっているような(店員の一方的な説明だけを根拠に)司法解剖や調査そのものをしなくてもよいという結論は導き出されません。 店員の方は責任がないことを明確にするためにも、積極的に調査に応じる態度が望まれます。

fuss_min
質問者

お礼

詳細解説ありがとうございます。 全体を総合するとどうやら今回は、 ◎犯人逮捕時であっても無制限な特例は認められない ◎事件の事後処理は背景に関係なく残された物証を細かく調査する という2点がポイントになるようですね。 このうち後者に関して詳細な説明がなされましたが、 普段テレビ位でしかこのような場面を見ることができません。 私は法律に関してはまったく素人です。 素人目から見ると「刑事ドラマ」の1シーンが思い浮かびます。 しかし回答者さんの解説が実際の手順だとすると、 刑事ドラマは「大ウソ」だということになりますね。 刑事が犯人を射殺した後に現場の警察官に一例をしてすぐに立ち去ったり、 民間人でもヤクザなどの相手をボコボコにした後、 「よし、お前は今日の所は帰ってよい。よくやってくれたな。」などと 刑事(デカ)の一声で警察もろとも 現場をそそくさと後にするシーンなどがよくあります。 実際はそんなことはあり得ず、 大きな人的被害が出た場合は検証・捜査され、 (相手が悪いのは明らかでも) 検察に書類を送られることもあるということでしょうか。

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