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MRSAと敗血症を改善させたいです。

私の父の話です。 糖尿病を長年わずらっており、簡易な足のタコの切除手術をきっかけにMRSAに感染しました。 感染症がその後も進行し、バンコマイシン等の有効な抗生剤も重度の薬疹等で使用を中断しているうちに、今日敗血症の兆候があるとの宣告を受けました。 しかし、有効な抗生剤が現在MRSAに対してないという状態です。 血液中CRPの値は当初の25から4.5まで下がったのですが、先週5.6に上がったのを受けての宣告でした。 このまま経過が悪化し、口内出血、血便が出たらもう最期が近いとのことです。 そこで、過去に敗血症から立ち直った方、そのような方を治療したことがある、知っているだけの方、何でもかまいませんので、 状況を少しでも改善するために何か手段をご存知ないでしょうか? 漢方などの東洋医学、食事療法、マッサージ、奇跡のような話でもかまいません。 藁をもすがる気持ちで、できるだけのことをしてあげたいので、アドバイス・助言よろしくご教授お願いします。

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noname#24819
noname#24819
回答No.3

そうですね。専門的な方からのご指摘なので,少し専門的な解答をさせていただきます。 MRSAは,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌といいます。メチシリンとは,従来,ペニシリンに対して耐性を持っている細菌への殺傷性が有るメチシリンやオキサシリンなどの薬剤にも耐性を持ってしまったStaphyrococcus aureusのことです。 一般的に,カルバペネム系抗生物質は,MRSAの適応ではありません。しかし,同時にカルバペネム系薬剤はMRSAが産生する抗生物質不活化酵素であるβラクタマーゼに対してもかなりの抵抗性を示します。もちろんMRSAの中にはclassIVとよばれる一群があり,その場合はカルバペネム系薬剤も効きが悪いです。しかし,classIVのMRSAに感染していなければ,カルバペネム系抗生物質はMRSAにも多少なりとも効果を示します。 さて,本症例では,バンコマイシンを使用されていたそうですが,ご存知のとおり,バンコマイシンは副作用の強い抗生物質として知られています。そうではあっても,薬疹などで使用を中断し,その間MRSAの放置しておいたために,敗血症になったという行為は,医師としてあまり好ましい行為ではないと思います。バンコマイシンの代わりになる薬は#2の方のご指摘のとおり,3種類ありますし,敗血症ということであれば,さらにMRSAに効くその他の抗生物質も色々使うことが出来ます。 バンコマイシンが効かない,タゴシッドも効果が無いからといって,最期だと決め付けるのは安直過ぎるのではないかと思います。

Jsonson
質問者

お礼

詳しい説明までしていただきありがとうございます。 全くの知識がない私でもこうやって話す材料が増えると、より先生から詳しい話を聞きだせるので助かります。 参考にさせて頂き、今後の方針及び転院の可能性まで含めて考えたいと思います

その他の回答 (2)

  • juns777
  • ベストアンサー率49% (152/306)
回答No.2

ちょっと躊躇しながらお答えいたします。 #1の方の意見もごもっともなんですが、カルバペネム系はMRSA性敗血症でよく使うのでしょうか?歴史的にはセフェム系、カルバペネム系の使用の増大とともにMRSAの発生頻度が増えていますので、感受性を見極めた上ではありますがカルバペネム系は現在推奨される使い方ではないと思います。もちろんカルバペネム系は他の敗血症の場合はかなり有効であると思います。 日本ではバンコマイシン,アルベカシン(ハベカシン),テイコプラニン(タゴシット)の3種類がMRSAに対する抗菌剤として認可されています。(他に鼻腔内MRSA除菌用の局所薬としてムピロシンがありますが、これは今回は除外して考えます)。 >使われた抗生剤は以前はバンコマイシン、現在はタゴシッドを用いているということです。 これは非常に一般的な展開だと思いますし、カルバペネムの有効性は確実ではないと思います。またMRSA用の薬の中ではバンコ→タゴシットが現在は一般的な流れだと思います。 他にはかなり古い使用法ですが、セフォチアムとイミペネム/シラスタチンナトリウム併用やホスホマイシンとの時間差攻撃(年齢が分かってしまいますね)などがあります。 >このように,まだまだ多々な選択肢があります。 >バンコマイシンがダメだからMRSAに対抗する手段が無い,と考えているような医師はヤブです。病院を替わることも検討してみてください。 以上、述べたように日本で認可されている薬は3種類、メインはバンコとタゴシットの2種、あとは確かに多々な選択肢ではありますが決定的ではない組み合わせです。 いずれにせよ、糖尿病ベースのMRSA感染、DIC、敗血症合併となると担当されている先生の対応は、新たな耐性菌を作らないと言う意味でも一般的ではないかと思います。一方的に「ヤブ」と決め付けるのはどうでしょうか…? かなり「裏技」なのですが、ベニロンなどの免疫グロブリン製剤を使うことも可能性としてはありかもしれません。ただこれは絶対に担当の先生とのご相談が必要です。使っても効果がないかもしれません。逆に副作用だけ出る場合すらあります。十分ご相談なさってください。 ご参考になりましたら幸いです。

Jsonson
質問者

お礼

大変参考になりました。 ベニロンの件等、参考にさせていただき担当医と話してみようと思います。 ありがとうございました。

noname#24819
noname#24819
回答No.1

MRSAに対する抗生剤として,確かにバンコマイシンは良く使われますが,それ一つしか有用なものが無いということはありません。たとえば,MRSAに効くもう一つの代表的な抗生物質として,アルベカシンと呼ばれるものがあります。 アルベカシンarbekacinは,アミノ配糖体系抗生物質と呼ばれるもので,細菌が出す抗生物質不活化酵素にも抵抗するため,MRSAなどの耐性菌にも有効な場合があります。 敗血症に対しては,カルバペネム系抗生物質を使用します。さらにMRSAの種類によっては,このカルバペネム系抗生物質も,効果がある場合もあります。 カルバペネムcarbapenem系抗生物質は,非常に強力な抗生物質で,中度以上の敗血症に用いられることが多いです。強力なため副作用もあるのですが,他の薬(シアスタチン,ベータミプロン)などを併用することで,副作用を軽減することも出来ます。 このように,まだまだ多々な選択肢があります。バンコマイシンがダメだからMRSAに対抗する手段が無い,と考えているような医師はヤブです。病院を替わることも検討してみてください。

Jsonson
質問者

お礼

大変参考になりました。本当にありがとうございます。 家族への説明を見る限り、使われた抗生剤は以前はバンコマイシン、現在はタゴシッドを用いているということです。 整理ができておらず書きそびれてしまったのですが、DICも敗血症と共に併発しており、その影響で強めの薬等を控えているのでしょうか? いずれにせよ、医師に御回答を参考に相談させていただきます。 本当にありがとうございます。

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