• 締切済み

オキシランの加水分解

こんにちは。お願いします。 授業で酸塩基触媒作用について勉強しました。 そのときにオキシランでの加水分解での触媒作用が例として紹介されていました。HAで記される一般酸とH+の特殊酸では触媒作用が違っていました。 そこで,演習としてオキシランの加水分解に対するギ酸(pKa=3.752)と酢酸(pKa=4.757)の一般酸触媒作用の違いを示せというのがでたんですが, ギ酸も酢酸も弱酸でほとんど解離していないので同じように触媒作用をするのではないかと思ったのですがよくわかりませんでした。 うまく説明できる方お願いします。

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数2

みんなの回答

noname#62864
noname#62864
回答No.2

ギ酸(解離していないもの)の方が触媒定数が大きいとのことですが、同濃度で比較し増すと、酢酸(解離していないもの)の方が量は多いはずです(弱い酸なので解離度が低いから)。 その一方で、[H3O+]に関しては、ギ酸の場合の方が高濃度のはずです。したがって、一般酸触媒反応の内の[H3O+]に由来する分に関しては、ギ酸水溶液の方が速いということが言えます。 これらのことを総合的に考えると、少なくとも、[HCOOH]/[CH3COOH]が、0.31よりも大きければ、RCOOHに由来する反応は、ギ酸溶液中で速いことになりますので、([H3O+]に由来する反応は、上述のようにギ酸水溶液で速いわけですから、)必然的に全体の反応速度はギ酸水溶液中で速くなるはずです。 要するに、同濃度で比較した場合、解離していないカルボン酸と、解離したカルボン酸によって生じる[H3O+]の両方を考慮する必要があるということです。 後者に関しては、常にギ酸水溶液の方が速くなり、前者に関しては、解離していない酢酸とギ酸の割合によって変わってきます。その割合はpKaから計算できるはずです。 >「反応が速い=ギ酸の酸性HによってオキシランのC-O結合がきれやすくなる」 ということになるのでしょうか? 酢酸のHはギ酸のHの0.31倍の強さの触媒であると考えればよいでしょう。しかし、それは、H3O+と比較するとかなり弱い触媒のようです。

sanachi3544
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 参考にさせていただきます。

noname#62864
noname#62864
回答No.1

何をどこまで示せばいいのか、非常に曖昧ですが、pKa値だけしか与えられいないのであれば、示せることは知れていると思います。 一般酸触媒反応ということですので、触媒になる可能性があるのは、RCOOH, H2O, H3O+ということになります。 [H3O+]はカルボン酸の濃度とpKaから計算できるはずです。 ギ酸の方が強酸であることを考慮すると、同濃度での比較では、ギ酸の方が[H3O+]は大きくなるはずです。 その反面、[RCOOH]は酢酸の方で大きくなるはずです。 [H2O]は事実上、どちらの場合も同じと考えて良いでしょう。 一般酸触媒反応では、それぞれの酸の触媒としての強さを表す「触媒定数」も考慮する必要があり、これがわからない限りはこれ以上の議論は出来ません。 仮に、ギ酸と酢酸の触媒定数が同程度であり、それらに比べてH3O+の触媒定数が大きいのであれば、ギ酸触媒存在下での反応の方が速くなることになります。 実際に、この手の反応においては、多くの場合、H3O+の触媒作用の方がRCOOHのものよりもはるかに大きくなっています。

sanachi3544
質問者

補足

触媒定数はブレンステッドの一般酸触媒反応式で求めると 酢酸/ギ酸=0.31でした。 ギ酸のが触媒定数が大きいので反応が速くなると考えてよいでしょうか? 反応の様子で律速段階で考えると 「反応が速い=ギ酸の酸性HによってオキシランのC-O結合がきれやすくなる」 ということになるのでしょうか?

関連するQ&A

  • エステルの加水分解で…

    エステルの加水分解で酸触媒では可逆反応なのに、どうして塩基触媒では不可逆反応なのでしょうか。私が予想するに、反応の最終段階でなにか関係するのではないかと思うのですが…。

  • エステルの加水分反応について

    酸触媒および塩基触媒によるエステルの加水分解反応機構について教えて頂けますでしょうか。

  • 緩衝液内で加水分解を起こした際のpH変化について

    緩衝液の原理を自分なりの理解で説明します。 その中に弱酸とその塩が混ざりこんでおり、イオン化した際に発生する酸が一方で発生した塩基と結びつき、結果としてpHは一定に保たれると理解しております。 ではその理解で正しい場合、緩衝液内で加水分解を起こしたらどうなるか? 例えば酢酸エチルやp-nitrophenyl acetateなど加水分解を起こすものを緩衝液に加えたら、pHはどう変化しますでしょうか? 自分としては、加水分解により一方的に液体内の酸なり塩基を奪うものと考えておりますので、普通の液体と同じようにそのpHを急激に減少するものと考えております。 よって、加水分解による急激なpH変化を抑える事は、緩衝液ではむりなのではないでしょうか? どなたか分かるかた、ご教授いただければ幸いです。

  • 酢酸イオンの加水分解について

    酢酸イオンの加水分解は、どの程度起こるのでしょうか? 酢酸イオンの加水分解定数をhとすると、どんな参考書を見てもh<<1と考えるとしていますが、酢酸は弱酸のためh<<1とは考えられません。 ぜひ、教えてください。

  • エステルの加水分解

    エステルは酸でも塩基でも加水分解されてカルボン酸を与えますが、酸と塩基の選択性はあるのでしょうか? 他の溶液には関係が無いと思います(反応速度を突かれると痛いですが) よろしくお願いします

  • 加水分解について

    酢酸ナトリウムの加水分解についてなんですが、教科書には次のように説明されていました。 酢酸ナトリウムはイオン結合の物質であるから水中ではほぼ完全に電離する ここでCH3COO-は弱酸のイオンであるから一部は水分子からH+を奪ってCH3COOHになる。 その結果、OH-がH+より多く存在するので塩基性となる。 ほぼ理解できるのですが、一つだけ良く分からないところがあって、酢酸ナトリウムが電離することによって現れるNa+は新しくできたOH-とは反応することは無いのでしょうか? 友人に聞いてみてもそもそもそんなところを気にする人すらおらず、よくわかりません。 どなたか教えていただけないでしょうか。お願いします。

  • 加水分解について

    滴定における終点を知る場合、指示薬を用いますが、指示薬を選ぶ場合加水分解の効果を考慮に入れなかれ場ならないと聞きました。 滴定はビュレットなどを使用するときなど、酸-塩基(例えば、塩酸-水酸化ナトリウム等)を反応させてやるので水に溶かす加水分解は関係ないと思うのですが、どこが関係あるのか分かりません。どうか分かる方おしえてください。

  • デンプンの加水分解

    急いでいます。デンプンの加水分解における酸と酵素の作用の違いについて教えてください。

  • 酸触媒下におけるエステルの加水分解

    酸触媒下(希塩酸)における、エステル(酢酸エチル)の加水分解を、先日、実験で行いました。 数分おきに酢エチ+塩酸の入った三角フラスコから少量ずつ取り出し、水酸化ナトリウムで滴下して生成した酢酸の量を滴定する実験なのですが、ココで疑問があります。 滴下した水酸化ナトリウムは、触媒として存在している塩酸とは反応しないのでしょうか?

  • エステル加水分解

    今回は塩基によるエステル加水分解(けん化)についての質問です。ちょっと初歩的ですが混乱しています。 参考書(マクマリーなど)をみると水酸化ナトリウム(塩基)と水で加水分解し、最後に酸溶液を加えるとカルボン酸が得られるとなっています。 ここで水はどんな役割なのでしょうか? だって最初にOH-がCOOのCを攻撃すると思いますが、このOH-というのは水酸化ナトリウムからきたものですよね? よろしくお願いします。