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テンペストのなかの"strange"の意味
英語のコーナーより文学のほうで適切な回答が得られそうなのでこちらに参りました。 テンペストのなかで、Trinculo が Caliban のいる洞窟の中に来て、こう言います。 ‘Alas, the storm is come again. My best way is to creep under the gaberdine; there is no other shelter hereabout: misery acquaints a man with strange bedfellows.’ キャリバンは化け物なので、strange は文字通り「奇妙な でいいと思うんですけど、もしかして「見知らぬ」という意味でしょうか?
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ドイツ語訳の『あらし』では、strangeを、seltsamを使って訳していますね。 「珍しい、奇妙な」という意味の語です。 ちなみに、「見知らぬ、なじみのない」という意味のfremdという形容詞がありますが、これは使われていませんでした。 結局、ここは「奇妙な」という解釈に落ちつくのでは? もちろん、奇妙さの中には幾分「未知性」が含まれているので、二者択一の問題でもないでしょうが……
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- ghostbuster
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こんな場面、全然覚えていなかったので、本を見てみました。 流れとしては、島に遭難した王の道化であるトリンキュローが、キャリバンを見つける場面ですね。 トリンキュローは衣にくるまって隠れているキャリバンに躓く。 そうして 「何だ、こいつは、人間様か、それとも魚か?」(引用は福田恆存訳『夏の夜の夢・あらし』新潮文庫)と気がつく。 このあと、キャリバンをイギリスに連れて行って、見せ物にする算段をします。 そうして体に触ってみて、生きていることを知る。 そこへふたたび雷鳴が聞こえ、キャリバンのくるまっている衣の下に、いっしょにもぐりこんで、雷を避けようと考えます。 その部分のせりふです。 こう考えていくと、「見知らぬやつ」とはなりえない、「奇妙」という系列のことばが当てはまることがわかります。 ちなみに福田恆存訳ではこうなっています。 ----- 大変だ! またあらしがやって来た。三十六計、この着物の下に潜り込むのが一番だ。ほかに逃げ場は無いもんな。人間、窮すれば、どんな奴とでも寝床を共にする。 -----