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○○も視野に・・・

ニュースでよく聞きますが 「警察では○○も視野に捜査を進めています」 という言い方は、文法的におかしくはありませんか? ええ、視野に「入れて」なんでしょうね、意味はわかります。 でも、副詞節で述語部分の省略ってできるのでしょうか。 「きのうはディズニーランドに(行って)楽しかった。」 たとえば、この「行って」は省けますか? 私は、「あまりの痛みに医者に駆け込んだ。」 のような文体も、何となく舌足らずだと思います。 「たまりかねて」のような一語が抜けているように感じるからです。 もちろん、文字数の限られている新聞の見出し語なら仕方ないのかもしれませんが、記事本文や、口で読むニュース原稿にはふさわしくないのではありませんか?プロの書く文章ならば。 認識が間違っていたらすみません。

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noname#107878
noname#107878
回答No.3

 おっしゃる通りです。「警察では○○も視野に捜査を進めています」といったぐらい長いフレーズなら、いくら時間が気になるニュースキャスターでも、やはり「警察では○○も視野に入れて捜査を進めています」と言うべきですよね。本来お手本となるべきこうしたニュース原稿も最近ではとかくおかしな表現が目立ちます。  ただ、これがキャッチフレーズだとか見出しなどともなると、言わんとすることをスッと読者が飲み込める範囲で極力短くすることが求められますから、「警察○○も視野に捜査」といったぐらいの書き方はするものですが、こうしたことはもう習慣として、互いに認め合っているから意味が分ると言ってもいいでしょう。英語の新聞なんてもっと極端に縮めたタイトルもありますし。  もちろん「きのうはディズニーランドに行って楽しかった。」の「行って」は、本来は「行ったこと」が大切な要素ですから省けませんが、「あまりの痛みに医者に駆け込んだ。」、これは慣用的な言い回し、と言うか慣用的な略し方。  「あまりの美しさに(圧倒されて)しばし呆然と....」などと、本来は文法的には正しくないのに、( )部分が無くても意味が通じますから、その部分を略すことになんとなく慣れてしまっているんでしょうね。

pbf
質問者

お礼

見出し語ですが、「井川・先発も大敗」などは、そうとう省いていますが、意味は通じますし、むしろその方が見出しらしいですよね。 でも、だからと言ってその調子で本文にまで登場してくると、違和感を覚えてしまうんです。 慣用的な略し方、タイトル、正確な言い回し、私も混同しないようにしたいと思います。 教養のない私にもとてもわかりやすく説明いただいて、ありがとうございました。

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  • kanpyou
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回答No.4

>たとえば、この「行って」は省けますか? 「きのうはディズニーランド。楽しかった。」 典型的な、「うなぎ文」です。 ************************ 「警察では○○も視野に(入れ)、捜査を進めています」ですが、「視野に入れる」ということが『比喩表現』なので、既に、文章としての正確さを欠いています。 「警察では、○○での立件を含めて、捜査を進めています」とするのがよいかと思います。 『適用できるかできないか』、『するかしないか』という微妙な状態を、曖昧に表現しているのだと思います。

pbf
質問者

お礼

私もこの表現、報道なのに文学的で、なんとなく好きになれません。 「遺族は、ますます悲しみを募らせていた」なんて聞くと、テレパシーなのかと言いたくなります。 「視野に入れる」は、ある詩人に言わせると、一昨年のマスコミ「裏」流行語大賞なんだそうですよ。今年は間違いなく「結果を出す」でしょうね。 わかりやすい説明をありがとうございました。

  • kanpyou
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回答No.2

4.3.うなぎ文・こんにゃく文 一語文の延長として、二語文がある。「パパ、会社。」のようなもので、幼児が一語文の次に発する。しかし、幼児でなくとも「ぼく、うなぎ。」のような発話は、一般に行われる。これは、「ぼくはうなぎだ。」という「うなぎ文」に類する。うなぎ文には情報の端折りがある。状況によって、注文するのがうなぎであったり、好きなのがうなぎであったりする。「ぼく、うなぎ。」は「ぼくはうなぎだ。」のように分析的ではなく、「ぼく」と「うなぎ」という二つの対象が、そのままの形でただ並べて提示されている。尾上(1982) が「AハB(ダ)」について「「は」という助詞は、AとBの間の論理的な関係には関与しない。」「映画の二つのショットのモンタージュが表現として一つの意味関係を構成するのと対応する。」としているそのことが、ハの場合よりもよりぴったりと無助詞の場合にあてはまるように思われる。 「こんにゃく文」というのは、95年度科研費重点領域研究「音声対話」の多様性ワーキンググループが名付けたものである。「こんにゃくは太らない」のような表現で、うなぎ文同様、情報の端折りがある。「こんにゃくを食べても太らない」という意味で、こんにゃくそのものが太るかどうかということを話題にしているのではない。この表現は、無助詞にして「こんにゃく、太らない」とすると許容性の低い表現になる。しかし、疑問文の「こんにゃく、太らない?」や、情報提供の「こんにゃく、太らないよ。」のようにすると、可能になってくる。他の一般の文の場合の傾向と同様である。2.で述べたように、このような表現の場合に、結合価で把握できるような格関係から離れていく。 http://logos.mind.sccs.chukyo-u.ac.jp/jcss/CONFs/maruyama.html うなぎ文(鰻文) http://www.k-freed.com/private/zatubun/unagibun.html

pbf
質問者

お礼

そういった表現に、うなぎ文・こんにゃく文という呼称があるのは存じませんでした。 いっけん理論的な整合性がないようですが、りっぱな日本語ですね。 私の質問させていただいた例文も、その範疇でしょうか。 たいへん勉強になりました。

  • sqwe-ir
  • ベストアンサー率23% (79/332)
回答No.1

例えば、被害者の受けた傷が多数あったので怨恨の線で捜査を進めている。 また、強盗の線でも捜査を進めるのが当たり前なのです。 これを、強盗も視野に入れるとは異様に感じます。 また、プロですから、視聴者の納得の行く捜査をして頂きたいですね。 かもしれないので捜査中ですの発言はいけません。 見ているだけでも困ります。 二方向から操作中が正しい報道です。 あまりの痛みに医者に駆け込んだ。 ですが、やはり自分で走れますから健全です。 捜査の進行状況。 警察の見方。 捜査の成果。 患者の容態。 この場合、視聴者の求める情報は全く報道されていません。

pbf
質問者

お礼

報道では、客観的に正確な事実のみを述べるべきだということですね。 おっしゃるような例文なら誤解はあり得ないと思います。 たいへん参考になりました。

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