脳動静脈奇形の治療方法について

質問

現在、治療方法について手術とガンマーナイフどちらにするか迷っています。昨年、１１月頃からふらつく症状があった事から、ＭＲＩを撮るように薦められ撮った所、異常が偶然見つかりました。
血管内造影をした結果、今年１月３１日に脳動静脈奇形であると診断されました。場所は、小脳の側面にあり、大きさは２センチより小さい、まだ出血はしていないとの事でした。
その病院では、私の年齢がまだ２４歳であるという事、場所がとりやすいとの事から手術が一番良い治療方法だろうとの事でした。その際、ガンマーナイフについては、発ガン性もあるので手術で切るのも大変な事だが、恐い物を後回しにする事になってしまうとの事でした。どちらにしたら良いのか迷ったので、セカンドオピニオンを聞く為、２ヶ所の病院に行きました。２番目に行った病院では、先生は迷いなくガンマーナイフの方が良いとの事でした。そして、３ヶ所目は、２ヶ所目の先生からガンマーナイフの専門医に話を詳しく聞いて決めたら良いだろうとの事で、話を伺う事にしました。話を聞いた結果、発ガン性３０００分の１の確立、周辺の脳への影響は５％だという事でした。
この結果を踏まえて、家族と相談した結果、家族は、頭を切らなくてすむのならガンマーナイフの方が良いのではないかと言っているのですが、私自身は、ふらつきの症状も気になりますし後遺症について心配なので、まだ決断を出来ずにいます。
手術またはガンマーナイフの治療をされた方がいらっしゃればぜひ話を伺いたいです。宜しくお願い致します。

回答No.1

gogosmart · ベストアンサー

脳神経外科医師です。
　まず、脳動静脈奇形（以下AVM）の治療法を決定する際には現在のAVMの状態をグレードで表す必要があります。

　Spetzler & Martinらによる分類（1986年）なのですが、chiyomyさんの場合には(1)2cm以下→１点、(2)周囲脳の機能の重要性→０点、(3)流出静脈の型→おそらく０点、からおそらく「grade I」ではないかと思われます（実際に血管造影を見せてもらったわけではないのではっきりとしたことは言えませんが）

　grade I～IIIであるならば基本的な治療法は「外科的摘出」です。

　しかしながらガンマナイフでも治療は可能だと思います。（形によっては血管内手術でも治療が可能な場合もあります、また、めまいがAVMと関係の無いものならば、治療せず経過観察という手もあります）。治療法によってそれぞれ長所と短所（リスク）がありますから、最終的にはご本人に決断していただくしかないと思います。

　ただ１つ付け加えさせていただけば、ガンマナイフ治療では治療してすぐにAVMが消失するわけではありません。治癒するまでに時間がかかるのです。色々と治療成績が報告されているようですが、AVMの閉塞率はガンマナイフ後２年で80％前後と考えられています。したがってその間は依然出血するリスクを伴います。めまいがAVMによって起こっているのならば、めまい症状が改善するまでにも時間がかかるでしょう。ガンマナイフ治療後は一時的に周囲の脳がむくみますから、めまいもそれに合わせて強くなることも考えられます。手術であれば無事に終わればその時点で治癒したということで出血のリスクはなくなります。

　以上をまとめますと、grade Iということが合っていれば、スタンダードな治療法は「手術」ということになると思いますので、私であればまずは手術をおすすめすると思います。しかしながら、ガンマナイフの得意な先生が勧めるならば、それも間違いではないとも思います。

　いずれにしても、メリットデメリットを良く考えてご本人ご家族が納得された状態で治療を受けるということが一番重要です。一刻を争って治療をしなければいけないという状態ではないですし、どの施設でどんな治療を受けるかは全く患者さんの自由です。双方の先生或いは場合によってはその他の先生の意見を聞いて良く考えていただくのが良いと思います。

お礼

gogosmart様の書いて下さった事を参考にもう一度考えたいと思います。めまいは、関連性があるだろうという事しか分かっていないのですが、めまいがある為に仕事を休んでいるのでなるべく早く決断したいと思います。有難うございました。

回答No.4

aya-pi-

＃２です。

血管内治療のみで根治できる脳動静脈奇形は全体の10％程度です。
↑サイトより抜粋
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/chiryo/emboli/emboli04.html

とも書かれていますね。

私は３０代です。そして血管内治療（私の場合はカテーテルによるコイル）だと、ここ１０年程の治療方法であり、１０年間は何もなくても２０年・３０年後が実績として出ていないことと、chiyomyさんには劣りますが、開頭手術に耐えうる体力がある今のうちに完全に止めたいという理由から開頭術（クリップ）を選びました。

医師の説明によると、コイル治療とクリップ治療のリスク及び入院期間などは、ほぼ同じだそうです。現に私も麻痺が残らず退院に至りました。
術前、同室の方でガンマナイフを受けられている方がいらっしゃいましたが、その方は癌でした。

まだまだガンマナイフは最先端治療の一つです。大学病院や私立病院は使ってみたいようです。本来の必要性や完治度もお考えになられた方が良いように思います。

ちなみに同室だった方は３日間で退院されましたが、１０％しか完治しないというのは果たして手術の必要があるのかな？と疑問にも思います。

毎年２～３％前後の確率で出血ということはchiyomyさんはお若いので１０年後には20～30％、３０年後には60～90％という恐ろしい数字になりますので出来るだけ早い段階で信頼出来る医師と病院を見つけられ、完治されることを望みます。

お礼

手術だと９５％、ガンマーナイフだと８０％完治するとの事でした。必要性、完治度を含めて考え決断したいと思います。有難うございました。

回答No.3

zoorashia

小脳は比較的手術しやすい場所と思いますが、「側面」というのが気になりますね。
ガンマナイフの専門家のページです。参考までに。

参考URL：

http://health.nifty.com/cs/catalog/idai_dept/catalog_82_1.htm

お礼

有難うございました。教えて頂いたサイトでもメールで相談してみようと思います。

回答No.2

aya-pi-

私は脳動脈瘤でしたので詳しくはないのですが、やはり病院・医師を選ぶことがベストだと思います。

瘤ですが、こちらも血管内治療と開頭と２つの選択肢で悩みました。色々悩み参考にしたサイトが

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/0408/index.htm

http://www.askdoctors.jp/public/showTopPage.do

こういったところです。目眩は怖くて気持ちの悪いものですよね。お大事になさってくださいね。

お礼

有難うございました。手術件数のサイトは、病院を選ぶ為に探していた資料なので、参考になりました。
失礼ですが、教えて頂ければと思います。aya-pi-様は、最終的にどちらを選ばれたのですか？どのような基準で決めたのかも教えて頂ければと思います。宜しくお願い致します。