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セルビア人にはなぜ「~ビッチ」という人が多いんでしょうか?

starfloraの回答

  • starflora
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回答No.2

    まず「自信がない」、としているのは、ほぼ間違いないとは思うのですが、セルビア語(またはセルボクロアティア語)の知識が基本的にないからです。従って、以下の話はロシア語での話で、セルビア語で、これが妥当かどうか分からないのです。     しかし、セルビア語は、南スラヴ語派という、スラヴ語の分派に当たります。そしてロシア語は、ベラルーシ語やウクライナ語と共に、東スラヴ語派を形成し、その他方、ポーランド語やチェコ語が、西スラヴ語派を構成し、スラヴ語派は、現在存在するのは以上の三つに大まかに分かれ、互いにかなり似ています。そういう訳で、東スラヴ語派のロシア語の「父性称」で、南スラヴ語派のセルビア語の人名の説明が付くというか、そう考えると、かなり一致するのです。     前置きが長いですが、No.1 の方が挙げられているページを見に行きますと、書いていることがどうもいい加減なので、どこかの受け売りだろうと思いましたが、その通りで、参考URLのロシア人の名前の作り方のサイトから、この情報を拾って来たようです。(ロシア語とセルビア語は違うという前提で、しかし、スラヴ語派だから、多分応用できるだろうというのなら未だ分かるのですが。わたしは、少なくとも、そういう前提で記しています)。     とまれ、「ビッチ」は、恐らく「息子」のことではありません。二つの理由があります。(ロシア語と考えての話ですが)。一つは、ロシア語での父性称は、基本的に「母音+v+ich」という形をしているからです。更に、これは、おそらく「母音+v」+「ich」だと考えられる余地が大いにあります。「息子」という意味がもしあれば、「ich」の部分がそれに当たると思えるのですが、これは、息子という意味はないと思えるのです。     しかし、具体的には、例えば、「イワン」という男性の息子の父性称は、「イワノヴィッチ」となるので、「ヴィッチ」が、「イワンの息子」の「息子」に当たるのだと説明されると、何か納得が行くのです。しかし、上で示唆したように、どうもそうではない可能性が高いということです。根拠を述べます。     ユーゴスラヴィア系の姓で(これは、何かのスポーツの選手の名でした)、色々挙げていた人がいて、その姓の語尾パターンからすると、四つの形があるのです。つまり:   1)クラリ   2)デュキッチ   3)ミロシェヴィッチ   4)ミハイロヴィッチ     以上の四パターンです。クラリは、「-イッチ」に終わっていません。あとの三つは「-イッチ」に終わっている訳で、更に、「-オヴィッチ」と「-イェヴィッチ」の二つのパターンがあるのです。ミロシェヴィッチというのは、セルビアだとかの大統領の名前でしたから、「-オヴィッチ」でない姓もあるということが分かるでしょう。最初のクラリは、パターンから外れるので、残りの三つを考えると、どうして、三つあるのかが疑問になります。     「-ich」がそもそも何なのか、未だ分からないので、この文章も疑問形に留まるのですが、ロシア語の父性称のパターンは、実は四種類あります。語尾の形だけ問題にすれば、三種類です。次のようになります(ここでは、父性称女性形は省きます。これは「-ich」形とは全然違うパターンなので、「ich」は息子の意味はないという想定の根拠にもなります):       父親の名の語尾            父性称男性形   1)-a,-ja が語尾  → -a, -ja を取り -ich を付加   2)-i,-ji が語尾   → -i,-ji を取り -jevich を付加   3)子音       →  語尾に続けて -ovich を付加      具体的に例を挙げると   1)Iljja    Iljich   2)Nikolaji  Nikolajevich   3)Ivan    Ivanovich     1)イリヤ   イリイッチ   2)ニコライ  ニコライェヴィッチ   3)イワン   イワノヴィッチ     このロシア語父性称の三つのパターンが、上のセルビア人の名の三つの形:   2)デュキッチ   3)ミロシェヴィッチ   4)ミハイロヴィッチ   に丁度対応するのです。     上のロシア語の三つのパターンの「イリイッチ」「ニコライェヴィッチ」「イワノヴィッチ」は、それぞれ「イリヤの息子」「ニコライの息子」「イワンの息子」だと考えると、よく分かるような気がするのですが、「ヴィッチ」が「息子」に対応するのではないというのは、父性称の作り方の規則からも言えるのです。父性称の語尾は、「イッチ」「イェヴィッチ」「オヴィッチ」なのです。セルビア人の名前も、この三種類があります。     何故「イェヴィッチ」と「オヴィッチ」しかないのかも不明です。「アヴィッチ」「ウヴィッチ」「イヴィッチ」も可能なような気がしますが、聞きません(実際はあるのかも知れません。しかし、父性称の作成規則で、語尾は三種類のパターンしかありません)。     これは、「イェヴィッチ」の場合は、「jev + ich」で、「オヴィッチ」の場合は、「ov + ich」、そして「イッチ」の場合、直接「-ich」が、「ov」を前に置かずに付いているのではないかとも考えられます。     ロシア人の姓を考えると、「-オフ」に終わる名があるのに気づきます。例えば、トルストイの『戦争と平和』に出てくるロストフ伯爵が、この「オフ」の語尾です。他に、「-イン」に終わる姓、「-スキー」に終わる姓があります。これらは、代表的なロシア人の姓の語尾で、詳細は省きますが、こういう「形容詞」作成語尾、また出身表示語尾があるのです。地名などにこれらの語尾を付けると、姓ができるのです。ラスプーティンやストラヴィンスキーのようにです。     「-オフ」の場合が問題で、これは、子音で終わる名詞に付けて、物主形容詞を造る語尾です。地名に付けると、「……出身の」にほぼ対応する意味になります。この物主形容詞を造る設備語「-オフ」というのは、正確には三種類あって、「-jev, -jov, -ov」となります。「-イェフ,-ヨフ,-オフ」なのです。私たちは、「-ヨフ」と「-オフ」をまとめて「オフ」だと考えていたのだということになります。ロストフは、「オフ」語尾の例ですが、「ヨフ」語尾の例は、ゴルバチョフが実はそうです。     ここまでは、文法的にロシア語で確認できているのですが、以下は、そこからの想定です。     つまり、父性称は、物主形容詞語尾「-ov」に、英語で、-ic か -ish に当たる、これも形容詞語尾「-ich」を付けて出来ているのではないかという想定です。父性称女性形の場合、「-ich」の代わりに、英語・フランス語などで、女性形を作る「-in」に当たる「-na」が付加されているのではないかということです。そして、「イリヤ」のような名の場合、語尾が母音に終わるので、「ov」を付けずに、直接「-ich」を付けているのではないかということです。     結論的に云えば、「-ビッチ」と付く名は、ロシア語の父性称に当たるものを名にしているので、これは、「-イッチ」「-イェヴィッチ」「-オヴィッチ」の三つのパターンのなかで、後の二つを考え、更に、特徴が日本人には、「ヴィッチ」部分に感じられるので、実は「-イェヴィッチ」「-オヴィッチ」の二つがあることが分からないのだということになります。  

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