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国立大学の理系の教授・助教授・助手になるような人はやっぱり英ペラ?
昔々の同級生が入るだけでも難しい国立大学の理系学部を出た上に、現在その大学の助手をしていることがわかりました。 当然なのでしょうが論文(英語)もバシバシ書いているようです。 あの田舎の中学にこんなすごい人がいたのかぁー、しかも同じ歳だなんてー!と感心するばかりです。 そこで稚拙な質問ですみません。 国立大の理系の教授・助教授・助手になるような人って英語で論文を書くくらいなのでやはり英語がペラペラ話せるのでしょうか? 諸外国へ留学(研究?)することも多いかと思いますが外国へ行くのは「必須」なことなのでしょうか? ただでさえ色々な知識を持つのに大変なのでしょうが、そのうえ英語の知識も身につけなくちゃ・・?と感心&尊敬です。 私なんて普通に普通の英会話もろくろく出来なくて苦労して今に至るのに・・・本当に羨ましいです。 国立大のこういうお仕事をされている方の実態???を知りたいです。
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こんにちは! 私自身は研究者として日本の企業からアメリカの大学へ来ておりますが、周りには日本の大学(助手、講師、助教授)から来ている知り合いも多いので、何らかのお役に立てるかもしれないと思い参上しました。 まず、「英語で論文を書く」ことは、「自分の成果を周りに知らしめる」という、研究者として極めて大事な仕事の一つです。しかし、このような英語は、「時間がかかっても、ネイティブに添削を受けてもいいので、極めて明快に分かりやすく書く」ことが大前提です。詩的な表現も、難解な構文も必要ないので、中学・高校できちんと英語を勉強した人なら、実際に場数を踏んでいけばだんだん書けるようになるものと思います。ちなみに、「英語で論文を読む」のは日常茶飯事(世間の動向を知るのに新聞を読むのと同じ感覚)ですので、それによっても「英語で論文を書く」力は向上していきます(ネイティブの書いた論文の表現を自分か書く時に参考にしたりします)。 さて、では「英語で研究の話をする」ということになるとどうでしょうか。論文を書けるような人であれば、自分の研究については英語で説明できるでしょうし、そうでなくても重要なキーワードとなる技術用語くらいは英語で表現できると思います(日本国内でも技術用語は英語のまま使用するのはよくあります)。しかし、ここで一番重要なのは「自分の言ったことが相手に伝わるか(発音、アクセント、イントネーション)」「相手の言うことが聞き取れるか(リスニング)」というところです。 実は、この部分でつまづいている研究者は意外に少なくなかったりします(大学内や学会などで意志疎通に苦労している姿を見るのは珍しくありません)。そういう意味では、一般の方が海外旅行に行って味わう苦労と全く変わらないんです。つまり、「英語で論文を書ける」ことと「英語で研究の話をする」ことはまた違う能力が求められると言えると思います。 それでも、同じ分野の研究者同士が話をするのですから、相手が言いそうなことも予想がつきますし、ちょっと分かりにくい英語にも積極的に耳を傾けてくれますので、十分に有意義な議論が出来ることが多いです(逆に、それがカタカナ英語から脱却できない日本人研究者を産み出している、とも言えるかもしれません)。 しかし、「英語で雑談をする」という段階になると、「英語で研究の話をする」より100億倍高いハードルを越える必要があります。私自身の経験で言うと、渡米直後にネイティブと研究の話をした時はたどたどしいながらも意志疎通が出来たのですが、それが終わって雑談になった途端、相手の言っていることがほとんど分からなくなりました(笑)。 最後に、外国への留学の話ですが、おそらく下記のような意味合いがあるものと思います。 ・最先端の研究がしたい ・自分のやりたい分野と研究室の方向性が一致した ・異国の地でどれだけやれるか武者修行 ・語学の習得 外国へ行くのは必須であるとは思いませんが、私自身の経験から考えて、研究者として、そして一人の人間としてとってもいい経験になることは間違いありません。 最後になりましたが、上記は「へっぽこな私」の周りの世界の話ですので、そのご友人はもっと高いレベルにいる可能性が高いことを付け加えておきます(笑)。
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- juns777
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現在アメリカ在住です。 数年前まで国公立大学で大学院生の指導をしておりました(教授・助教授・講師・助手のどれかでした)。自分で書いた英語論文も少なからずあります。 英語論文:書ける人もいるけど、書けない人もいる (皆かけるのなら、指導する側として苦労はない) 英会話:しゃべれる人もいるけど、しゃべれない人もいる (皆しゃべれるのならもっと簡単に研究者は留学すると思う) 論文と英会話の間に相関関係はありません。研究のサバイバル上、大学に残ることを希望する研究者の留学は必須に近いと思いますが、最初は生活の立ち上げだけでも大変だと思います。研究者は、企業の海外勤務と違って住む所から自分で探して契約しなくてはいけません。電気、ガス、水道、テレビ、保険もぜんぶ自分で契約していくのです。ほんと、大変です。 まあ、大学受験の実力の残りと英語論文の「極端に偏った英語」、あとは付け焼刃の英会話教室くらいでかなり厳しい英語圏での特訓になるのではないでしょうか?3年いるとかなり上達すると言いますが。 多くの研究者が参考にしている「研究留学ネット」を載せておきました。 ご参考程度に。
- 参考URL:
- http://www.kenkyuu.net/
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 経験者のお話、ためになります。私の幼稚な質問のためにありがとうございます。 自分で研究するために自分で家からガス・水道など生活の契約せねばならないのですね。。大変なんですね。 そうですね、大学受験の実力の残りの英語力が一般の人よりはあるかと思います。私の同級生にはそれで世界のためになるよう頑張って欲しいです。juns777さんも頑張って下さい。 URLも見せていただきます。 ありがとうございます。
- cubics
- ベストアンサー率41% (1748/4171)
小柴氏のノーベル賞受賞の式典でのレクチャーをご覧ください。 専門用語や、言い回しは、論文、発表等をこなして行けば、比較的難しくはないですね。 http://nobelprize.org/physics/laureates/2002/koshiba-lecture.html やはりすごいと思うか、この程度でよいのかと思うか、 感想は分かれると思います。 英会話・英語コミュニケーションという点では、プレゼンテーションをしている方の映像と比較するとよいでしょう。
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 ふむー。ちょっとした英語の勉強にもなりそうですね、コレ(^^) 中・高校生にオススメしたいかな。 ありがとうございました。
- MIYD
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人によって様々です。 教授でもカタカナ英語でしゃべっている人もいれば、 元帰国子女でぺらぺらな人もいます。 論文も自分で全部書いて投稿する人もいれば ネイティブの人にかなり直してもらう人もいますし、 やっている人を知りませんが、最近はデータがあれば代わりに書いてくれる会社もあるようです。 留学経験が無くても教授になっている人はいましたが、 最近は留学経験がある人が多いようですね。 でも助手は留学経験が無い人のほうが多いような気がします。 大学によっては籍を置いたまま海外研修で1年位海外に出ることが出来るところがあります。 1年もいれば専門と日常会話のコミュニケーションが(相手があわせてくれれば)取れるようになるようです。
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 みんながみんな、英ペラなわけではないんですね。。でもやはり知識を持った方々と思うので、カタカナ英語でもそれなりに少しは英語の知識があるのではないかなー?と思います。 ありがとうございました。
- 9ma
- ベストアンサー率24% (193/800)
ご質問におっしゃるような環境にいる者です。 英語力は、共通して、論文を書くのは、楽に書くか、苦労して書くかの違いはありますが、大体の人は、できると思います。 話す方は、人によってずいぶん違います。英語での授業も最近は持たされることが多いのですが、非常に苦労して授業する人と、楽にこなす人がいます。 海外に1-2年住む経験は皆さんお持ちですが、中には、10年単位で海外にいた人もいて、こういう人は、確かにぺらぺらです。 ですが、ずばり言って、平均的な人は、1ヶ月、英語だけで生活しろと言われたら、結構きついと考える人が大半ではないでしょうか。教授にとっての重要事項は、やはりあくまで、自分の研究分野です。
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 自分の研究分野が中心なのですね。。。でもやはり英語で生活はきついですか・・そうですよね。 でもせっかくの自分の研究分野の知識と英語力?、もっともっと伸ばして頑張ってそれこそ世界に役立つ人になってもらいたいものです。 それから9maさんも今後頑張って下さい。 ありがとうございました。
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 >最後になりましたが、上記は「へっぽこな私」の周りの世界の話ですので、そのご友人はもっと高いレベルにいる可能性が高いことを付け加えておきます(笑)。 いえいえー。ありがとうございます。 私の幼稚な質問にこんなに丁寧にお答え下さって感謝します。 日本だけに留まっていても知識の範囲が狭いだけですよね。だから研究などのために海外へ出るのですね。 勉強が出来ないのも大変ですが、勉強が出来る人ってのもやっぱりそれなりの苦労をしているのですよね。。。 ゼヒ最先端の研究をして世界のために役立つ人になって欲しいです、その同級生とfrbourbonさんにも(^^) (同級生、といいつつ実は昔々好きだった人だったりして^_^; 今頃になってどうしてあの時代に彼を見習ってもっと自分を高めるために勉強しなかったのかなーと後悔してます。。) ありがとうございました。