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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:R. シュトラウスのエレクトラ)

シュトラウスのエレクトラについての質問

Ta595の回答

  • Ta595
  • ベストアンサー率57% (525/911)
回答No.1

こんにちは。 オペラ同様,回答もややこしくなりそうですが(笑),ご了承ください。 オペラの台本の元になっているのはソポクレス(ソフォクレス)によるギリシア悲劇「エレクトラ」で,この戯曲はオペラと同じ場面で終わっています。 ただし,この話には前ふりの部分と後日談もあって,それはアイスキュロス「オレステイア(オレステス三部作)」として語られています。 アイスキュロス「オレステイア」は, ・アガメムノン(エレクトラの実の父親が殺される話) ・供養する女たち(オペラ「エレクトラ」に相当する部分) ・慈しみの女神たち(母殺しをしたオレステスのその後) からなります。 これによれば,オレステスは,復讐を遂げた後,今度は自分が復讐を司る女神たちに追われ続ける,という事になっています(最後は一応円満に解決するようですが)。 また,ご存知かもしれませんが,この物語にはさらなる前置きがあります。 ・アガメムノンは,トロイア出征(これは,所謂「トロイの木馬」作戦が出てくる戦争のこと)のために,実の娘を生贄にしている。これが自分の妻クリュタイメストラに恨まれ,殺される理由。 (つまり,エレクトラとしては,父殺しの母は憎いけれども,姉殺しの父は愛している,という事) ・しかし,アガメムノンのトロイア出征にも,自分の兄嫁ヘレネがトロイアに連れ去られた,という理由がある。 ・アガメムノンの父アトレウスとアイギストスの父テュエステスは兄弟にして政敵。政争に勝ったのはアトレウスだが,テュエステスはアトレウスの妻(アガメムノンの母)と不倫関係であった。これに気づき怒ったアトレウスは,テュエステスの子供(アイギストスの兄)を殺し,テュエステスに食べさせる,という暴挙を犯す。 つまり,アイギストスにとってのアガメムノンは,「自分の兄を殺して自分の父に食べさせたヤツの息子」であり,これが恨みを抱く理由です(ちょっと逆恨みっぽいですが)。 ・そして,そもそもの事の発端となった,アガメムノンの兄嫁ヘレネをトロイアに連れ去った張本人,そして,トロイア出征のために生贄を求めた張本人,これらはなんと,ギリシア時代の「神様」,ということになっています。 ・・・と,回答している私も訳が分からなくなるくらい,単純な善悪ではとても割り切れない複雑な関係になっています。 こちらにエレクトラを巡る因果応報についての詳細な解説が,家系図つきで載っていますので,よろしければご参考に。 http://homepage3.nifty.com/operasuzume/Elektra.htm その他,このあたりも参考になると思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2 http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/geiron/geiro02.html http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/geiron/geiro03.html 総合的に理解するには,ギリシア神話の全体像の把握が必要になってきそうですが,正直,そこまでは私もきちんと分かっていません。 私にとっても大変勉強になりました。ご質問ありがとうございました。

noname#13899
質問者

お礼

ギリシャ神話は私も好きで、特にトロイに関する登場人物に感心があります。Elektraはオペラでは主人公ですが、神話では脇役に過ぎないのがまたおもしろく感じられ、このStraussの傑作に興味を持ったのです。 確か原作ではElektraは生き延び結婚までするのではなかったでしょうか。きっと、オペラ用の台本は当時のHofmannsthalによるものなので、その辺りは劇作家として書き換えたものなのでしょう。考えてみれば、あの様な環境で育ったElektraが立派に結婚出来るとは思えない。狂気でヒステリックな女を誰が嫁に迎えるか。あれほど復讐に燃え、燃え尽きたElektraを行き延ばせるのは反対に無残だと解釈できますね。 Hoffmansthalの台本では、Orestは最後に宮殿の扉を閉め、Chrisothemisの呼び声にも答えないまま、幕が下ります。そこの解釈が曖昧になっているのです。それとも「曖昧」で終わらせ、そこを観客それぞれに想像させると言う目的なのかも知れませんね。 ギリシャ神話でも噛み合わないところが沢山あるので(あなたがきちんとわかっていません、と言うのもこれでは仕方ない!)、20世紀初めのHoffmansthalの話がかわっていても当然のことですね。Oresteiaは5世紀BCですからねえ。SophoclesはこのPlayでGrand Prixを取ったらしく、あの頃から既にコンクールがあったということに更に関心しました。 ギリシャ神話っておもしろいですね。一度、トロイにはまってしまい、生き延びたAeneasを追って、義父の火の神が剣を鍛造した場所Vulcano島に行ってきました。ギリシャ神話を肌身に感じ、それは壮大な気分に浸れました。今回はAgamemnonの軌跡を辿っていて、Straussのオペラに遭遇したわけです。 ご丁寧に書いてくださり、本当にありがとうございました。

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