発泡酒とビールの明確な違いは、日本の酒税法の課税区分の分類です。
ビールとは麦芽(麦ではありません発芽させ乾燥させたたもの)、ホップ、水,及び政令で定められた副原料(米、コーンスターチ、でんぷん、砂糖など)のみを使用し、麦芽使用率が50%以上のものを醗酵させたもので1リットル当たり222円の税金が課せられます。一方発泡酒とは麦芽使用率が50%未満のものもしくは麦芽使用率50%以上でも定められた原料以外のものを使用して醗酵させ作られたアルコール度1度以上のものの呼称です。
こちらは最低で1リットル当たり105円の課税です。
あの有名な「ギネス」は原料に焦がした「麦」を使用していますので日本で同じレシピで作ると「ビール」ではなく「発泡酒」になってしまいます。ですからバドワイザーやハイネケンのような日本国内の生産はなく輸入品のみなのです。ちなみに輸入元はサッポロビール(株)です。麦芽以外の副原料を使用して安くてうまいものができれば消費者には嬉しいかぎり。ビール350ミリ缶の約78円は税金。麦芽使用量が多くてビールの味がするのはあたりまえ。逆に発泡酒は麦芽の使用量を減らしてもビールの味が出せる日本のビール会社の技術力がいかに高いかという証明なのです。アルコール度1度未満の飲料には課税されません。つまりお酒ではないということです。
補足
麦芽の使用料で税率が変わるなんて、なんかおかしい気が しますね。いろいろ複雑な経緯があったのでしょうけど。 日本のビールがドイツではビールと認められないのは、 少し残念です。 味は負けてないのに。