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外国の考古学を勉強したい!
こんにちは。 私は今高校2年生で、進路について悩まされています。うちの高校はエスカレート式で、中の上ほどの成績を保っていれば、受験しなくても付属校のようにそのまま大学推薦がもらえるのですが、私は受験しようかと迷っています。その理由が、うちの大学にいきたい学部がないんです。 私は、昔、アメリカに住んでいて、そこの教育課程で、西洋考古学(ナスカ、インカ、エジプトなどなど)を頻繁に習いました。それで考古学に魅了されて、大学でも考古学を勉強したいと思ったんですけど、うちの大学には文化史学科しか、歴史を勉強するところがないんです。 どなたか、西洋考古学を勉強するのに良い大学をご存知ありませんか? よく聞くのが早稲田大学なんですけど、どうもあそこはエジプト考古しかやっていない気がするんです。私はどっちかというとペルーなどを勉強したいんですけど、早稲田でもエジプト以外のものを勉強できるんでしょうか? 考古学には英語力が必要、と頻繁に言われてますが、アメリカで考古学を勉強していたので英語力には自信があります。とりあえず、大学の難易度は気にせずに、大学の名前だけ挙げて下さると嬉しいかも・・・(難易度は自分で判断します)
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考古学が好きな人が増えると嬉しいですね。 高校2年生とのことですが、ハイスクールの一般教養で、考古学入門を学ばれたのでしょうか? これはアメリカ大陸の南のほうの文化を学ぶため、考古学を切り口にしたのだと想像します。まちがっていたらごめんなさい。 ●日本語で学ぶほうが楽なら国内で進学を 考古学は、どの学問でも同じだけれど、学問として基礎となる考え方をしっかり身につけることが大切です。ほかの学問と比べた特徴。 1)最初に、資料・遺物の取り扱いを学ぶために時間を割くこと。 2)その知識を身につけてから、現場で発掘。 1)については、国内で進学することを勧めます。以下に書くとおり、自分のプロジェクト企画ができるのは、修士(大学院)に進んでからです。大学1~2年生で身につける一般教養と考古学の基礎知識は、いかにしっかり身につけるかが大切です。 基本の概念を学びながら、ペルーの研究に関する英文の雑誌・研究発表を読むと、効率がよいと思います。 学校を選ぶ基準として、二つ、頭においてください。考古学は、いろいろな分野の知識があると、どんどん面白くなります。 ・一般教養で比較文化・人類学・歴史学が学べる大学。 ・修士(Master)か博士(Doctor)を取る道がある大学。 二番目の条件。将来、考古学者になるため発掘プロジェクトの立案をしたいなら、発掘助成金の申請などは四年制大学を卒業しただけでは応募条件を満たさないからです。 ●情報の集め方 ペルーに興味があるということですが、たぶんインカ帝国のことをさしているのですね。研究会のウェブサイトを見ると、日本国内のどの大学で、どんな先生が何を研究されているかわかります。その人が教える大学へ進む方法はどうでしょうか? 会員になると、研究発表を聞くこともできます。 http://www.h6.dion.ne.jp/~andes/ ●インカ、アンデスの遺跡出土品の保存に尽くした日本人 天野博物館友の会 2005年度 講演会 http://www.peru-japan.org/Anews.html 講演会がちかぢか開かれるとのこと。ペルー大使館のサイトで情報を見てください。上記と同じで、同じ興味を持つ人に会って話を聞くチャンスです。 ●アメリカの大学で働く日本の考古学者 http://www.siu.edu/~perspect/02_sp/shimada.html ペルー研究の学者に尊敬される方です。 失礼を承知で、ここからちょっときついことを書きます。大人ぶって上から物を言うような印象を受けたら、許してください。 (A) あなたが考える考古学はどちらですか? というよりも、次の両方どちらも学ぶのが「考古学」だと考えていますか? 大学によって、現場での作業をカリキュラムで重視しているのか、すでに豊富な資料・遺物を持っているから、それを研究するのか、特徴があります。 1) 現場での発掘に参加したい。 http://www.meiji.ac.jp/bungaku/course/archaeology/curriculum.html 2) すでに発掘された資料から、その遺跡をめぐる文化史を考えたい。 http://www.flet.keio.ac.jp/dep/aande.html (B) 考古学の大まかな仕事を、一度、体験してみては? 英語に不自由がないなら、学校の休みを利用して、海外の発掘ボランティアに参加することも有意義です。同じ興味を持つ人たちに会えるし、発掘がどんな仕事かわかります。ペルーの考古学現場へ! 発掘→遺物整理(掘り出したものを記録する)→保管(空気中でいたまないようにする)→分析(作られた年代や使われ方を調べる)など、プログラムによって課題と参加条件が異なりますから、確かめてから参加してください。 ・英語の解説(2006年のプログラムあり) http://search.atomz.com/search/?sp-q=peru+archaeology&Submit1=Search&sp-a=0001233a-sp00000000 ・英語の解説(2005年のプログラムあり) http://www.earthwatch.jp/project/projectlist/world/6_sa/perus_wari_empire.html ●大学院からアメリカに留学する場合 http://andes.exblog.jp/pg/blog.asp?eid=a0007579&iid=15&acv=&dif=&opt=2&srl=2041277&dte=2004%2D10%2D05+03%3A33%3A00%2E000 日本で大学進学をするとして、国内で考古学の基礎を固めておき、大学3年生もしくは修士から海外留学を考える方法はどうでしょうか。 あなたがいままで、アメリカで教育を受けた期間が長いなら、大学から海外を志望することもできますが、学費その他、経済的な負担をどうするのか、考えてくださいね。アメリカ国籍がない場合、学費はアメリカ人学生の2倍近くかかることもあります。
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アンデス考古学の第一人者が揃っているのは東京大学でしょう。泉精一、増田義郎などで検索すれば両教授の研究実績、著書などが分かると思います。 http://hammer.prohosting.com/~antigua/introduction.html なお複数の大学について調べるなら国立民族博物館に情報を求めることも可能でしょう。
お礼
ご解答ありがとうございます。博物館に情報求めてみようと思います。
お礼
非常に詳しいご解答、ありがとうございます。なるほど、考古学を勉強するにも色々な大学があることがわかりました。非常に参考になりました。