生産関数のモデル推計について

このQ&Aのポイント
  • 生産関数のモデル推計において、Y=A・K^α・L^β (α+β=1)というモデルを変形し、Yの対数をとった式による回帰分析で労働分配率や資本分配率を求めることができます。
  • 資本分配率や労働分配率を分析1で求めた後、それらの値を他のモデルの分析に応用することは可能です。
  • 分析2ではYの上昇に対するKやLの要因分析を行い、Y=T・K^α・L^β (α+β=1)のモデルを使用します。もし検定がクリアできない場合、分析1で求めた労働分配率や資本分配率を使用して分析を進めることができます。ただし、稼働率はAに吸収されているため、その点には注意が必要です。
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生産関数のモデル推計について

Y=A・K^α・L^β  (α+β=1) ・・・(1) というモデルがあったとします。 これを変形して lnY=lnA+αln・K+βln・Lとし、 Y:GDP K:民間資本ストック L:就業者数 といったデータを用いて回帰分析をしますと、 資本分配率であるαや労働分配率であるβが求まりますよね?ここまでを分析1とします。 分析1で求めた労働分配率や資本分配率を 他のモデルを用いて分析する際に使用しても いいのでしょうか? 分析2の目的は、Yの上昇に対するKやLの要因分析であるとします。 分析2のモデルは Y=T・K^α・L^β  (α+β=1) ・・・(1) データを Y:GDP K:稼働率×民間資本ストック  L:就業者数 として回帰分析をすると検定をクリアできない場合、 すでに求めた労働分配率や資本分配率を 当てはめてその後の要因分析を進める事は可能ですか? 『分析1では稼働率はAに吸収されていたから問題ない』という言い訳(?)は通用しませんか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.1

説明の便宜上、 lnY = lnA + αlnK + βlnL + u ...(1) lnY = lnT + αlnK~ + βlnL + v ...(2) とします。ただし K~ は稼働率×民間資本ストックなので、稼働率を W と書くと K~ = K * W と書き表せますから、 lnY = lnA + α(lnK + lnW) + βlnL + v ...(2)' と書き表すことが出来ます。したがって lnY = lnA + αlnK + βlnL + γlnW + v ...(2)'' というモデルにα=γという制約を置いていることと等しいことになります。 推定される係数は、各説明変数の共分散にも依存しますから、(1)と(2)の係数αβが同等であると主張することは、lnW と lnK, lnL の間の共分散が0であると主張することと同義です。さらにα=γという制約がかかっていますので、ちょっと難しいかな、という印象があります。 ただ、そういうことに目を瞑って分析するのも一つの手です。事実、(1)のモデルでの要因分析もしばしば行われてきました。 また、(2)では資本ストックのみを稼働率ベースにしていますが、労働投入と資本投入を整合的にするためには就業者数ベースではなく労働時間ベースのほうが望ましいと思います。

ottotto54
質問者

お礼

大変参考になりました。 どうもありがとうございました。

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