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震災後に建築されたマンションとそれ以前のマンション
中古マンションの購入を考えて、現在物件を探しています。 不動産関係の友人から、震災後のマンションはさらに建築法の改正があって安心だと聞き、 震災後に建築されたものを探していたのですが 物件自体が少なく、出てくるのはもう少し古いものばかりです。 震災以前といっても、81年以降なら新耐震基準ができているので 大丈夫なのではと思うのですが、やはり震災後と前では だいぶ差があるのでしょうか。 ここは妥協せず、震災後のマンションを探し続けるべきなのかどうか迷っています。 アドバイスよろしくおねがいいたします。
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建築構造屋です。 ご友人がおっしゃるように、震災後に基準法の構造規定がいろいろ追加・改定されまして、より安全な建物になっていると言えます。 震災前と後で何が違うかというと、 まず、ピロティ形式の建物の安全性が向上しています。 ピロティ形式とは、1階が駐車場などで壁がなく柱だけで構成されており、2階から上は壁がある、というタイプをいいます。 ピロティ形式の建物で震災前のものは避けたほうがよろしいかと思いますが、震災後(確認申請が平成7年12月以降)の建物であれば避ける必要は無いかとおもいます。 また、耐震スリットの設置方法の規定が変わりました。 これにより、震災前では、例えば廊下やバルコニーに面した耐震スリット付き壁が中地震程度でバリバリに破壊してしまう場合がありますが、 震災後で規定が変わったあとに設計された耐震スリット付き壁は、ひび割れることはあってもバリバリに壊れると言うことはなくなっています。 ピロティ形式でもなく、耐震スリットも無い建物であれば、震災前でも後でもさほど変わりは無いと思って頂いてよろしいかと思います。
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基準法上の問題で考えると、新しいほど問題箇所が修正されているので安全と考えられるようです。 ただし、震災による問題を修正した改正前後の差は、よく話題に出ている1981年の改正前後ほどの差はないようです。 また、週刊誌などでは以下のようなことも言っています。 イーホームズなど民間確認期間が認可された以降の物件は確認申請が緩くなっているので、あまり良くない 但しこれについては、それ以前でも行政による確認申請でも偽装物件の見逃しが多数ありましたので、当てにはならないと私は思います。 次のような記事もありました。 中古マンションの場合10年程度経過すると管理がしっかりしているマンションでは大抵大規模の修繕などを行い、問題のある建物ではその時点で瑕疵が発覚しているので、管理が行き届いている建物で、10年程度経過したもので、問題が現れていないものは、質がよい建物と考えられる。 構造設計や施工上の問題というのは建物の品質に大きく関与するものですが、それに劣らず劣化対策も大事な要因ですので、これは一理あると思います。 偽造物件の状況を見るとひび割れなど1年程度で多数発生しているものもありますので、10年経過して大きな問題がないのは(特にその間に震度5程度の地震などを経験していれば)、建物の質の目安になると思います。 震災の前後ということ以上に、中古物件を探すには管理体制のしっかりしたメンテナンスの行き届いた物件を探すのがよいと思います。 中には管理組合が全く機能しておらず、まともな修繕積立金がないものもありますので(修繕積立金は前所有者のものを購入者が引き継ぐことになっています。逆に未払いがあるとそれも引き継ぐことになります)。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 具体的な例をあげていただき、大変参考になりました。 建築のことは素人にはなかなか理解できず、難しいですが、 じっくりと物件探しをしていきたいと思います。