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日本銀行券と財務省

maria_sharapovaの回答

回答No.2

日銀、つまり中央銀行が果たす重要な役割として、マネーサプライ(貨幣供給量)のコントロールと、市中銀行への貸出しを行う「銀行の中の銀行」とがあり、これらはいずれも中央銀行の「金融政策」と呼ばれています。現在日銀が行っている量的緩和策もこれに含まれます。 逆に言えば中央銀行の金融政策は政府(財務省)から独立していることが建前となっています。つまり政府が日銀に対してああせいこうせいとは言ってはならない、というわけです。 もっとも、では日銀と財務省とは全く関係ないかと言えばそうでもなく、日銀券とは銘打っているものの、実際のプリンティングは財務省造幣局が行っていて日銀が工場を抱えてプリンティングしているわけではありませんので、その意味では日銀券も補助貨幣も変わりありません。 しかし、上記の金融政策を行う上で重要なのは紙幣、つまり日銀券です。例えば補助貨幣である100円玉を100枚多く作るよりは1万円札1枚多く刷る方が、同じマネーサプライのアップという効果を図る上で効率がいいということは、感覚的にもお分かり頂けると思われます。 なお、貨幣にはこの他、「信用創造」というとても重要な役割もありますが、これには「貨幣乗数」というマクロ経済学の概念を理解する必要性がありますので、ここでは省略します。 貨幣論はマクロ経済学でも1つのテーマとして成り立っているほど重要ですので、中央銀行の役割や金融政策、信用創造といったことにもしご関心があれば、次の本が分かり易く、参考になると思います。 『スティグリッツ マクロ経済学第2版』 ジョセフ・スティグリッツ著 藪下史郎他訳 東洋経済新報社

kirarii
質問者

補足

丁寧なご解答ありがとうございます。ただ質問項目はいたって単純なものでして、お答えいただいたような、マネーサプライなどについてではないのです。

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