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have toを「しなければならない」と訳してはなぜいけない?

viveの回答

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  • vive
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回答No.7

 受験英語風に言えば、問題の英文は、(1)と(2)の文を関係代名詞でつないだ(あるいは、(1)のthe passionに(2)の文をつないだ)結果、出来上がった文ということになります。 (1) I have always wondered at <the passion>. (2) Many people have <a passion> to meet the celebrated.(to以下は、passionの内容を説明する不定詞で、学校英語(あるいは、伝統文法)の「分類」に従えば、形容詞用法のto不定詞) (1)のthe passionのあとに(2)をつなぐために、(2)のa passionを関係代名詞のthatに変え、次に、主語の左側の接続詞の位置に移動して、that many people have <...> to meet the celebratedとするのでしたね。この場合、thatは目的格なので、省略すると、問題の英文になるのでした。 つまり、have a passion toのa passionが関係代名詞に姿を変えて、位置を変えたために、結果としてhave toという語順になっただけで、義務・必要性(あるいは、助言)を表すhave toとは異なるわけです。 ここまでの話が分かっていれば、(3)を見ても、「私が言わなければならないことがある」とは意味を取りませんね? (3) There is something I have to say. 実は、問題の英文の真の問題点は、the passionのtheの解釈にあります。学校英語のレベルでは、「the+名詞+制限的関係節」の構造を、常に、単純に「被修飾の名詞+修飾の文」と捕らえますが、これは、英語の本質を大きく見誤るものです。 この構造は、左側にどのような表現が現れるかによって、読み方が変わることがあります。 ここでは、wonder atがbe surprised atを表すために、the以下は、感嘆文の読みを持ちます。感嘆文というのは、値が極値(最大か最小)に大きく振れるために驚きの気持ちが出てくるので、平叙文にすると、greatを使ってtheの部分の意味が具体的に表されます。 おそらく、受験英語のレベルで言うと、 (4) We were surprised at the ease with which he solved the problem. のような例文が引き合いに出されるのではないかと思います(このwere surprised atをwondered atにすれば、本質的な問題はまったく同じになります)。 whichの先行詞はeaseなので、with ease=easilyとなります。つまり、with whichで実質的に1語の扱いになるので、*We were surprised at the ease (which) he solved the problem with.のように、前置詞をあとに置く語順(一般に、口語的と考えられている語順)は、この場合、非文法的で、英語としては誤りです。 (4)に話を戻すと、感嘆文は「非常に~だ」を含む平叙文に相当するので、(5)のように言い換えることができます。 (5) We were surprised that he solved the problem with <great> ease. 問題の英文も、隠れている平叙文に戻すと、 (6) I have always wondered that many people have a great passion to meet the celebrated.と言い直すことができます。 日本語にすれば(それがこなれているかどうかは別として)、「有名人というだけで、多くの人が会いたいという気持ちを非常に強く持つのには、いつも驚かされてきました」とすることができるでしょう。 英語は、語順を優先したために失ったものも多い言語です。形だけを手がかりに一意的に意味が決まると思うととんでもない目にあうことになります。前後の文脈や、その場の状況をよく頭に入れて、何を言いたい文なのか考えることが大切です。

hirotugu1989
質問者

お礼

わざわざ永い解説文ありがとうございました。 タメになりました。

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