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力学的運動量とエネルギーの違い

stardust112の回答

回答No.3

運動量の説明は難しいので理解できなければそれでもいいです。 n個の質点系を考えるとi番目の質点の運動方程式は Fi↑=Mi*dVi↑/dt↑ ですからこれらn個をすべて足すと F1↑+F2↑+F3↑+…+Fn↑=d(M1*V1↑+M2*V2↑+M3*V3↑+…+Mn*Vn↑)/dt となります。 ここでこの質点系の内力(質点同士の及ぼす力)は互いに作用反作用の法則で打ち消しあいますから結局残るのは外力のみなので f(外力)=d(M1*V1↑+M2*V2↑+M3*V3↑+…+Mn*Vn↑)/dt となります。 ここで外力が0のときは d(M1*V1↑+M2*V2↑+M3*V3↑+…+Mn*Vn↑)/dt=0 つまり微分して0となるものは M1*V1↑+M2*V2↑+M3*V3↑+…+Mn*Vn↑=一定(定数) これは運動量保存則ですね。 この式があらわしているのは外力が働いていない系では運動量は保存します、ということ。 エネルギーはここでは関係していません。 ではいよいよエネルギーです。 まずあなたの考えた衝突を出してみます。 式は運動量保存と衝突の式ですね。 (1)M1*v1+M2*v2=M1*V1+M2*V2 (2)e=-(V1-V2)/(v1-v2) そしてこの衝突で失われるエネルギーΔEは ΔE=(1/2*M1*v2^2+1/2*M2*v1^2)-(1/2*M1*V2^2+1/2*M2*V1^2) =M1M2(v1-v2)^2*(1-e^2)/2(M1+M2) となります。計算は煩雑なので省略しましたが自分で確かめてくださいね。 さてもうわかりましたか? 弾性衝突ならばe=1なのでΔE=0となり、力学的エネルギーは保存されます。 また非弾性衝突ならeは1ではないのでΔEは0ではない、つまり力学的エネルギーは保存されません。 エネルギーの関係と外力がないというのは無関係であることが理解してもらえたでしょうか?

参考URL:
http://study-net.sakura.ne.jp/
rad-sato
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 運動量と運動エネルギーは次元の違うものなので、別々に考えて計算するとたしかに運動エネルギーは失われていて、外力がないという事はエネルギー保存に関係ないことは分かります。 ただ、やはり運動量という概念と運動エネルギーという概念をきちんと理解していないからだと思います、非弾性衝突で熱でエネルギーが失われているのに、質点の移動速度は変わらない。そういったこともどうしてか腑に落ちません。(実際は、質点の移動速度が同じでもNo.1さんの説明のとおり、相対運動のエネルギーは失っているので当然なのでしょうが) 私の中では運動エネルギーは、位置エネルギーや熱エネルギーなど、エネルギーの一種で、それの持つエネルギーは、他のエネルギーと比較し、(mV^2)/2であらわされると思ってます。では、No.2の方のようにそれを微分すると運動量になり、質点型の速度Vと質量mの席であらわす・・・・といっても、それがどういうものか説明できません。当然、次元が違うので別物というのは理解できるのですが、やはり運動量の概念は難しいのでしょうか?とりあえず、今は運動量はmVであらわされて、外力が働かない状態で衝突し前後を比較すると保存されているのが分かる・・・・といった理解が妥当かもしれません。 いろいろ書いていただき本当に感謝しています。 余談ですが、ベクトルはよく本ではイタリック体でかかれてますが、パソコンではNo.1さんのように大文字で表現されたり、No.3さんのように矢印をつけたり、創意工夫がすばらしかったです。ありがとうございます。

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