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アンブッシュ・マーケティング?

オリンピック・トリノ冬季大会が開催されてますが、昨夜の女子モーグルを見て疑問が・・・ ロゴをガムテープで隠されている選手や、同じチームなのにコーチのNikeロゴはテープで隠されいて、同じウエァの選手着用品はロゴが隠されていません。 又、明らかに企業ロゴなのにテープで隠されてない選手もいます。協賛してないような企業なのに?です ご存知の方はよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kirailla
  • ベストアンサー率73% (157/214)
回答No.1

 かなり長文になってしまいました。ご容赦を。(;^_^) オリンピック憲章では、オリンピック開催中の競技会場、競技エリア等でのいかなる広告も認めておりません。これはオリンピックとは関係のない企業はもちろん、オリンピックのスポンサー企業の広告も例外ではありません。オリンピックの会場では、あらゆる広告を排除するように規定されています。(オリンピック憲章 規則53)  しかしながら、この規則には例外事項があります。例えば衣服の場合は、大きさが規定サイズ以内のロゴであれば1個まで表示が許可されていますし、スキーなどのマテリアルについては市販のものと同じデザインであれば例外として扱われるために、ロゴを覆い隠さなくとも良い事になっています。このロゴ等の表示についての例外規定はオリンピックのスポンサー・非スポンサーを問わず適用されます。(オリンピック憲章 規則53付属細則1) ではなぜロゴをテープ等で覆う人とそのまま露出する人に分かれるのか。それは関係者に対して行なうインフォメーションの中に、会場内ではいかなる広告宣伝も行なわないように通達されているためで、特に運営側要員や審判など運営関係者などは自主的にロゴを覆い隠すケースが多いようです。(選手の場合は、規則53に違反すると失格となります。)また普段使用している機材などでも、規定に違反する恐れのあるサイズのロゴなどがあればガムテープなどで覆い隠します。私もリレハンメルでは私物のスキーグローブや帽子のロゴはすべてガムテープで覆い隠しましたし、長野でもフェールラーベンのジャケットについていた小さなキツネのマークはOKだったのですが、別のジャケットについていたロシニョールのロゴは規定より大きかったため、ジャケットと同じ色のガムテープでロゴを覆い隠しました。 反対にロゴが露出している場合ですが、選手の競技用スーツなどは最初から規定に沿ったロゴマークが入っています。多くの選手の競技用スーツはオーダーメイドによるスペシャルスーツです。それらは選手個人のスポンサーやチームのスポンサーになっているメーカーの提供によるものも多いのですが、メーカーとしては広告が禁止されたオリンピック会場の中で、何とかして自社のマテリアルをアピールしたいという心情があります。ですから各メーカーは規定された範囲内でいかにロゴを目立たせるか、ということに工夫を重ねるているわけで、選手としては規定内のもので隠す必要がなければ敢えて隠さない、という事のようです。 例えば、スピードスケートなどは滑走中の屈んだ姿勢でもロゴが良く目立つように、スーツの肩や膝にロゴを入れているメーカーが多いですね。またスキーなどは市販と同じデザインですからメーカー名が非常に目立ちます。好タイムを出した選手はフィニッシュしたら真っ先にスキーを外して自分の顔の近くに立て、スポンサーのメーカーロゴがテレビに映るようにアピールしています。 以下は余談ですが、観客席などで企業ロゴや企業を連想させる大きなデザインや目立つデザインの衣服を来て入場すると、服を着替えるように係員から要請される場合があります。過去には複数の観客が胸に一文字ずつ文字の入ったTシャツを着て、客席で横一列になって何かをアピールしようとした事件もあったようです。 ちなみに、widnauさんの書かれたアンブッシュマーケティングとは、主にスポンサー以外の企業の「タダ乗り広告」を指します。いわゆる類似広告の排除ですね。会場内や会場周辺でオリンピックに便乗した広告を指す他に、以下のようなケースの広告もアンブッシュマーケティングとされます。 オリンピックマーケティングでは、全世界を対象に広告が可能なTOPスポンサー、国内のみで広告が可能なナショナルスポンサー、サプライヤー、ライセンシーなど、オリンピックロゴやエンブレム、マスコット等を広告に使用できる条件を細かく分けた上でスポンサーパッケージとして企業に販売します。これはTOPスポンサーの場合、4年間で数十億円のスポンサー料になるのですが、アンブッシュマーケティングとは非スポンサー企業がオリンピックに便乗した広告、マーケティングを行なってスポンサー企業の権利を侵害するのを防ぐために行ないます。 例えば、日本で唯一のTOPスポンサーの松下電器(パナソニック)は映像機器の分野でスポンサーになっていますから、他のメーカーがCMで「○○テレビでオリンピックを見よう」とか「△△レコーダーでオリンピックの映像を美しく録画」とかやるとすべてNGです。「この冬のビッグイベントを◇◇テレビで見よう」とかはグレーゾーンらしいですが。この時期はテレビのCMや新聞広告でかなり際どい広告を打っている企業を見かけますが、悪質な場合は告発される事があるようです。 【オリンピック憲章】*会場内の広告、衣服等のロゴについては101~104ページに記載されています。  http://www.joc.or.jp/olympic/charter/pdf/olympiccharter2004.pdf

widnau
質問者

お礼

ご丁寧に回答して頂き感謝です。 昨日は家で、今日は会社で侃侃諤諤論議しましたが、 誰も規定は知りませんでした。 早速、家内と同僚に教えてあげたいと思います。 お忙しい中有難う御座いました。

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