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Bragg反射

indiの回答

  • indi
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回答No.4

岩塩型(NsCl型)の場合観測される強度Iは 構造因子Fと言うものを計算すると分かるのですが、 hklが全て偶数の時、I ∝ (f- + f+)^2 hklが全て奇数の時、I ∝ (f- - f+)^2 hklが偶奇混合の時、I = 0 となります。 f-はアニオンの原子散乱因子(X線を散乱させる能力) f+はカチオンの原子散乱因子 です。 原子散乱因子は電子の数に大きく影響を受けます。 kz1975さんの解説の通り、 hklが全て奇数の面の回折は、 KClの場合アニオンカチオンの電子配置が ともにAr型のため等しくなってしまい 回折ピークが消滅してしまいます。 したがって、KBrのように通常の岩塩型はhklが偶数のみ又は奇数のみの面を観測できるのに対し、  例;(111),(200),(220),(311),(222),(400),(331),… KClのようにアニオンカチオンの電子配置が同じになってしまうものはhklが偶数のみのものしか観測できないわけです。  例;(200),(220),(222),(400),(420),… 原子散乱因子の事、構造因子の事、強度の事、その他の事で疑問点がございましたらまた質問してみてください。 答えられる範囲で答えますんで。 頑張ってくださいね。 僕も今学生実験で学生に教えているので、 どういうことが分からないのか興味ありますし、 教える練習にもなるので~ 楽しく実験してくださいね。

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